1.今日の一言と本のサマリー
私たちの仕事において発想力は欠かせないでしょう。なぜなら人生で本当に高い成果をあげるために必要なのは論理性より創造性だからです。変化の大きい今の時代、前例のない仕事に携わる事は誰にもあることです。
前例のない仕事でうまくやっていくためには、状況の変化を見極めながら、常に新しいビジネスモデルを作り続けていかなければならないのです。新しいビジネスモデルを考える際に必要なのは論理的な思考よりも創造的な思考、発想力なのです。
そんな発想力を高めるための要素をまとめた一冊、ご紹介していきましょう。
2.ポイント3点
私たちの中には生まれつき創造性を嫌う心理が備わっており、新しいアイディアを心の底では遠ざけている
私はアーティストなのだと思い込むことで創造性をブーストできる可能性が大
一見して意味が取れないものを見ると、私たちの脳は答えを探そうとして活発に働き始めます。
3.岡崎の考察
新しいアイディアを生み出していく発想力を必要としないという人はあまりいないでしょう。では具体的になぜ発想力が必要なのか?私たちが発想力が必要とする理由からまとめていきましょう。
①私たちに発想力が必要な3つの理由
1つ目は真面目にやるより成果が出るから。
うまくやろうとするよりも、楽しんでクリエイティブやろうとした方が最終的な成果は出やすいものです。
2つ目は変化に強くなれるから。
時代が変化する際、当然自分も変化する必要があります。変化に対応する際、それまでの考え方を置いて、新しい思考をする必要があるでしょう。
3つ目は幸福度が上がるから。
クリエイティブな気持ちで遊び心が増し、日々の幸福度が増します。
②嫌な感情が起きたときに発想力を上げる方法
発想力を必要とする場面は多々考えられますが、1番多いのはいざ問題が起きた時でしょう。しかし問題に直面した時、クリエイティブな思考に行くよりも、ネガティブな思考によってしまう人もいると思います。
そんなネガティブな思考に傾いたときに対処する方法は次のフレーズを3回唱えてみるだけといいます。「この問題のせいで嫌な気分になったら、私はクリエイティブな活動を選ぶ!」単純な方法ですが、実験結果を見ると、この手法を使った被験者の多くはポジティブな気分になり、その影響は1週間を過ぎても持続し続けたといいます。簡単な方法ですからぜひお試しください。
③会議で良いアイディアを20%で安くする方法
大手人材サービスグループの調査によれば、1万人規模の企業では1年間約67万時間が無駄な会議に費やされているという結果が出ています。ではどのようにすれば会議でアイディアが活性化するのか?その答えが、立ったまま会議を行うという方法です。立ったまま会議を行った方が20%も新しいアイディアが出やすくなるといいます。無駄な会議が多いと感じている方は、スタンディング会議を取り入れてみてはいかがでしょうか?
④とにかく他人に褒めてもらう
他者の存在が創造性につながる事は科学的にも実証されています。さらに他人に自分を褒めてもらうと良いアイディアが生まれるという研究結果が出ています。
具体的には、「あなたは本当に知的。頭の回転が早くて何事も明確に表現できるし、多くの女性の日本のような存在ね。あなたが討論会に参加したことがあったけど、とても刺激を受けたわ」といった感じで、褒め殺しに近い手紙を用意し被験者に送ります。その結果、心理テストにおいて、何もせずに問題に挑んだ挑戦者より32%も正答率が高くなったそうです。褒めてくれる人と付き合うようにしましょう。
心理学的な観点から発想力を磨きたいと考えている方、お勧めできる1冊だと思います。