書評

話すのが苦手、でも人に好かれたいと思ったら読む本

1.今日の一言と本のサマリー

話すのが苦手…沈黙が怖い…だから少しでも間があくと、無理にでも喋ろうとして、ちぐはぐしてしまう。そんな悩みがある人も多いのではないでしょうか?

今日ご紹介するのは対面営業の授業で世界2位の実績を上げたことがある、権藤先生の、『話すのが苦手、でも人に好かれたいと思ったら読む本』です。

口下手で、人付き合いが苦手だった権藤先生。無理に喋ろうとしないで、相手との信頼関係を築く手法とは?

2.ポイント3点

相手にメリットを与えないと、人は動かない

孤独を受け入れ、人の事ではなく、自分のことに時間を使いましょう。

ありがとうは円滑な人間関係を築く上で、最強ワードの1つです

3.岡崎の考察

話すことが苦手。でも人から好かれたい。そう思う人は多いことでしょう。

アルフレッドアドラーの有名な言葉で、「すべての悩みは、対人関係の悩みである」という言葉もありますが、人から好かれ、良好な人間関係を築きたいと思う事は人間の当然の欲求です。

ではなぜ私たちは人間関係で悩んでしまうのでしょうか?

私たち人間は、常に、思い通りにならないことにストレスを感じるようになっている。例えば仕事で目標達成をしたいと思います。しかし当然仕事は人が関わってきますから、思い通りの結果にならないことも多いです。

その結果、なんで今月は達成できないんだ!となりストレスを抱えてしまうわけです。

怒ってばかりいる時というのは、相手をコントロールしようとしてしまっている時です。他人の事は、自分の管理下にないですから、気にするのをやめましょう。

人間関係において、完璧を求めるはご法度。

人はそれぞれ、みんな違うということを受け入れる必要があります。相手に完璧さを求めると、できていない事に目を向けて、減点方式で人間関係を作ることになります。人の間と書いて、人間関係です。この人に足りないところがあれば、自分が補おう。自分の足りないところは、この人に補ってもらおうと互いに補完しあう関係を作ると良いでしょう。

なぜ、あの人は無口なのに信頼できるのか?

本書の1番のテーマである、無口、口下手でも信頼される人になるために大事な事。それは、相手の話をよく聞くということです。大事な事は、しゃべるではなく、聞くこと。特に、理解するように相手の話を傾聴することが大切だと言います。しゃべらずとも、相手の話を聞こうとする姿勢だけで、相手はあなたに信頼を寄せ、コミュニケーションは成立するものです。特に効果的な方法は質問。ただ効果的な質問が思い浮かばず困ってしまうという人もいることでしょう。

そんな時に効果的な方法はおうむ返しです。効果的な質問が思い浮かばなくても、要所要所で、おうむ返しを使ってみると会話は膨らんでいきます。わかったふりをして、とんちんかんな質問をするぐらいなら、おうむ返しをするように心がけましょう。

無理に喋ろうとせず、人間関係を良くするヒントはたくさん詰め込まれた一冊でした。

4.気になるワード

私たちは理想、願望、欲望にとらわれています。だから、理想とは違うと、なぜ、思い通りにいかないんだ!と感じてしまうわけです。
これだけ世の中が豊かになったのにもかかわらず、幸せを感じる人が増えない理由は、人間関係でうまくいっていない人が多いから
無理に喋ろうとするから、うまくいかない
しゃべらない時間(聞く、質問する、沈黙する)の方が長いので、しゃべらない時間こそが、コミュニケーションの鍵になってくる
本当に目の前の人の成長を持っているなら、途中でしゃべらず、沈黙に耐えることも、ときには必要です。
人間関係において、この相手の自己決断を下すことこそが、最強のコミュニケーションと言える
あなたがたくさん話して納得させるより、自己決断を促す方が大切
すべての悩みは、対人関係の悩みである
他人の事は、あなたの管理下にないのだから、気にしない
人間関係において、完璧を求めるはご法度
文章を書く事は、視野を広げ、物事を俯瞰的に見る力を高めます。文章を書くとき、まず、最も伝えたいことを決めます。そして、その結論を導き、引き出すために、全体の構成を考えます。さらに、主張したい結論に対して起承転結を組み立てて、その項目の骨組みに対して、肉付けをしていく
書く癖が身に付くと、最初から全体像をイメージしながら仕事ができ、目の前の部分だけに集中しすぎて全体を見失うということが防げます。
人付き合いで悩んでしまう人の5つの特徴
①ひとりで抱え込んでしまう
②周りと比較してしまう
③気を使いすぎる
④失敗が少ない
⑤暇である
人付き合いで悩まない人の5つの特徴
①忘れることができる
②都合よくできる
③何とかなるではなく、何とかするという意識
④すぐ決めることができる
⑤健康的である
他人の意見に従おうが、自分の心に従おうが、責任を取れるのは自分だけ
他人の力をうまく借りて成果を作ることも、自力のうちなのです。
営業で圧倒的に成果を作っている人や、本物の人格者、成功者、恋愛でもモテる人たちに共通している事は、とにかく相手の話をよく聞くということです。
しゃべらずとも、この相手の話を聞こうとする姿勢だけで、相手はあなたに信頼を寄せ、コミュニケーションは成立する
大事なのは、説得より納得です。
無理に喋るくらいなら、相手がしゃべるまで黙っていましょう。それでわからないことがあれば、おうむ返しをして話を広げればokです。
成功している人は間をうまく使っています。
事実は信用できますが、見解(解釈)は信用できません。
かっこいい言葉は捨てて数字で語ろう
人間関係を良くするには、自分の言葉を変えるというのが近道になります。
マイナスの出来事が起きても、プラスの言葉を話せる日がポイント
器の小さな人ほど、相手に勝とうとする
先に謝ってしまおう
人間関係を良好にするためのポイントは、相手に勝たないことです
もめることが起きたときに先に謝るのは、弱い人間ではなく、器の大きい人間です
お金よりもワクワクの時代
やってはいけない3つのコミュニケーション
①自慢しない
②否定しない
③マウントを取らない
身近で大切にしたい人ほど、程良い距離感を保つ
ダイヤモンドはダイヤモンドで磨かれるように、人は人で磨かれる
自己開示とフィードバックを繰り返すことで、どんどんあなたの人としての幅は広がり、人として成長していく
結局スジを通す人が、可愛がられる
ありがとうは円滑な人間関係を築く上で、最強ワードの1つです
当たり前でないことに気づくだけでなく、義理人情を大切にする人は、より良い人間関係を構築できます。
チャット上ではネガティブな議論をしない
少しやりとりして、4往復以上の議論になりそうな場合は、もうそこで止めておいて、別日に直接ミーティングを設定した方が効果的
五感を使ってコミュニケーションをとる方が、結局はロスが少なくなる
正直でいれば、人間関係のストレスがなくなる
嘘をつく事は、結局、人間関係の悩みや無駄が増えることにつながります。
わかったふりや演技では、すれ違うばかりで、お互いにとって、何のメリットもありません
怒りの感情を抑えられずにあらわにしてしまうのは、己の未熟さを堂々と周りに告知するに等しい、恥ずかしい行為なのです。
孤独を受け入れ、人の事ではなく、自分のことに時間を使いましょう。
あなた自身が話に感動しているから、相手もあなたの話を聞いて、よし、やろうと自己決断される。それが最高のコミュニケーションです
相手にメリットを与えないと、人は動かない

5.商品の紹介