書評

お金の真理

1.今日の一言と本のサマリー

人生で大事なものはなんですか?と聞かれたときに、1番では無いですが、お金も入ってくると思います。

お金が人生の全てでは無いですが、人生で起こる問題はお金がないことが原因であることが多いです。またお金があれば解決できる問題も多いでしょう。

そこで今日は、一世風靡し大儲けしたところから、大転落。投資家であり実業家を名乗る、元秒速1億円の男。与沢翼さんの、『お金の真理』をご紹介します。

2.ポイント3点

大切な事はゼロにはできないリスクと上手に付き合っていく方法を知ること

男は高級車と高級時計、女はブランド品と美容整形に入れ込んだら、そこで成長が止まってしまう

欲望のままに行動していけば、破綻するのはまずあなたの心です

3.岡崎の考察

以前の与沢さんは正直あまり好きではなかったです。

実際お会いしているわけでありませんが、書籍の限りではだいぶ印象が変わったように感じます。無一文から純資産70億円を一体なにが変わったのか?

特に印象に残った3点をご紹介します。

①地獄に落ちて初めて気がつく
その昔、タワーマンションに住みフェラーリを乗り回していた時は、何をしても自分は許される、自分が正しいというバイアスに陥っていたといいます。虎の威を借りている状態にもかかわらず、勘違いを起こしてはいけないもの。お金は自分からまず徹底的に大切にしていかないと、お金に愛してもらう事はできない。
不要なものは買わず、お金を使うときは真剣に悩み抜くことが大事。少々うまくいった位で勘違いせず、地に足をつけて生きていく必要がありますね。

②恥をさらすなら初っ端がいい
人間問題があるとついつい先送りしてしまうもの。臭いものに蓋をして逃げると地獄は永遠につづくといいます。蓋をしているだけでは当然ですが何も解決していません。また、かくして後から大きな問題になるよりは、大きな問題になる前に早めに問題の種を取り除いておいた方が良いでしょう。

③ピンチは変化のきっかけ、変化は成功のきっかけ
今回のコロナ問題によって、今後さらに個人が活躍する時代が強化されることでしょう。今後、リモートワークや通信教育、遠隔医療や在宅教師が増えるほどに、そこにコンテンツを流通させる個人は優位に立つといいます。基本的にこういった大きな社会的な変化は、ゼロサムゲームだと与沢さんは言います。どこかが儲かっていないという事は、逆にその分どこかが儲かっている。富の移動が発生するわけです。

