書評

『キングダム』で学ぶ最強のコミュニケーション力

1.今日の一言と本のサマリー

コミュニケーション力の大切さは、近年様々な場所で語られています。では、コミュニケーション力に優れた人とはどんな人でしょうか?
相槌が上手な人
ユーモアのある人
聞き上手な人
そんな答えが多いでしょう。

もちろん間違いではありませんが、本当の意味でコミュニケーション力が高い人の姿と、
またあの人に会いたい!
他の人を信頼したい!
あの人のために頑張りたい!
と言われるような人ではないでしょうか。

どうすればそんなコミュニケーション力が高い人になるのか?人気漫画キングダムから学ぶ最強のコミュニケーション力とは何か?『キングダムで学ぶ最強のコミュニケーション力』ご紹介していきましょう。

2.ポイント3点

同じ言葉を用いても、相手を心から信じて言葉を発するのと、単に自分の欲求を満たそうとして発するのでは、言葉の重みが全く違ってきます。相手を信じて発した言葉は、必ず相手の心に響くのです。

人が心を動かすのは、自分が大切にしてきた人や物事に敬意を払う視点を受け取った時

本物のビジョンとは、頭で考えてもではなく、今まで自分を支えてくれた人たちに敬意を示す中で、自然と見つかるもの

3.岡崎の考察

コーチングの技術と合わせて、コミュニケーションを解説している本書。
人をやる気にさせるコミニケーションを引き出すために大事な姿勢は次の3つとしています。
1.人を上下、好き嫌いで区別しない
2.良い悪い、正しい正しくないで物事をすぐジャッジしない
3.感情のコントロールが巧みで、言動に安定感がある

この前提の上で、大切だと感じた事を4つご紹介していきましょう。

①人生は、応援されたもの勝ち

当然ですが人生はより多くの人に応援された方がうまくいきます。ではどんな人物が多くの人から応援されるのか。次の3つがポイントとなります。
1.未来志向であること
2.常に正直であること
3.どんな局面でも、自分と仲間を信じると決めていること

②なぜ関係性が薄くなってしまうのか?
仲の良い夫婦、カップル、家族、友人、なども時間とともに関係性が薄くなってしまうことがあります。なぜ関係性が薄くなってしまうのでしょうか?
その原因は目指すべき目標がなくなること。
共有するビジョンがあると、関わりたくなりますが、共有されたビジョンがなくなると関係性は薄くなってしまいます。信頼する仲間とこそ、しっかりとビジョンを共有するようにしましょう。

③沈黙はコミニケーションで最も大切な事の1つ
沈黙が苦手、という人も多くいますが、注目することで言葉の意味を理解したり、大事なことをどう伝えれば良いかを考えることができます。逆に、思ったことをすぐ口にしてしまうと、多くの人に応援されている人はいないといいます。
人間関係を壊す原因のほとんどが言わなくていいことを口にすることだからでしょう。応援される人は、思ったことをすぐには言いません。そして、コミュニケーション力の高い人は、大体25秒以内に発言を収め、相手の反応を確かめる方が多いといいます。沈黙を恐れず、大切にしましょう。

④謙虚さと大胆さを併せ持つ
ビジネスの世界で結果を作る人はえてして大胆な人が多いですが、大胆さだけだと人が離れていってしまいます。謙虚さを忘れない事は、他人とコミニケーションを築く上で大切な要素でしょう。謙虚さが欠けている人とは、自分の親や周囲の人の悪口を言う人、自分の前職を悪く言う人、などが挙げられます。
過去の環境や人との関わりがどんなに不遇であっても、そこから何かしら学ぶことができます。不満を言わず、全てを学びに変える人でありましょう。コミュニケーション本としては少し物足りない感じもありますが、キングダムが好きな方にとっては読みやすくオススメできると思います。

4.気になるワード

同じ言葉を用いても、相手を心から信じて言葉を発するのと、単に自分の欲求を満たそうとして発するのでは、言葉の重みが全く違ってきます。相手を信じて発した言葉は、必ず相手の心に響くのです。
長期的な視点があれば、どんなときも目的に向かっていくための冷静な準備ができるようになります。
正直さとは人の強さであり、人と人をつなぐ心の声であり、自分や自分を大切にしてくれる人への敬意です。
嫉妬心が全くないと、成長意欲にも限界が来ます
視点を変えるだけで、醜い嫉妬心も向上心に変わります。激しい嫉妬心を感じたら、成長のチャンス。
自分流の決めつけはコミュニケーション力の低下を招きます
最高のコーチとなるためには、自己認識力が必要です
ナンバーツーが、ただのイエスマンでは何にもなりません。自分に自信がない人が組織のトップに立つと、えてして何でも言うことを聞いてくれるイエスマンを側に置きたがりますが、これでは組織の発展は望めないのです。
謙虚さとは、より大きく世界を見て、より小さく自分が見えるようになること。それが自己認識力です。
ほんとに強い人に、威圧感はありません。威圧感は、自分の弱さを隠すためのジャッジ思考から生まれます。
部下に敬意を払えるリーダーは、当然だから部下からも敬意を払われます。部下の思いに敬意を払うとは、部下が大切にしているものを知り、そこに敬意を払うことです。
本当の見方は、絶対に恩着せがましさ関わり方はしてこないものです。
人が心を動かすのは、自分が大切にしてきた人や物事に敬意を払う視点を受け取った時
本物のビジョンとは、頭で考えてもではなく、今まで自分を支えてくれた人たちに敬意を示す中で、自然と見つかるもの
自問自答こそ、自己認識力を高め、視点の数を人一倍、十倍と増やすきっかけとなる
無意識が意識化していることで自己認識力を高めることができ、世界を広げることができます。

5.商品の紹介