書評

いざという時に結果を出す本番力

1.今日の一言と本のサマリー

なんであんなに練習したのに、本番でうまくいかないんだ…と、なげいた事はありませんか?

本番に弱い事ほど損することはありません。せっかくの練習が無駄になり、いざというチャンスをものにできず、気がつけば残念な人になってしまう…いざという時に結果を出す力、本番力があるか無いかで人生は大きく変わっていきます。

実際本番に強くなると能力以上の成果を手にすることができるでしょう。

努力が120%割れたり、圧倒的に評価が上がったり、信用を勝ち取ることができたり、チャンスを掴めたり。つまりは、夢を叶えることができるようになるということ。

そこで今日は和田裕美先生の、『いざという時に結果を出す本番力』をご紹介していきます。

2.ポイント3点

トップに立ったり、結果を残している人は、自分を隠すことなく人前に出る機会が多い人ばかり

言葉足らずでも一生懸命話す人の方が好感を持てる

目の前で起こった事実は1つ、けれど考え方は2つ。その事実から不幸の種を探して運の悪い人になるのか、その事実から幸せの種を探して運のいい人になるのかは、全て自分次第。自由な選択なのです。

3.岡崎の考察

いざ!本番!という時に慌ててしまっていたら人生損することばかり。

この書籍の中で本番に強くなるための方法をたくさん紹介してくださってますが、実践できることばかりでとても勉強になりました。実は2011年に出版した、『本番力〜本番に強い人は必ずやっている26の習慣』という本を新書にする予定だったと言いますが、リメイクのつもりが結局全部書き直したというからすごいです。

そこで今日は、今だからこそ伝えたいと感じた3点をご紹介していきます。

①zoomをつけて、この人すごいになる方法

これからの時代はオンラインでの仕事が増えていくことでしょう。特にzoomの場合、全員の顔がパソコンの画面いっぱいにずらっと並んでしまいますから、新入社員だろうと役職者であろうと同じように並び、とても比較されやすいです。だらしないあり方をしたり、下を向いているとかなり印象が悪くなります。

わかりやすいリアクションを心がけましょう。次の3点を意識すると良いです。
1、自分の顔を見て、表情やリアクションに意識を向ける
2、笑顔を多くする
3、上半身の見せ方を意識する

②日常的に本番を作る
本番とは、大まかに言うと、人前に出て、アウェイであり、技術が決まっている状態を指します。緊張感が高く、ミスしやすい状況であるといえます。そこで本番に強くなりたければ、本番の数を増やす。そのためにあえて日常的に本番を作っていきましょう。

例えば会議やセミナーなどで、とにかく手を挙げると決めておくことです。手を挙げると決めていると、真剣に話を聞く必要が出ますし、話をしてる側からしても好印象を持ってもらうことができます。他にもアウェイ体験をするためにオフ会に顔を出してみたり、普段は行かないところに行ってみるなど工夫をして本番の数を増やしていきましょう。

③背筋を伸ばして相手のことを考える
とはいってもアウェイ環境は緊張するもの。そこでオススメなのが背筋を伸ばすという方法です。ハーバード大学の実験によると、胸を張って堂々としている人の方がテストステロンという積極性に関わるホルモンが多く分泌するという結果が出ています。

まずは背筋を伸ばすことを意識してください。そして周りからどう見られるのだろうか、失敗したらどうなるだろうか、などと自分のことばかり考えることをやめましょう。とにかく相手のことを考えるようにするのです。

例えば講演会で講師をする、会議で発表するなどの場合、今日はどんな人が来ているんだろうか?あの人はどんなことを求めているのかな?男女比はどれくらいかな?などと相手のことを考えるようにします。

すると意識の立ち位置が変わって緊張が取れていくはずです。

このほか、本番を成功させるための10の鉄則や、いざ本番で、本番力を発揮する9の鉄則などを紹介くださっています。これからは個人の時代です。本番力を高めていきたい方なオススメの一冊です。

