書評

マンガでやさしくわかるコーチング

1.今日の一言と本のサマリー

今僕の中で新しく学んでいこうと思っている2つのテーマがあります。

そのうちの1つのテーマがコーチング。いろいろなトレーニングを受けてきましたから、ある程度の理解はありますが、体系立てて正しく知っているかと言われたらそれほどでもないというのが本音。

そこで大量に関連書籍を買いました。(笑)

そんな中でまずはライトなところ。『マンガでやさしくわかるコーチング』をご紹介していきます。

2.岡崎の考察

ここ10年位でビジネスにおける管理職の必須スキルとして広がっているコーチング。しかしコーチングは、ビジネス上のスキルを超えて、人がよく生きるために、あらゆる場面で使えるものであります。

僕も知らなかったのですが、コーチングの中にもいくつか種類があるようで、本書籍は、コーアクティブ・コーチングという手法になるそうです。しかし読んだ限りは特別なコーチングスキルというわけではなく、本人の意識の変化を促すことで、行動が変わり、人生を変えていくというのが趣旨。そこで今日はコーチングの大きな流れというテーマで書評をしていきたいと思います。

①コーチングとは
コーチングはもともと場所を示すcoachから生まれた言葉です。馬車のように人を、行きたい場所に連れて行くための手法として、1990年代からアメリカを中心に広がり、現在では世界各国に広がっています。
コーチングを始める際にまず最初に導入セッションを行います。導入セッションでは、コーチングの進め方やコーチング時代について説明すると同時に、コーチングで得たいものや目標を確認し、今後コーチングを行っていくための共同関係を作っていきます。共同関係とはコーチングをする側と受ける側が対等なパートナーとして、お互いに顔を合わせるよーという前提で関わる状態をいいます。

②人の可能性を信じる
この人なら必ずできるはずという前提を持ってコーチングを行うことが重要です。次の4つの前提でコーチングを行いましょう。

1、人はもともと想像力と才知にあふれ、かけるところのない存在である
2、今この瞬間から作る
3、その人全てに焦点を当てる
4、本質的な変化を呼び起こす
特に「1」が重要な姿勢と言えるでしょう。

③傾聴する
コーチングをする側(コーチ)の仕事は教えることではありません。本人が答えを出す事の手伝いをすることです。そのためコーチングのスキルにおいてまず必要なのは、その2人の関係性でしょう。何でも言って良い状態を作れているか…が重要となります。傾聴という言葉は皆さんも聞いたことがあると思いますが、次のように定義しています。

相手が話したいこと伝えたいことを、受容的、共感的な態度で真摯に聞くスキル

話し手が聞き手に好意を持つようになれば、話し手の意見や気持ちも聞き入れてもらいやすい関係を作ることができます。相手の話をどう聞くかで人間関係が変わるということです。話してる内容はもちろん、立ち振る舞い、周りに与えている影響など全てに注意を払って聞くようにしましょう。

④人に焦点を当てた質問をする
つい自分の期待を持ってアドバイスしたくなったり、意図的な質問をしてしまいそうになります。質問をするときに重要な事は好奇心です。
・あなたはどうしたいの?
・その状況あなたはどう思ってるの?
・あなたは今どんなふうに感じてるの?
とコーチングを受ける側の気持ちや意図に焦点を当てて尋ねましょう。
コーチが誘導したい方向に連れて行くのではなく、本人が進みたい方向を決めることが出来るようなサポートが重要です。

⑤価値観を明確にする
価値観とはその人らしさを表すものです。優先順位を決めるものであり、行動の基準となるものでしょう。価値観を知るには次のような観点で考えてみると良いです。
・生き生きしているかどうか?
・これまでの人生で最も充実したのはいつか?
・大切にしていることを踏みにじられた怒りを感じた瞬間はどんな時か?
・どんなこだわりがあるか?
・何を当たり前にしているか?
などと尋ねると良いでしょう。

⑥人生の目的を明確にする
人はそれぞれ固有の人生の目的を持って生まれてきています。人生の目的というと難いですが、噛み砕くと、自分は周りにどんな影響与えていきたいのかどんな存在でありたいのかを表現したものです。
自覚する仕組みとして、人生の目的の宣言文として言葉にしておくと良いです。

ちなみに僕の人生の目的は、貢献の人生を生きることと決めてます。人に役に立つ自分でいたいですね。コーチング入門としては非常に読みやすく、まとまった印象があるこちらの1冊。興味がある人にはお勧めできる書籍だと思います

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