うまくいかないことに目を向けるのではなく、どうすればうまくいくのか、何がうまくいっているのかに目を向けるようにしましょう。

突飛な内容はなく、堅実な印象のこちら。お金について勉強したい方にとっては、幅広く学ぶことができて良い書籍の1つでしょう。

4.気になるワード

考え方次第では、この機会をチャンスに変えることができます。
冷静になって考えてみると、そもそも人間にはウィルスや細菌などで病気になるリスクは常に存在しています。
リスクと上手に共存していく
リスクが不可避なものであるならば、完全にそれを0にしようとするのは間違いといえます
大切な事はゼロにはできないリスクと上手に付き合っていく方法を知ること
同じ目的を達成できる、リスクの低い選択肢が常にある
あなたが飲食業を開業すること自体を目的とせず、お金を稼ぐという目的を持っているならば、リスクの低い選択肢は他にもある
私は全人類が窮地に立たされた今のこの状況というのは、あらゆる団体、国家、企業、個人に化された自然淘汰の試練であると思っています。しかし、生き残ったものが全員次の時代のヒーローになれるほど甘くはありません
問題はアフターコロナの世界での著しい格差です
今行う意思決定が今後10年の結果を大きく左右するはず
新しい時代が始まる時、必ず一つ前の時代は終わりを迎えます
私のお金に対する哲学とは全て自分自身が数多く経験してきた具体的な失敗から形成されています
今では日本時代を含めて過去に高級車高級時計に使ったすべてのお金は死に金だったな、と心底思っています。
最初から欲など捨ててしまった方が良い
男は高級車と高級時計、女はブランド品と美容整形に入れ込んだら、そこで成長が止まってしまう
欲望のままに行動していけば、破綻するのはまずあなたの心です
まずは匿名であっても顔写真がなくても構いません。自分という存在を世界の中におくことが大切です。
注目を集めるために、深い資料もなく散財するのはコストに見合わない場合の方が多い
無駄なコストをかけずに注目される方法を考え続けることが大切
どうして自分は日本で失敗したのか、過去の自分の行いを反省していく中で、お金の持つことの喜びよりも、お金がもたらす自爆効果の方を強く認識しました。
自分がやっていることは正しいはずだという前提で物事を考えるようになり、誰の言うことも聞かなくなる
不特定多数との浅い交友関係は思考回路そのものを少なくする
賃料を支払い続けても残るものは試算ではなくただの思い出に過ぎない
もっとも所有することを私は必ずしも進めているわけではない
虎の威を借りている状態で、勘違いを起こしてはいけないということです
お金をあなたの方からまず徹底的に大切にしていかないと、お金に愛してもらうことができません。
不要なものは買わず、お金を旅に出す(使う)ときは真剣に悩み考え抜くことです
人は絶頂の渦中にいる時は自分を疑うことができなくなります。今あるものに感謝するなど到底不可能になります。
私ももっと早く目を覚ましていれば、転落にまでは至らなかった
過去を反省することでしか自分を進化させる事はできない
私は今では仕事や投資、人生において、反省の時間を持つことを1番大事にしています
恥をさらすなら初っ端がいい。
臭い物に蓋をして逃げると地獄は延々と続きます。
他人からの評価を気にしすぎる人は弱くなる。
恥をかく人は成長します。
第三者からの評価を気にし始めたら、もはやそこが店長です。そんな評価など気にせずに、恥をかくこと、馬鹿にされる事の方を大切にして自分が定めたごく少数の挑戦に一心不乱に向き合うことをお勧めします
ピンチの時に下す決断というのは、よくも悪くもその後の10年を左右する。ピンチの時に死ぬほど考え悩み反省したことで、今の私ができている。
コロナショックで被害を受けた場合、それは悪いことばかりでは無いのです。今回のことをきっかけに私たちは変わることができるからです。
自ら悲劇に終止符を打ち潔く前進していくために、まずは過去の己の非を認めること、今後はその失敗を踏まえてどうやって生きていくかを考え抜くこと、そして、可能な限り今の実態をありのまま周囲の人々に共有して、今後どうしていくのかを約束することが大切です。
短期的な孫は長期的な得を生み出す
ピンチの時に必要な事は断捨離です。今こそ、本当に自分にとって必要なものだけを残し、人生において必須ではないものとは、おさらばすることになります。人は無駄なものを買い、有害な人間関係を続け、無益な投資を始め、儲からない商売に顔を突っ込んだりするものです。手広くやって掛けるのはかっこいいことだと言わんばかりに、あれにも手を出し、これにも手を出します。そうした薄い諸活動をしてきた人ほど、今は窮地に陥っている可能性が高いです。
世界はこの10年だけを見ても無駄なものを大量に生み出しすぎました
短期的に良い事は長期的に悪い結果を招くことが多く、逆に、断捨離のように短期的には損失を伴うことでも長期的にはそれが非常に良い結果を招くことが多い
ピンチの時に何をするか、これが全てです
強烈なパワーを持つお金には、プラスとマイナスの両面があります。正しい向き合い方や使い方を知らないと欲望を叶え始めるというお金の悪い側面だけが強く出てきて自分自身が危険な状態に陥ります。
私は強調したいのは欲望の暴走を止めろ、ということ。
お金を遠ざけないでください。
大切な事は、お金との付き合い方です。
楽観的な人は死ぬ
国や会社に助けを求めるのはナンセンス
お金には3つの機能があるとされています。1つ目が価値の保存。2つ目が交換。3つ目が価値の尺度です。