4.気になるワード

本番に強くなれば、能力以上の成果を手にできる
人に会わない時こそ本番力が必要
オンラインとは言え、実は意外にもこの関わり方は、かなり対面の要素を含んでいます。
ズームでリアクションできない人は仕事をサボっていると思われやすい
オンラインはコミニュケーション力が、むちゃくちゃ必要
私たち日本人は、もともと自己主張して前に出ることよりも謙虚でいることに対して魅力を感じやすい民族
ここぞというときの行動が良い方向に向かう
メンタルとフィジカル、つまりは心理的な側面と身体的な側面の両方からアプローチしていく
メンタル70:フィジカル30
無意識にあなたが使っている考えを意識的にどんどん前向きな言葉に変えていくことが最初のステップ
無意識だった世界を意識する世界に持ってくる作業をやると、緊張の原因が顕在化するので、わけのわからないパニック状態からは脱出できます。
深呼吸をちゃんとくせにする
厳しいと圧力がかかって、より必死になれる
本番力を身に付けるためには、まずは日常のちょっとした工夫からスタート
トップに立ったり、結果を残している人は、自分を隠すことなく人前に出る機会が多い人ばかり
本番を多く持てるようになると嘘みたいですが自分が楽になれるのです。
本番とは
①人前に出る
②アウェイである
③期日が決まっている
本気で人生を変えると決めるなら身近なところからどんどん本番仕込みをしていってください。
とにかく手を挙げる人になると決める
朝礼でも会議でもセミナー受講の時でも、とにかく手を上げようと決めておくだけでさらなる効果を得ることができます。それはおのずと、ちゃんと質問できるように聞いておこうという姿勢になることで、より深い理解が生まれるからです。
本番を多く持つことが何よりも自分を変える事だ。本番力を鍛えようと日々過ごしていると、誰かの役に立てて、自分に自信が持てる。
あえて本番を押し込むだけで、どんどん全角に変化が起きます
フリーな状態にならないように、現地には先入りする
受け身だから逃げ腰になってしまう
本番を日常的にいかに作れるか?
そして、その回数が多ければ多いほど人は圧倒的な成長を遂げることができます。
コミットすると、様々な心理作用が働いて結果的に自分ひとりで決意するよりも大きな成果につながる
人前でコミットすると、約束をきちんと守る人でありたい願望が生まれます。それは人が一度決定したりコミットしたりすると、自分の内側からも外側からもコミットした事と一環した行動をとりたくなるからです。
コミットメントによって本番を作るには条件があります。
①自分で決めること
②人前で公表すること
③本番まで努力をすること
誰も見ていないところでどれだけ頑張れるかが勝負
何度もやっていると条件反射のように、自分の中でそれが当たり前となり、最終的には人格が変わったと言わんばかりに行動が変化していきます。
何気なくやっている動作を一旦演じてみることで、今度その動作を無意識にしてしまうときに気づきが起こるようになる
無意識の動作を脳内で理解させたので、客観視できる自分が生まれた
自分のことより相手のことを考える
脳の記憶って、実際に体験したこととイメージした体験したことを区別できなくなる
自分の名前をはっきり言うだけでも効果大
思いますからやりますに変えていくと、コミット達成率が圧倒的に変わっていきました。
覚悟が変われば行動も変わる
本番力を身に付け、たくさんの本番に望めば、人は大きく成長する
本番力を最大限に発揮するための事前準備
①自然体でやらない
②上がっているではなく上げていると考える
③コンプレックスがあって良かったと思う
④うまく話そうとしない
⑤プレッシャーがあって良かったと思う
⑥本番までにやれることはやっておく
⑦結果主義になる
⑧感謝でスタートを切る
⑨練習と準備で自信を得る
⑩自分がうんがいいと思い込む
弱点があるから、それは本番力を輝かせるすごい武器になる
言葉足らずでも一生懸命話す人の方が好感を持てる
うまく話さなくても、精一杯誠実に向かっていくことが本番力
本番でもしプレッシャーを感じたら、それは相手が抱いてくれている自分への期待値です
プレッシャーに迫られたらとことんやってみるしかありません
運がよくなる方法なんてあるの?と思われるかもしれませんが、方法はものすごく簡単なのです。それは、私は運がいいと信じるだけでいいのです。
目の前で起こった事実は1つ、けれど考え方は2つ。その事実から不幸の種を探して運の悪い人になるのか、その事実から幸せの種を探してのいい人になるのかは、全て自分次第。自由な選択なのです。
本番での成功体験は、本番に対する自信を見ます
最初の5分と最後の5分だけ集中する
できるだけ無理のない会話から入った方が良い
特別な場合でない限り、制限時間ぴったりに、では、ありがとうございましたと話が終わるのが理想です
他人の緊張は誰もわからない
自分が気にしてるほど、相手は気にしていない
言葉が心から生まれるのです。だから、心を変えないと瞬間的にアドリブが出てこない
文字だけで伝えようとしないで、自分が女にしている景色を伝えるような感覚で話す
イメージを伝えやすい言葉を使えるようになるために、アウトプットの習慣を持つことをお勧めします。
自分と相手では言葉の定義が違うことを理解する
同じ言葉を使っていても、その定義が違うと、その根本的な意味がきちんと伝わっていない場合がある
話すよりも聞く方が、10倍頭を使う
時々自分を客観的に見る習慣を身に付けてください

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