1.今日の一言と本のサマリー
コロナショックは大きな変化を私たちに余儀なくしています。仕事だけでなく、業界自体が消滅しそうな時代になりました。これから消滅する業界のことをアメリカのメディアでは、BEACHという頭文字で表すそうです。
Bはブッキング。つまり予約サイト。旅行やレストラン、このほかチケットサイト等。Eはエンターテイメント。遊園地やコンサート、セミナー講演会、パーティーなど。Aは、エア。航空会社です。体力のない航空会社はどんどん増えていくことになるでしょう。Cは、クルーズとカジノ。Hはホテル。特に日本ではオリンピック特需を狙ってエアビーなどを始めた人も多いと思います。しばらくしたら破産になる可能性が高い状況です。
ではこういった時代にどのように生き残っていけば良いのか?今日は本田健先生の新書、『仕事消滅時代の新しい生き方』をご紹介していきます。
2.ポイント3点
とにかく変わろう!と決めることです。
決めるだけで、人生は劇的に変わります。
大切なのは、この際、夢や目標は大きく持つことです。
無理せずにできることばかりをやっていたら、いつまでたっても箱の外へは出られません。無理なことほど、やるべき価値があるのです。
3.岡崎の考察
今、世界中が、コロナショックと経済ショックの2つの津波に飲み込まれつつあります。そこからどうやって出るのか?まだ誰も処方箋を持っていません。まだだれも処方箋を持っていないからこそ、それぞれの国のトップが経営判断をするのはもちろんですが、個人が選択することも重要になるでしょう。
自分の人生は自分で決めるしかないのです。そんな自分で決めなければならない時代だからこそ大事にすべきこと。本書の中から3点ご紹介していきたいと思います。
①メンターを探す
本田健先生自身が、今あるのは、多くのメンターとの出会いのおかげだったといいます。人生は登山のようなもの。険しい山を極めるには、やはり、食料や装備、天候や安全なルートの選び方など、多くの知識が必要で、そうした知識を授けてくれる人がメンターです。
ではいつ、メンターになってくださいと言えば良いのか?
当然ですがSNSでいきなりメンターになってくださいなどとアプローチしても、常識を疑われるだけで相手にしてもらえません。本田健先生が若い時によくやっていた方法は、見込んだ方の講演会やセミナーに足しげく通うことだったそうです。一番前の席に座って熱心にメモをとり、質問コーナーでは必ず手を挙げる。ここで鋭い質問ができれば相手に良い印象が残せるわけです。この人は!と思う人に出会ったらその人が主催するイベントや講演会に積極的に参加するようにしましょう。
②人生最大の失敗は、失敗しないように生きること
多くの人は失敗しないようにと意識するものですが、失敗をたくさんしなければ、成功もできないです。本田健先生が30年間ずっと大事にしている指針は次のようなことだそうです。
最期に、『平凡だったが、大禍ない人生でした』なんて言って死ぬんじゃないよ。『いろいろあったが、とにかく面白かった』そう言える人生を歩みなさい。失敗を恐れて挑戦しないことが、人生最大の失敗なのです。
③成功するのはすぐやる人
ここで1つアメリカンジョークをご紹介します。歯医者にかかったある患者が、抜歯に800ドルを請求されて激怒します。
『たった1分の仕事に、800ドル?冗談じゃない!』と。
それと歯医者は、こう答えました。『お望みなら、1時間かけて抜きましょうか?』つまり、仕事の質は、時間に比例するわけではないということです。1時間かけたからといって、良い仕事ができるわけではありません。逆に、1時間かかるところ1分であれば、時間の価値を最大化させることができます。
本田健先生は、手榴弾のピンが抜けた状態だと思って、すぐやりなさい。という教えを大事にされているそうです。何事もまずすぐにやること。少しでも短時間でやること。一流と言われる人ほどこういったことを大事にしているものです。現代社会の動向について知ることができ、今後の働き方やお金との付き合い方など考えさせられることがたくさんある良書でした。ぜひ、読んでみてくださいね。
4.気になるワード
とにかく変わろう!と決めることです。
決めるだけで、人生は劇的に変わります。
1つ目のヒントは、自分が自然と意識が向くもの、自然とお金をかけてしまうもの、自然と時間を使ってしまう物にあります。
2つ目のヒントは、逆にネガティブな感情に隠されているものです。
3つ目のヒントは、あなたが人からよく頼まれることの中にあります。
感謝と手柄は人に与えても減らない。
人に使ったお金は運という財産になる。
ピンチを体験した人は共感される。
自分を信じ、人を信じ、人生を信じましょう。
一番幸せなのは、小金持ちかもしれない。