書評

PLUTO

1.今日の一言と本のサマリー

プルートゥをご存知ですか?『PLUTO』(プルートゥ)は、手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる「地上最大のロボット」の回を原作としている浦沢直樹の漫画。

『ビッグコミックオリジナル』にて2003年から2009年まで連載。単行本全8巻です。宝島社の「このマンガがすごい!」2006年版オトコ編の1位、フリースタイルの「このマンガを読め!2005」の1位作品。単行本は850万部以上を売り上げています。ご紹介していきます。

2.岡崎の考察

21世紀版鉄腕アトム。アトムを代表に7台のスーパーロボが世界中におり、見た目では人と全く変わらない。人々の生活はロボットと共にある世界です。人工知能を備えたロボットたちは、決して人を傷つけることができないように作られています。

人とロボットは共存できるはずだった…物語はスーパーロボの一体が殺されてしまうところからスタートしていきます。犯人は誰なのか?なぜ犯行に及んだのか?

主人公はアトムではなく、ゲジヒトという警察ロボット。彼も世界を代表するスーパーロボの1人。殺されたロボットの担当刑事です。この世界ではロボットとロボットが結婚することができます。

殺されたロボットには奥さんが…もちろん奥さんもロボットです。ゲジヒトは奥さんに会いに行き、次のような提案をします。
・ゲジヒト「記憶を…データの1部を消去しましょうか?」
・奥さん「あの人の思い出…消さないで…」

空想の話ですから実際どこまでか分かりませんが、ロボットにも感情があるとしたら?AIで感情を理解できるかの実験が行われているそうですが、ロボットが感情を理解できるようになったらどんな世界になるんでしょうか?

単なるロボットものではなくヒューマンドラマとして読み応えがある本作。鉄腕アトムを知ってても知らなくても楽しめる作品です。お勧めです。

3.商品の紹介