書評

角の男

1.今日の一言と本のサマリー

新幹線移動が多いですが、かなり人が戻っているように感じます。早くマスクがいらない世の中になってほしいですね。

さて今日ご紹介するのは、漫画です。ご存知かもしれませんが結構すごい。
・「このマンガがすごい!2017」オトコ編第9位
・第20回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品
・第4回あゆみCOMIC大賞 大賞受賞
全2巻の本作。短いですが読み応えがあります。ご紹介していきましょう。

2.岡崎の考察

鬼がいる世界。頭に角が生えた人。凶暴なわけでもなければ、特別な力があるわけでもない。ただ頭に「角」が生えただけ。しかしそれだけで行われる激しい差別。虐げられる鬼と呼ばれる人々。角のある人と、角ない人、この差別はびこる世界はどうなっていってしまうのか?

主人公ジャオは鉱山奴隷。厳しい労働環境。角あり、鬼と呼ばれる人たちは奴隷として働く世界。

なぜ彼は奴隷になってしまったのか?

それはもう一人の主人公、角なしの男、ユエが隠れ住んでいた彼らを密告してしまったから。元親友の二人。鬼と人。人としてのあり方を考えされられる本作。見事に2巻でまとまっており、これはおすすめです。当たり前ですが、差別って醜いですね。でもなぜ差別が起こるのか考えることが大事でしょう。

見た目の違いや、考え方の違い、その違いを受け入れることができない人間。人それぞれ違って当たり前と言うことを受け入れないと、大なり小なり差別は起こってしまいます。人間なんだもん、違って当たり前。ぐるになってまとまって、自分と違う人を一生懸命に攻撃してしまう。そういう人にはなりたくないもの。大事なことを教えてくれる素晴らしい漫画です。ぜひ皆さん読んでみてください。

3.商品の紹介