1.今日の一言と本のサマリー
質問です。今自分の目の前にY字の分岐点があるとします。大勢の人は右に進んでいます。あなたはどちらの道に進みますか?
①右に行く人が多いなら自分も右
②多くの人が見に行っているのは、自分は出て左に行く。
どちらが良い悪いではありませんが、どちらの回答も同じ基準を持って選択しています。それは人を基準に決めているということ。もし自分の軸を持っている人ならこう答えることでしょう。
③周りがなんと言おうが、人がどちらの道に進もうが、進む道は自分の基準に照らし合わせて決める。
この選択の基準の軸になるものを在り方といいます。人生は選択です。どんな自分の基準を持つのかで人生が決まってきます。
その人生の基準である「在り方」についての一冊。紹介していきます。
2.ポイント3点
やることをやっていないと、人は自分のことを心から好きになれません。好きになるためには自分と向き合うことが逃げないこと。それしかありません。
成功する方法、それはうまくいくまで諦めずにとことん努力する。一言で言うと、がんばり続けるということです。
自由とは独立できるということである。独立とは外からの干渉を受けずに活動する、ということである。しかし、他者を頼らず、自分の身は自分で始末できるようになって、初めて独立と言える。
3.岡崎の考察
自分はこうありたい、私らしく生きていきたい、そう口にする人が増えてきた昨今。しかし、自分の軸を明確にできている人が少ないのも現実です。あり方とは一体何なのか?書評していきましょう。
①そもそもあり方とは何なのか
在り方、それは自分の中の美意識である。在り方とはこうありたいと願う思いから生まれる物事のあるべき状態のことを指します。こうありたいという願い、すなわちそれは自分自身に対する美意識であるといいます。
あくまで周りからの評価ではなく、自分自身の主観を持って、美しいと思える姿について考え、そのように振る舞うこと。正しいか正しくないかよりも、美しいか、美しくないかを選択の基準にしましょう。
②あり方が大切な5つの理由
ありがたを明確にすることで次の5つの効力があると言います。
・決断が速くなる
決断を迫られた時に、素早く選択するために大事なのは選択の基準です。あり方が明確であれば決断も速くなるものです。
・他人を理解できる
自分の基準が明確であれば、他人に寛容になることができます。周りの評価を気にするから勝ち負けに一喜一憂してしまう。自分の軸があれば、周りとの比較ではなく、自分との比較で過ごすことができるはずです。
・重なる分の多い人が見えてくる
価値観が合う人間同士は、人間関係を作ることができます。自分のあり方をはっきりさせることで、同じような価値観=在り方をもってる人を見つけやすくなるはずです。
・スタンスが明確になる
あり方という事項を定め、自分の像がはっきりすると、相手に譲ること、謝ること、つまり相手を認めることができるようになります。自分のスタンスを決めることで、相手のゾーンを受け入れるゆとりができるためです。
・立場の弱い人に優しくなれる
立場が上がると、どうしても気づかないうちに傲慢になり、上から目線でものを言ったり、弱い立場の人の気持ちを忘れがちになったりしてしまいます。あり方がしっかりしている人は、立場があったときは、どう振る舞うのが美しい姿なのか?という基準をあらかじめ持っています。立場が上がる前から、弱い立場の人を大切に続けましょう。
③自分オリジナルの在り方の見つけ方
ではどのようにして自分のあり方を見つければ良いのでしょうか?
まず大事なのは〇〇であるべきではなく、〇〇でありたいを基準に考えるということ。べき論で生きてしまうとたら息苦しいだけになってしまいます。もちろん犯罪につながるようなあり方ではいきませんが、そうではない以上、本来は誰もが自分のあり方を守って生きていくことが大切です。
その自分のあり方を見つけるためにやる事は自分が人との関係の中で果たしている役割を明記し、それに行動指針を書き起こすという方法です。この時大切なのは主語は絶対に自分にするということ。
例えば、「父親はこうあるべき」ではなく、「私は父親としてこうありたい」と考えましょう。前者は一般論であり、ベキ論です。父親としてこうあるべきではなく、私は父親としてこうありたいと考えましょう。
④最高の人生の作り方
永松先生が尊敬するサンマーク出版植木社長から次のように教えられたといいます。
それは、目指すは、最高の仕事と、良い人生。大事な事はこの順番だといいます。良い人生と、最高の人生では無いのです。最高の人生があってこその、良い人生。最高の仕事ができないと、なかなか良い人生にはたどり着けないのです。
人生は選択であり、選択の基準が在り方。自分の在り方を見直すとても良い機会になりました。お勧めの1冊です。