書評

社長の「まわり」の仕事術(しごとのわ)

1.今日の一言と本のサマリー

世の中のほとんどの人は、社長の周りの人だった。

世の中には色々な人がいますが、ほとんどの人は社長の周りにいる人。社長になる人もたくさんいますが、それ以上に社長の周りの人たちはいっぱいます。そして、どんなに優秀な経営者であったとしても、1人で作れる結果には限度があるもの。そこには必ず優秀な右腕、左腕がいるものなのです。

そこで今日は、そんな右腕左腕にフォーカスした、『社長の「まわり」仕事術』をご紹介していきます。

2.ポイント3点

よく言われた言葉に、Think BIGがあります。そんな小さな話をしてるんじゃない。もっと大きな話をしないといけない。

やるべきことを、やってみたいことに変える

どんなむちゃぶりでも、やる前提で考える

3.岡崎の考察

カルビー、DeNA、ストライプインターナショナル、などなど誰もが知っている大企業の右腕左腕の人たちを取材して出来上がった1冊。印象深かったエピソード4点をご紹介する形で書評としたいと思います。

①長時間働かなくていいから、成果だけ出して
人気のスナック菓子メーカーカルビー。なんと国内のスナック菓子シェアは5割を超えているといいます。そして新しい事業に加えて注力しているのが、海外展開だそうです。そんな海外担当に向けてカルビー社長は次のように言うそうです。

一生懸命なんてのは、関係ないですよ。一生懸命じゃなくていいから、長時間働かなくていいから、成果だけ出して」その通りだと思います。頑張ることよりも結果を作ることにコミットしましょう。

②仕事でやってはいけないこと
DeNA南場社長の右腕、中井さん。その中井さんは、社長から激しくられたりした事はないといいます。

不誠実なこと、嘘をつくこと、ごまかすこと。そういうときには、激しく怒られると聞いたことがあります。でも不条理な怒りは、全然ないですよ」感情に任せて怒ってしまう人もいますが、決して社長はそういったことをしない。それが社員からの信用につながるのでしょう。

③経営者視点を持つ
同じく中井さんのエピソード。社長室付になり、明らかに仕事の視点が上がったといいます。経営者の視点から見たときに、会社はどう見えるのか。それは、日々、学ばせてもらっているところです。現場にいる時と、経営者から見た時って、会社は全然違って見えてくる

ではそんな経営者として仕事をするときに何を大事にすれば良いのでしょうか?

それはやっぱり、スピード感と、重大な事案に絡まなければならいけないという責任感の大きさです。一方で、普通だったら、到底いけないレイヤーの視点で日々物事を見られる、というのは、かなり特権かなと思います。これは大きな醍醐味ですし、お金を払ってでもやりたい位です。責任ある仕事をするという事は、楽しい事でもありますね。

④経営者の右腕として心がけるべきこと
ストライプインターナショナルの中村さんは、直接の上司が社長であるという働き方をしています。その中村さんが心がけていること、それが社長は言うことがどんどん変わるが、その時に、どれだけ前向きに目標とするゴールに向かって走れるかだそうです。

変更があると、ついつい反論してしまいたくなるもの。そして実際にそういった時もあったそうです。しかし反応すると、できないことを言うのは簡単だ、できることを言え。と叱られて育ったそうです。経営者は朝令暮改が当たり前。なぜならば世の中の変化が著しく早いから。柔軟に対応する必要がありますね。

会社で出世をしていきたいと考えている方。ぜひ手に取ってみてください。

4.気になるワード

ノーミーティング、ノーメモ
よく言われた言葉に、Think BIGがあります。そんな小さな話をしてるんじゃない。もっと大きな話をしないといけない。
気をつけているのは、不必要な情報は入れないこと
自分にできることが限られる。すべてに全パワーを注ぎ込むことができない。選択と集中が必要になるのだ。
言われていないのにある、位がちょうど良い。
松本が求めるリーダーシップの中に、人に好かれることというのがあります。
綺麗事を言わないのが、信用できる
やってはいけないのは、何を話すのかよくわからないままミーティングに入ることだ
自分のコントロールできないところで、いろいろなことは起こっていく
違う考え方、違う方向性でも、良いものがあったら、組み入れる
どんなむちゃぶりでも、やる前提で考える
思い切ったことをやっていかないといけない
経営者というのは、やることだけを決めるのではなく、やらないことを決めるのも、判断として重要だ
やるべきことを、やってみたいことに変える

5.商品の紹介