私は今後生き抜くという意味で、蓄えを増やすのはとても大事なことだと考えています。
本当のお金持ちとは年収の多い人ではない
安全なお金持ちであるためには、総資産から負債を引いた純資産をより多く持っているかどうかで判断すべきです。
本当のお金持ちとは年収ではなく純資産の多い人
年収いくらという点に価値を見出してしまうことの問題として、年収信奉者の多くが収入をグロス(全体)で考える傾向がある点です。練習とは本来、クロスではなくネット(正味)で考えなければいけないものです。
転換期のお金というのはゼロサムになることが多い
誰かにとってのピンチは別の誰かにとってはチャンスになります
ピンチは変化のきっかけ。変化は成功のきっかけ。
今回のコロナ問題によって、今後さらに個人が活躍する時代が強化されるはず
今後、リモートワークや通信教育、遠隔医療や在宅消費が増えるほどに、そこにコンテンツを流通させる個人は優位に立つ
コロナショックのようなマクロ要因は、ゲームチェンジの起点になることがよくあります。既存のオルドリッチの数が減り、ニューリッチが生まれる瞬間になり得るということです。
お金のなる木は移動する
今回のような非常時に、過去の古い手法や分野、考え方に固執すると生き残れないことが多い
強い敵を見たらワクワクする位にリスクを楽しむことが大切です。
世の中には、あなたから大切なお金を奪おうとする危険な罠がたくさん仕掛けられています。お金を作りながら、そうした罠からお金を守っていかなければ、一向に純資産は増えず、堂々巡りのラットレースが続くことになってしまうのです。
それを避けるために、まずは自分の本当の年収を細かく把握しておかなければなりません。本当の練習とは、第1章でお話ししたように、年収から生活上必要なお金を全て差し引いた可処分所得(個人の純利益)のことです。
闇雲な問答無用の節約は、実は良い考え方ではない
痛みを伴ったとしても過去の意思決定を否定すべき時がある
変化の激しい時代に柔軟かつ自由であり続けるためには、決して負債に頭を悩ませてはいけないという点です。負債は今後の時代においては不利になります。
あなたは自分は賢い方だと感じているでしょうか?
もしこの答えがイエスであるとした場合、注意をしてください。自分のことを賢いと思う人ほど騙されている傾向があります。
高すぎない期待値というのは物事の継続を可能にする上において非常に重要な役割を担っている
お金持ちになりたかったら、人とは基本的に逆の行動をとって欲しい
人脈が、人脈が、と呪文のように唱え、多くの知り合いがいることを自慢するような人は、他人を金儲けのための道具と見ていることが多い
お金持ちになりたいなら個人外車を持つ事は絶対条件である
お金を守るために、もう一つ考えておく必要があるのが節税です。最も効果的な節税の方法は、個人外車を作ること
お金持ちになるためには喧嘩や争いをなるべく避けてください。その理由はシンプルに時間がもったいないからです。
大げさな起業はするな。大きく起業するとほぼ失敗する。
収入というのは、いろいろなところから広く浅くやることが、長く成功を維持する秘訣
巷で見かけるサクセスストーリーに憧れ、それを再現したいと思っても、時間の無駄になるだけなのでやめておくのが得策です。
商売にはたった2つの要素があれば充分なのです。その2つとは、自分でメディアを持つことと、商品をそのメディアに流すことです。
貯金ができない人というのは、そもそも成功の素質がない
本業を続けながら副業で稼げ
ビジネスや投資において、動く時期、参加していくタイミングも非常に重要です。
最も成功する確率が高いのは、市場の6分の1ほどを占める流行に敏感な窓が動いた時に行動することです。
お金持ちになるために本当に大切な事は、企業で言えばコストカットではなく増収の方なのです。節約を目的にするのではなく、お金を稼ぐことに、より包括しなければいけないのです。
軍資金(貯金)がなければ永遠に人生は変えられない。軍資金がないとは、すなわち人生の死を意味している。
貧乏な人ほどよく無駄なものを買う傾向があります
お金持ちほど無駄なものは買いません
これから頑張って人生を変えたいと思っている人が楽しいコンテンツなどを閲覧している暇などはない
楽しい事は成功した後でいくらでもできます
今月の稼ぎが突然、来月なくなるかもしれない、それは普通になれると思っておくのが妥当です。
収入が右肩上がりで増えても、その増収は一過性のものである可能性がとても高いので、生活レベルを上げない、不要なものを買わない、安易な拡大をしないということです。
多少収入が増えても、それまでの生活レベルは必ず維持してください。
ちゃんと我慢ができた後には結果が出ています
消費を先送りしたら、次にすべき事は再投資です。
再投資するかしないかは、大げさでも何でもなく、人生を左右する重大な問題なのです。再投資し続けなければ次のレベルには進めません。
解釈の仕方によってその後の人生の成否が分かれていく
純資産一億円を必達目標とする
仕入れたものに利をのせて売るという転売は商売の基本です
人に任せる資産運用は時間とお金の無駄
愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力であると
人は窮地の中で育ちます。試練を経て確実に大きくなるものです。

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