書評

文章の問題地図 〜「で、どこから変える?」伝わらない、時間ばかりかかる書き方

1.今日の一言と本のサマリー

文章は書けなくて当たり前!

書くのが好きではない。書く自信がない。そもそも、書き方がわからない。そんな方も多いのではないでしょうか。

僕も書籍を8冊出してますが、書くこと自体が大の苦手。しかし、文章の便利さを考えると、文章を書かないことの方がもったいないとも思います。

文章の便利さ①
誰にでも同じ情報を伝えることができる

文章の便利さ②
時間を超えて後々まで伝えることができる。

文章の便利さ③
使い回すことができる

などなど、考えたらまだいくらでも出てくることでしょう。そんな文章を書くときにどんなことを意識すれば、書くことが苦手から卒業することができるんでしょうか?

今日は、プロライターで作家の上阪先生の『文章の問題地図』ご紹介していきます。

2.岡崎の考察

文章を書くということに対して、ついついハードルの高さを感じてしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。まず文章を書く上で大事な事は、全体です。その前提の部分から主張していきましょう。

①立派な文章を目指す必要はない
断言してしまいますが、新聞に書かれているようなメールはビジネスをする上で全く必要ありません。多くの場合、新聞や小説のような名文を目指してしまいがち。しかし実際にはそんな文章は求められていません。
大事な事は伝わること。お手本のような名分、言いますが必要ないのです。立派な文章を目指すことから卒業しましょう。

②文章は素材が命
うまく書かないといけない。恥ずかしくない文章にしないといけない…こんな風に多くの人が、頭を悩ませ、時間を使ってしまいます。しかし、むしろ時間を使うべきは、何を書くか。つまり素材で集め。

例えば「良い会社」も素材を集めていればより具体的になります。例えばこんな形です。
・創業以来10年間、2桁の増収増益が続いている
・この10年間、社員が1人も辞めていない
・社長が誕生日にバースデープレゼントをくれる

このように、具体的に何が良いのかを素材として集めていれば文章にするのは簡単です。素材集めが、文章作りで1番大事な要素なのです。

③完璧な文章を目指してはいけない。
書き始めるときに、最初から完成形をイメージして書こうとしてしまう。これをすると全く書くことができません。書いているうちに細かいところが気になってしまって、書き始めると全く進まない。これと同様に、丁寧すぎる文章を書こうとしてしまうケースもうまくいきません。
筆が止まっていては何も表現できないのです。まずは素材を整理することからおこないましょう。

素材とは、「事実、数字、エピソード(会話、感想)」の3つになります。この素材を整理すれば、後は並べるだけ。書いてみて、後から推敲するようにしましょう。

④構成は、喋って聞かせるように考えれば良い
起承転結を使って文章を書こうとしてしまう。残念ながらこれがうまくいきません。起承転結という技術は、漢文が始まりだそうです。そもそも日本の文章で使っても、何も面白くありません。
楽しく読んでもらうために大事な事は、話しているようにストーリーを展開するということ。
どのように話せば伝わるのか?
相手は何を求めているのか?
相手に喜ばれる話し方はどんな順序か?
こういった点に意識を向け、文章を作りましょう。文章も、話すことも、実は全く変わらないのです。

読みやすくわかりやすい素晴らしい書籍でした。文章に苦手意識がある方、ぜひ手に取ってみてください。

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