1.今日の一言と紹介する本
親書を発売した際に、多くの書店を回りながら自分の子供(書籍)を応援しました。
そんな書店行脚の旅をしながら多くの書店で平積み、面陳列されていた気になる一冊『「畳み人」という選択 「本当にやりたいこと」ができるようになる働き方の教科書』を今日はご紹介していきます。
2.本のサマリー
畳み人とは、経営者やプロジェクトリーダーの突飛なビジネスアイデアを着実に実行し、形にできる人のこと…
株式会社幻冬舎編集本部コンテンツビジネス局局次長という肩書をもつ設楽先生。電子書籍事業部、ウェブメディア事業部、コンテンツマーケティング、新規事業等を担当し続けてきてわかった仕事の役割。
大風呂敷を広げる経営者(広げ人)と、それを実行に移す優秀な右腕、畳み人。
畳み人というのは、イノベーションを起こすような広げ人の行動や思考を1番近くで学べる特等席にいる人でもある。
変幻自在に活躍するビジネスパーソン、リーダーの傍にいる名参謀や右腕。プロジェクト実行のためになくてはならない存在に必要とされることとは?
3.ポイント3点
あなたがビジネスで成功するため、そしてやりたい仕事をするためには、世の中にあふれる小手先のテクニックや味付けの濃いストーリーに踊らされず、ビジネスの基本をしっかりと固め、自分の力で仕事を実行する力をつけること。その上で、適切なタイミングで挑戦することが何より大切です。
畳み人は経験を得るという意味合いにおいてはトラブルを好物にすべきです。
あらゆるタイプの広げ人に対応するために大切なのは、広げ人のことを世界で1番理解しようと努めることです。
4.岡崎の考察
「畳み人」ってなんだ!?と、書店に並んでいるのを見て手に取った1冊。
最近たくさんいるので気になっていた方も多いのではないでしょうか?経営者とは往々にして大風呂敷を広げるものですが、広げっぱなしでは当然ですが仕事になりません。その右腕となる実務者、畳み人が必要になります。
様々な事業を畳んできた設楽先生。その経験から畳み人にとって何が大事か、どんな仕事をすれば良いのかをまとめた一冊になっています。そして多くの仕事を畳んできたからこそ、やりたい仕事ができるようになったといいます。やりたい仕事をやれるようになる最良のルートは、この畳みのスキルを身につけること。
そこで今日は、この畳みのスキルの概要をまとめるという形で書評をしていきましょう。
①広げ人のアイデアをはじめは一緒に面白がること。
経営者は朝令暮改が当たり前。次々と新しいアイデアが出てくるものです。多くの実務者にとって変更は嫌なものですが、あなたが畳み人として活躍したいと思うなら、嫌な顔をせずまずは一緒に面白がりましょう。これが風呂敷畳み人にとって、非常に大切なファーストアクションです。ここで共感が取れていれば、後で調整をしなければならないことが起きても、広げ人の信頼を勝ち得ているので、対応することが可能になります。
②畳み人は全リスクを察知し、広げ人にはマクロなリスクのみ伝えよ
リスクを考えすぎるとアイディアの幅が小さくなるもの。広げ人に細かくリスクを伝え、それを管理させるというのは結果的にビジネスの可能性を小さくすることにつながります。畳み人に必要な能力は、リスクを知りそのリスク管理をすること。
また数々のリスクを察知することに加えて、万が一のトラブルに対応するためにも畳み人に必要なのは選択肢です。選択肢を広げるために、いつも視野を広く持つようにしましょう。そのために畳み人は仕事を持たずに、仲間をうまく使う必要があります。
③チームビルディング
仲間をうまく使うために、良いチームを組織する必要があるでしょう。その時に重要な観点はスペックより伸びしろを最優先に考えること。現場でスペックがあることよりも伸びしろがある方が新しいことに挑戦しやすくなります。またチーム作りでは、あなたの理想を100%実現する事は不可能だと思っておいた方が良いでしょう。②でもあげていますが畳み人は自ら手を動かすのではなく、現在のメンバーでいかにクオリティーの高い仕事ができるようにするか、その仕組み作りやマネジメントに注力すべきです。
④メンバーとの関わり方について
畳み人は、広げ人に代わってチームメンバーとコミニケーションをとり、その熱量をチーム全体に伝え続けましょう。広げ人は熱が高く、一般のメンバーとは見ているところ、考えているところが違う傾向にあります。当然ですがそのギャップが人間関係、チーム内の歪みにつながる可能性があります。だからこそ、畳み人には、チームメンバーに代わって、現場の1番の理解者になる必要があるのです。
メンバーから何でも打ち明けてもらえる関係を築く事がベストでしょう。具体的な仕事の仕方というよりは、畳み人としての仕事の姿勢という内容が描かれていたように感じます。誰かの右腕でやっていくとき、仕事の指針になるような一冊。読んでおいて損のない1冊だと言えるでしょう。
5.気になるワード
①挨拶をする
②お礼を言う
③相手の名前を呼ぶ