書評

やり抜く人の9つの習慣

1.今日の一言と紹介する本

あなたはやり抜ける人ですか?
何か新しい出来事に出会った時に最後までやった方が良いと分かっていながら、ついサボってしまったり諦めてしまうことはありませんか。

正直に言いますが、僕もかなり意志力低い方です(笑)

特に、日常生活において結構簡単に諦めてしまうものもあります。

わかりやすいのがダイエット。

食べたいし飲みたい、運動はしたくない、でも痩せたい。

要は超わがままヽ(*´∀)ノ゚

そんな僕が今日選んだ本はこの本です。
やり抜く人の9つの習慣ハイディ・グラント・ハルバーソン

ご紹介していきます。

2.本のサマリー

メンタリストDAIGOさんが推薦しているという本書。

著者は、社会心理学者。
コロンビア大学モチベーションサイエンスセンター副所長。

モチベーションと目標達成の分野の第一人者だそうです。

結論を先にお伝えすると、下記の9つのポイントが目標達成をするために大事なことだということです。

①明確な目標を持っている。
② if-thenの形で、1日になったらやると計画している。
③現状と目標までの距離に目を向けて、目標に近付くために何をすべきかに焦点を当て、モチベーションを維持している。
④成功できると信じている。同時に、成功は簡単には手に入らないと考えて、努力を怠らない。
⑤最初から完璧を目指さない。失敗を恐れることなく、少しずつでも進歩することを考えている。
⑥どんな能力でも努力で身に付けられると信じている。どんな困難でもやり抜く力を持って当たることができる。
⑦意志力も鍛えれば強くなることを知っていて、習慣的に鍛えている。筋力と同じように、視力も使い過ぎれば消耗することを知っている。
⑧誘惑をできるだけ近付けないようにしている。意志力で誘惑に打ち勝とうとはしない。
⑨やらないことではなくやることに焦点を置く。

その中で岡崎なりにポイントだと感じたこと、そしてその考察をお伝えしていきます。

3.ポイント3点

これまでの思考も、これからの思考も、どちらも目標達成のためには、同じように大切な考え方に感じられますが、ここで注意が必要です。
それはこれまでの思考が強くなるとモチベーションが下がる危険性があると言うことです。

目標達成できると信じるのは変わらず大切なことです。しかし、目標は簡単に達成できると考えてはいけない。

もう一つは拡張的知能観と言うべきものです。
拡張的知能観の背景にあるのは、能力とは変更可能なものと言う考え方です。
すなわち能力は経験や努力を重ねることによって高めることができると考える立場です。

4.岡崎の考察

あなたは目標達成は簡単だと思う方ですか?

この問いの答えに、簡単だと言う人は「目標達成することが難しい」というのがこの本の面白いところだと思います。

世の中はポジティブシンキングと言う前向き思考が流行り、いかに難しいかと言うことを考え話すことが悪のように扱われています。

しかし、実は目標達成は難しいものである、そのためにしっかりと準備しなければならないと考える人の方が、目標達成をする可能性は高いと言う研究結果が紹介されています

そして、多くの人は陥りがちなこれまで悪だったと言う考え方。

それは大事ではあるが人の気持ちをネガティブにし、生産性を下げると言うことも紹介されています。

つまり前向きに考えながら、「今までどうだったか」と言うことにとらわれず、「これからどうしていきたいか」と言うことを考える人が結果を作るということを表しています。

そして、人間の能力を変えることができるのか?ということに対して、「人の能力は生まれ持ったものである」「人の能力はその後の努力によって変えられる」という2つの考え方によって得られる結果は大きく変わるようです。

人の能力は生まれ持ったものであると言う人は被害者意識が強く、どうせ私にはできないと思い創意工夫がありません。

逆に人の能力は努力によって変えられると言う人は、他人に矢印を向けず自分に矢印を向けるため成長が早くなります

あなたはどうですか?

