書評

メモ活

1.今日の一言と本のサマリー

本一冊を書こうと思った時にどのぐらいの文字数を必要とするかご存知ですか?

少ない本だと4万字、通常は8万から10万文字程度を書きます。もし毎月1冊本を書けと言われたらどうでしょうか?

当然ですが簡単なことではありません。また作家活動というのは不思議な世界で、締め切りを守らない人がたくさん。そんな業界にあって25年間、毎月1冊本を書き、締め切りを必ず守ってきた人、それが上阪徹先生

なぜそんなことができたのか?その秘訣はメモにあった!圧倒的なアウトプットの量、質を支えてきたメモ術とは?ご紹介していきます。

2.ポイント3点

誰に向けた、どんな目的の、どんなアウトプットが求められるのか。いつまでに、どんなものを作る必要があるのか。仕事のポイントをメモします。なぜなら、必ず忘れてしまうから。

数字を確認しながらメモを取る、という癖をつけておくと、曖昧なまま仕事を進めないようになります。

上司に呼ばれてペンとノートを持ってこない社員は、それだけで評価が下がる

3.岡崎の考察

なんでもメモを取る。それも手書きで。成功者はメモ魔という言葉もありますが、うまくいっている人ほどメモをよくとるものです。

上阪先生もそんなメモ魔の1人。そんな上阪先生がどのようにメモをとっているのか?特に印象的に残ったメモ術を5点ご紹介したいと思います。

①人は忘れる生き物だと知る
集中できない、注意力が散漫で困る、と悩む人もいますが、そもそも人間は、そういう生き物だといます。集中できないようにできているのです。さらに人間は、いろんなことを忘れるようにできています。注意力が散漫で、いろんなことを忘れてしまう。つまり、どんなことも忘れてしまうという前提で行動する必要があるのです。
そこで重要なのがメモをすること。メモをすることで覚えるという無駄な努力をすることがなくなり、考えることに時間を割くことができます。うっかりを防げ、仕事の効率があり、良いアイディアが生まれる。すなわち仕事や人生が良い方向に進むきっかけになるのです。覚えるという無駄なことをやめて、考えるためにメモを取るようにしましょう。

②席で行う仕事もスケジュールに加える
スケジュール帳はA4サイズを使うということにこだわっているという上阪先生。そもそもスケジュールというものを勘違いしている人が少なくないといいます。
どういうことでしょうか?
それは、デスクワークでするべきこともスケジュール帳に書くこと。デスクワークも重要な仕事の1つです。当然スケジュール管理すべきでしょう。すると仕事もスムーズになります。1時間ごとに予定を切ってデスクワークも含めたスケジュール管理を行いましょう。

③余白を有効活用する
すばやくメモを取るために必要なこと。それは、ノートを贅沢に使うということです。1行ずつ丁寧に書く人がいますが、これではメモのスピードは上がりません。むしろ2、3行空けるくらいつもりで、また左右も思いっきり空けるつもりで、大体に余白を使って書いたほうが、すばやくメモが書けて効率的であると上阪先生は言います。また余白があると書ききれなかったことを加筆することもできます。
丁寧に書くことよりも、素早く、ぱっと見てわかるように書くことを意識しましょう。

アイディアはデスクで考えない
メモには大きく2つの種類があるといいます。1つは守りのメモ。そしてもう一つは攻めのメモです。スケジュール管理などは守りのメモ。攻めのメモは新しいアイディアを出すときに必要とするメモです。ではどんな時にアイディアが出てくるか?
実は脳は油断しているときにアイディアを出してくるといます。バスタイム中や、布団の中、ランニング中や車の運転中。さらに気をつけないとせっかくいいアイディアが出たのに気がついたら忘れてしまうということも。
だから思いついたらすぐメモを取るという癖をつけると良いでしょう。ウォーキング中等は携帯の音声入力を活用してアイディアをメモすることをお勧めします。

⑤素材さえあれば文章は書ける
文章を構成する要素は次の3つです。事実、数字、エピソード。これら3つの素材を組み合わせることによって文章はできます。なるべく形容詞を使わないこと。ではこれら3つの素材で文章を作るために大事なのはないか。それがメモです。
例えば良い会社と言った場合、何が良いのかを明確にする必要があります。取材をしているときに、この5年間、誰も辞めていない会社とわかっていればそのまま文章にすればよいのです。
素敵な会社も、社長が誕生日に社員の家族に花を送ってくれると言われれば確かに素敵だと感じます。形容詞を使わず具体的に表現するために、事実、数字、エピソードを集めておきましょう。

メモって、大事ですね。(笑)改めてマメにメモを取る習慣を取ろうと思いました。仕事のスピードと質を上げたいと考えている方、手に取ってみてください。

4.気になるワード

誰に向けた、どんな目的の、どんなアウトプットが求められるのか。いつまでに、どんなものを作る必要があるのか。仕事のポイントをメモします。なぜなら、必ず忘れてしまうから。
突然浮かんでくるのがアイディアです。それを忘れずにメモする。
スケジュール型のメモを取るのは、A4サイズのスケジュール帳がお勧めです。
いわゆるメモ帳や小さなノートは使いません。それらは取り出しやすくて便利ですが、すぐに終わってしまうから。また、小さいがゆえに管理がしにくいから。どこかに無くしてしまうのです。
とにかく何でもメモに残す。メモにして書き出すことによって整理されていく。覚える事は全てメモに任せてしまっている。
私は常時、最低3本はバックにペンを入れています。
小さな無駄も積み重ねると大きな無駄に
手書きのメモは人の印象を良くする
誰がなんと言おうと、評価をするのは相手です。こいつは印象悪いな、と思われたら、それでおしまいです。
手書きでメモを取る事は、相手への敬意なのです。
上司に呼ばれてペンとノートを持ってこない社員は、それだけで評価が下がる
情報がある場所は集約させたほうがいい
とにかく仕事を小分けにして分割して管理し、スケジュール帳にしっかり記入しておくこと
私は、仕事力とは見積もり力だと思っています。仕事を与えられた時、どのくらいの時間がかかるか、すぐに判断できる力です。
To Do リストは、できるだけ細かく、具体的であることが大切だ
メールを送るではなく、誰にどんな用件でメールを送るのかまで書く。
仕事の目的を頭にイメージする。
仕事には必ずゴールのイメージがある。
仕事の指示は復唱しながらメモ。
仕事のやり取りで重要になってくるのは、実は数字です。
数字を確認しながらメモを取る、という癖をつけておくと、曖昧なまま仕事を進めないようになります。
会議では自分なりの感想を必ず持つようにする
誰がどんな役割を持っているのか。これもメモしておくことです。
画数の多い漢字ほど、思い切ってカタカナにしてしまう
見たものも大事なメモの要素
何を聴くかを考えるとき、頭に浮かべておくと良いのが、5W2H。
いつ、どこで、誰、何、なぜ、どのように、いくら(How much)
メモをとりながらも、時々顔を上げて、相手を見ることが大切です。
ちょっとしたライトの約束もしっかりこなしておくことで、あの人は小さな約束も守ってくれるという高い信頼感につながっていく
全くゼロから考えるのはかなり苦痛ですが、何かヒントになるものがあれば、発想力が発揮されてきます。アイディアはゼロから作るものではなく、別々のアイディアを組み合わせたものであることも多いのです。
なぜ、やるべきことができないのか。やるべきことが、ちゃんと見える化されていないからです。
なぜ、書くのは苦手で嫌いになるのか。それは立派な文章にしようと、表現を考えてしまうからです。

5.商品の紹介