書評

医師が教える食事術実践バイブル2

1.今日の一言と本のサマリー

食事について皆さんはどれほど理解がありますか?

今日ご紹介する書籍にはこのように書かれていました。あなたが怪しい情報によって間違った方向へ導かれてしまうとしたら、その裏は大きく3つあります。
①専門家たちの不勉強と自己都合
②資本主義社会の企業倫理
③消費者自身の固定観念と思い込み

あたかも正しい情報かのように語れる事のエビデンスが、そもそも信用度が低い。ちなみにエビデンスは出所が重要となります。

医学誌には、超一流のものから3流のものまで様々あり、トップジャーナルは70点、日本糖尿病学会の学術誌は2点以下という結果だそうです。極端なことを言えば出所が日本である場合はあまり信用できないとも言えるかもしれません。

エビデンスとして信頼度が高い学術誌の情報をもとに、実際に患者に協力してもらって作られた食事術。ご紹介していきましょう。

2.ポイント3点

長生きに必要なものは知性である

仕事で成功するよりも、お金持ちになるよりも、健康で長生きすることが1番大事なのだ

現代人が意識せずに普通に生活していたら、すぐに糖質過剰に陥ります

3.岡崎の考察

ベストセラーになった食事術の続編。結論を言ってしまえば、
・炭水化物(糖質)を控えて
・油を多くとりなさい
といったことが趣旨になっています。

たとえば太る原因もカロリー過多ではなく、糖質過多だといいます。糖質を取った場合、血糖値が急上昇します。血糖値が急上昇すると、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が分泌され、ハイな気分に。しかし今度は、上がりすぎた血糖値を下げるようにできているため、急激に血糖値は下降し、低血糖状態に陥ります。これが癖ついてしまうと、糖質中毒になり、甘いものや炭水化物が止められなくなります。

さまざまな病気の原因が、血糖値が高い事に由来する
太らないようにするために油を控えようと考える方も多いのではないでしょうか。しかし人間の体は油を取ったから脂肪が増えるという風には作られていません。食事で取った油は体の中で分解され、そこから吸収され、脂肪に変わっていく可能性があります。しかし油は分解されにくく、血糖値も上昇しにくいので、直接的な太る原因にはならないそうです。

しかし先述した通り、炭水化物をとると一気に血糖値が上がり、上がりすぎた血糖値を抑えるためにそれが脂肪と変わるため太る原因になります。糖質中毒に陥った場合、肥満や糖尿病を始め、ガン、心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマー病などあらゆる生活習慣病の元になるので要注意です。

長生き最も必要なものは知性である
哺乳類において、脳の重さと寿命には明らかな相関関係があることがわかっているそうです。健康で長生きするために大事なのは、持って生まれた体よりも知性。自分はもともと丈夫だから病院なんて行かなくても大丈夫だ。という姿勢ではダメ。

遺伝と寿命の関係については、これまで世界中で様々な研究がなされていますが、親からの遺伝の関与は思いのほか少ないことがわかっています。仕事で成功するよりもお金持ちになるよりも、健康で長生きすることが1番大事。そのための知のスキルを身に付けてください。

健康法について何が正しいと考えるかは人それぞれだと思います。個人的にはお肉が大好き、お酒が大好き、な人間なのでこの書籍の考え方は結構合ってるなと感じました。視野を広げる意味で、読んでみて損は無い一冊だと思います。

4.気になるワード

私たちを太らせるのは脂肪ではなく炭水化物だ
10万世代以上が摂ってきたのと同様の食事が、私たちの体には合っているはず
縄文人の食事に近づけるべきだ
どれほど気をつけても、絶対に病気にならない食事法はない
糖質を摂取して血糖値が急上昇すると、セロトニンやドーパミンといった能代物質が分泌され、ハイな気分になります。
基本的に人間は糖質が好きで、中毒に陥りやすくできています
糖質中毒に陥れば、肥満や糖尿病を始め、顔、心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマー病などあらゆる生活習慣病の羅患率を高める
現代人の肥満の原因は脂質ではなく糖質の摂りすぎ
生化学の知識がないから、カロリーの高い食事が血糖値を上げると信じ込んでいる
エビデンス=絶対的な真実ではない
食事に関しては進化万歳というわけにはいきません。
一度、間違った思い込みに支配されると、なかなかそこから抜け出すことができません。
肉を食べた方が長生きする。
海藻を食べても髪がふさふさにならない。
意地悪なことを言うようですが、いきなり降ってわいた珍しい食材には、大抵裏があります。それを見つけて、売れそうだと仕掛けている人がいるはずなのです。
ウコンを取ったことで肝臓を悪くした事例が報告されている
筋肉はダイエット位では落ちない
現代人が意識せずに普通に生活していたら、すぐに糖質過剰に陥ります
痩せるためにはカロリー制限ではなく糖質を減らすことが必要だ
脂肪を食べても太らない3つの理由
①脂肪を食べたらそれがすぐに皮下脂肪や内臓脂肪になるというように体はできていません
②私たちはそんなに脂肪をとっていない
③脂質には吸収されにくい性質がある
人種を問わず、死亡率を上げるのは炭水化物
脂肪を取るほど脳卒中と心筋梗塞が減る
肉をたくさん食べ、飽和脂肪酸摂取量が増えるほど、血圧は下がっています
コレステロールは必須のものという新常識
タンパク質はプールされているので足りなくなる事は無い
アスリートではない成人の場合、運動したからといってタンパク質の摂取量を増やす必要はありません
自然な食べ方が最強である
超加工食品の摂取量が多いほどガンにかかりやすい
肉はできるだけ鶏を食べる。肉はいろいろな部位を食べた方が良い。
痛風はプリン体より体質が関係する
アブラナ科の野菜は死亡リスクを下げる
洗える食べ物について言えることですが、日持ちするから安心というのは大きな間違いです
ヨーグルトは食後に食べるのがお勧めです。
パンはバターを塗ったほうが太りにくい。
大豆はとにかく最強食材。
納豆は夕食に食べる。
納豆キナーゼは、食べた後10〜12時間ほど効果があるといわれているので、朝ではなく夜に食べるのがお勧めです。というのも、脳梗塞を引き起こす血栓は深夜から朝にかけてできることが多いからです。
大腸がん患者がナッツを多く食べると、生存率が改善した
太りたくない人は、ラーメンを食べたらすぐに20分間歩いてください。それだけで、血糖値は上がらず太らない
アルコールは血糖値を下げます。血糖値を下げるという事は、肥満も予防できるということであり、そういう面から言えば、アルコールは悪者ではありません。
塩分の過剰摂取は高血圧の原因となります。
世界中で最大の死亡原因は高血圧。
血糖値が高いと、あらゆる生活習慣病にかかりやすくなる。
50代の心配事は健康よりむしろお金のことです。
健康のためにと糖分の入った野菜ジュースなど飲まないこと。そんなものにお金を使うのは、ナンセンスの極みです。
夕食には、一切炭水化物を取らないのが理想です。
フライドポテトは絶対に避けたい悪魔の食べ物
ゆっくり食べると血糖値が上がりにくい
長生きに必要なものは知性である
仕事で成功するよりも、お金持ちになるよりも、健康で長生きすることが1番大事なのだ
世界的規模で進化する医学をそろそろ信じていい
間違っても、病気とは戦わずに受け入れるといった風潮には与しないでください。

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