何かうまくいかないことがあったときに人のせいにしている人は成長しないということを意味しているんではないでしょうか。

逆にうまくいかないことに出会った時に自分の努力不足であることを認める人は成長のチャンスがあり大きく人生を変える可能性があります

ぜひ人のせいにせず、自分の何を変えれば良いかということにフォーカスして行動していきましょう。

5.気になるワード

人には生まれつき向き不向きがあると言うわけです。
しかし、この答えには科学的な裏付けが欠けています。
才能が成功に導いたのではなく、彼らはある種の思考や行動によって、自らを成功に導いているのです。
当たり前で、簡単に実行できることと、誰もが当たり前に実行している事はイコールではありません。
例えば、痩せたいと思うのならば、目標は痩せるではなく、5キロ痩せるとするべきなのです。
具体的な目標は、やり抜く力を与えてくれる
目標達成のためにやるべきことを具体化する
「私にとって成功とは何か」「そして成功への障害は何か」この2つを繰り返し心中で考える事は、とても大事なことです。
事前にいつ、何を、やるか、をはっきりと決めておく。これで実行できる確率は2倍から3倍も高くなります。
脳はXならYと言う文章を記憶しやすい
目標に向かって行動するときには、できるだけ多くフィードバックを得ることが大切です。スキルの上達具合によっても、適切なフィードバックの頻度が変わるんです。最近の研究で分かっていることは初心者はあまり頻繁にチェックすべきではないと言うことです。
これまでの思考も、これからの思考も、どちらも目標達成のためには、同じように大切な考え方に感じられますが、ここで注意が必要です。それはこれまでの思考が強くなるとモチベーションが下がる危険性があると言うことです。これからの思考を重視して、目標までの距離を測ると、モチベーションは維持されます。
望む事は簡単にできる、欲しいものは簡単に手に入る、と考えると失敗の確率が高まると言う研究があります。
自己効力感の研究で、心理学の発展に大きく寄与した心理学者アルバートバンデューラは、ある人が成功できるかどうかの最も信頼できる仕様、それはその人が心から成功できると信じているかどうかにある、と言う事実を発見しました。
目標達成できると信じるのは変わらず大切なことです。
しかし、目標は簡単に達成できると考えてはいけない
自分には成功する力があると信じることと同じくらい大切なことがあります。それは今できなくても、できるようになると信じることです。
能力は努力次第で伸ばせる
今、何ができるのかではなく、これから、何ができるようになりたいかを考えるようにしてください
失敗してもいい、と開き直る
失敗してもいい、失敗なんて何でもない、と考えると、実際に失敗する確率は大幅に低くなる
能力を発揮することを阻害する最大の要因は不安感です。
成長することにフォーカスすると仕事の意味が変わってきます。
誰でも、自分が成長している時間がある時、仕事を心から楽しみ、喜びを感じることができます。
成長を実感する充実感は完璧を目指す緊張感とは、全く別のものです。
興味のある課題に取り組む人は活力の高い状態を維持できる
機嫌の良し悪しよりも、興味の有無の方が圧倒的に人の活力を高める
私達は自分の知能に関して2つの考え方のどちらかを持っているといいます。
まず一つは「固定的知能観」と言うべきものです。
これは個々人の血の音は持って生まれたものとして、固定されていると言う考え方です。固定的知能観は間違いです。
もう一つは「拡張的知能観」と言うべきものです。
拡張的知能観の背景にあるのは、能力とは変更可能なものと言う考え方です。
すなわち能力は経験や努力を重ねることによって高めることができると考える立場です。固定的知能観を持つ人はうまくいかないのは自分の能力がないせいだと考えます。そして私には向いていないと考えるのです。一方確証できるのかを持つ人は努力不足だった、戦略を間違えた、プランをやらなかった、などと自分の努力や行動のせいにします。
素晴らしい成長の機会に恵まれたとしても成長することができないと思い込んでいれば、現実にも成長する事はありません。
意志力は筋力と似ています。
筋力は使わなければ衰えますが、意志力も使わなければだんだんと弱くなってきます。
逆に意志力を定期的に正しい方法で使えば、少しずつ強くすることができます。意志力を強くするためには、これまでにはやったことのない気の進まないことを、自らの意思でやってみることです。
大きな挑戦である必要はありません。
とにかく取り組む価値があると思うことを続けることです。
すべての挑戦の共通点、それは誘惑に打ち勝つ必要があるということです。
自分が達成したい目標に取り組むことで、同時に意志力も鍛えることができる
どれほど意志力が強いとしても「限界はある」この事実を受け止めましょう。例えば禁煙とダイエットといった2つの困難な目標に、同時に取り組むのは避けるべきです。行動を変えたいのなら止めたいことを考えるのではなくやりたいこと、やるべきことを考えるのです。辞めたいことに焦点を合わせるのではなく自分が望む行動を起こすように代替プランを立てる
成功とは「正しい選択」「正しい戦略」「正しい行動」によってつかむものです。
決して生まれつきのDNAで決まるものではありません。

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