1.今日の一言と紹介する本
新しい挑戦がどんどん決まるっていうのは面白いものですね。超ワクワク中です。
それでは今日の書評『これなら書ける!大人の文章講座』をしていきましょう。
2.本のサマリー
人に読んでもらえる文章はどうすれば書けるのか?
SNSがさらに活発になってきている昨今。文章を書く機会が増えてきているのではないでしょうか。
書くのが苦手だったという上阪徹先生。
今や超人気ブックライターとして活動し、3,000人以上の署名人にインタビュー、80冊以上の人の本を手がけ、ご自身の本も30冊以上出してらっしゃいます。
書くことが好きでもなく、得意でもなかったところから、何を意識することでここまで大きく変化することができたのか。
その33の秘訣を大公開!
3.ポイント3点
文章を書く上で大事な事は、文法やルール、文章のセオリーを覚えることではない
うまい文章なんて、実は求められていない
起承転結を考えていないのならどうやって文章の構成を考えているのか。よく聞かれることですが、私の答えはシンプルです。それは、もし目の前にいる人に、話して伝えるとすれば、どうやって伝えるかということです。
4.岡崎の考察
文章を書くことに苦手意識がある、そういう人も世の中には多いと思います。本を出すようになって文章を書くことが当たり前になってきましたが、それでもなかなか苦手意識が消えません(笑)
ではなぜ苦手意識を持ってしまうのか。それはうまい文章を書こうと力んでしまうからではないでしょうか。
書く上でのマインド=心構えを変えていく
うまい文章なんて求められていない。そう考えると文章を書くことがかなり楽になるような気がします。文章はあくまで情報伝達ツール。情報を伝達することが目的であるならば上手に書くことよりも、わかりやすく書くことの方が大事。
ではわかりやすい文章を作るためにどうしたら良いのかを考察したいと思います。
①読むトレーニングをする
私がお勧めするのは、読むトレーニングです。毎日、少しずつ読み進め、自分に染み込ませていく。書くためには、まず読むことが大事。小寺編集長も読書量の多い人の文章の方が読みやすくわかりやすいと話していました。書きたいと思う人は、読む量を増やし、自分が理想とする書き手を探していきましょう。
この時に新聞の文章は参考にならないので、気をつけてください。
※新聞が悪いということではなく、書くためのトレーニングにはならないということです。
②誰に、何を伝えるのかを明確にする
①でお伝えしたように新聞は書くためのトレーニングには適切ではありません。なぜなら新聞とは、広く全員に読んでもらうためにあるからです。
伝える相手が明確でなければ、どんな文章を書けば良いのかも明確になりません。その文章が誰に向けて書くものなのか、そして何を伝えたいのかを明確にしましょう。
③話をするように構成を考える
起承転結など、文章の基本とされる事は全く気にする必要はありません。伝えたい人がイメージできたら、その人に話して伝えるとしたらどういう構成にするかを考えましょう。話すように書く。それがわかりやすい文章を作るための基本です。
ただし、書き出しだけは気をつけてください。最初があまりに普通に始まってしまうとその先まで読んでもらうことができません。
④最初から完成させようとしない
上手でなくていいですから、まずは一気に書いてしまいましょう。後から肉付け、推敲すれば良いので文章が長かろうが短かろうが問題ないのです。
原稿を書き上げたら、必ずすることがあります。その一つが、文章を寝かせることです。文章を書いている時、どうしても書きては熱くなります。思いが強ければ強いほど、冷静さを欠いてしまいます。肉付け、推敲するときに少し時間を開けるということが大事です。
僕も自分の書いた文章を何日間か寝かせてから推敲するようにしています。面白いもので、その時思い出せなかったエピソードなどが出てきたりします。
⑤文章を整える
順接の接続詞を多用すると、文章のテンポが悪くなります。逆接の接続詞を上手に使うと文章にテンポが生まれます。
そして、だから、つまり、などの接続詞は可能な限り除き、しかし、逆に、ところが、などの接続詞は意識して使いましょう。
また行間なども大事です。改行する。行間を開ける。ぱっと見たときにウッとならないようにする…小さなことですが、これだけでも印象はまるで変わります。相手への気遣いになるのです。
読み手が、読みやすく、読みたくなる文章。最初から完璧ではなくても、そうなるように努力したいものですね。
文章を書く機会がある方は、ぜひ手に取って欲しい一冊でした。
5.気になるワード
それを解き放つだけでも、文章を書くことに対する気持ちは大きく変わっていきます。
文法もルールも気にする必要などない
文章はあくまで読み手のためにある
素材=事実、数字、エピソード
理由① 形容詞を思いつくのに時間がかかる
理由② 形容詞は実は読み手に伝わりにくい
形容詞というのは、読み手の感想だ
① 1分を短くする
②すらすら読めるリズムを作る
③ 「」の強調を使用
④順接の接続詞を使わない
⑤逆説の接続詞で展開を生む
⑥難しい日本語を翻訳する
⑦リアリティーを意識する