書評

異世界食堂

1.今日の一言と紹介する本

以前、辰巳琢郎さんのお誘いで、人狼の劇を近畿大学に見学にいっていました。

人狼ゲーム、面白いですね。ご存知ですか?

人に化けた狼が夜な夜な1人ずつ殺していく。その人狼をトークによって探していくというゲームです。

劇の面白いところは、役になり切ったうえで人狼探しをするというところ。普通にゲームをやるよりも迫真の演技。感動でした。

これ、トレーニングでやってみようかな…

そう思えるほど奥深さを感じるものでした。またお誘いがあったらこちらで募集させていただきますね。ぜひご参加ください。

それでは今日の書評『異世界食堂』をしていきましょう。

たまには僕の好きなラノベです。

2.本のサマリー

土曜日は特別営業。扉を開けると、そこは美味しすぎる世界だった…異色の食ラノベ(ライトノベル)。
舞台は一見どこにでもある洋食屋「洋食のねこや」。しかしそこにはある秘密があった。

なんと、土曜日になると扉が異世界につながってしまう…

われわれの日常とは異なる世界「異世界」。

そこには、旅する冒険者、王族、エルフ、ドワーフ、妖精…様々な人達が。

彼らが織りなす冒険の世界。いったい彼らがわれわれの世界に足を踏み出すとどうなってしまうのか!?

しかも、よくみたら人の形をしていないものたち、いわゆるモンスターまで店に訪れている!!!

異世界の中では敵対するものたちも、ねこやの食事の前ではみんな平等。ねこやの主人が絶対。うまいもののために争いはご法度。

そんな不思議な食堂でいったいどんな物語が描かれていくのか?

3.岡崎の考察

ビジネス書を書いてますと、定期的にラノベとかエッセイを読むようにしています。

一見すると関係ないようですが、実はとっても大事。

なぜなら文体が柔らかくなるから。僕ってすぐに影響受けちゃうんですよね、だから固いのばかり読んでいると自分の文章まで固くなる。

そんなときにラノベやらエッセイやらを読むと肩の力がぬけて文章が書きやすくなるんです。

さてさて、この異世界食堂。設定がリアルで面白いんです。

例えば「水」。われわれは普段当たり前のように無料で飲んでいますが、異世界、冒険者が織りなす世界では水だって有料。

しかも透明な水なんて出てこない!

それが「洋食のねこや」では無料で、しかもレモンの風味まで。

すでにこれだけでご馳走に。あるとき店に迷い込んだ吸血鬼のカップル。聖職者たちから逃れるために店に立ち寄り、少しでも長居するために頼んだのが一番高いもの。

さて、店主は何を選んだか?

答えは、牛のステーキ!

さあ!ご馳走だ!!と思いきや…「一番高い食事が牛で本当に大丈夫なのか…?」と心配される始末。

それもそのはず。異世界では牛は働かせるもので、牛肉なんて固くて食えたもんじゃない…

異世界の当たり前と、われわれの世界の当たり前の違いが話を面白くしていきます。

文章を面白くするのってこのギャップなんでしょうね。

本を読むのが苦手…そんな人にオススメすると本好きになれるかも!?

食ラノベの大本命「異世界食堂」

気軽に読みたいときにオススメです。

4.商品の紹介