1.今日の一言と本のサマリー
世界で1番古い国はどこかご存じですか?
実は日本。
ちゃんとギネスブックにも載っています。なんと紀元前約660年前に神武天皇が即位し、現在の天皇は126代目。ちなみに日本の次に古い国とされているのはデンマーク。建国約1000年なので日本の半分くらいです。そう考えると日本は「奇跡の国」ですね。
そこで今日は日本の最古の歴史書、古事記を漫画にした、『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』をご紹介していきます。
2.岡崎の考察
ご存知かもしれませんが古事記は、戦前教科書として使われていました。日本人なら誰でも読んでいた古事記。どこまで実話かは分かりませんが、日本を知る上で一度は読んでおきたいものです。
本作は、上中下巻となっており、今日ご紹介するのは上巻。何もなかったところから日本ができ、神武天皇が即位するところまでが描かれています。その中でエピソードをいくつかご紹介する形で書評とします。
①天地開闢(てんちかいびゃく)
1番最初の神様が誰かご存知ですか?最初の世界は、何もない、暗闇も空間さえもない、どこまでも続く世界だったそうです。そこに最初に現れたのはアメノミナカヌシ。あ、イザナギ、イザナミではなかったんですね。
その後すぐに現れたのは4柱の神様。ちなみに神様って1人2人ではなく柱で数えます。最初の神様と合わせて五柱の神様から、神世七代(かみよななよ)と言われる7代の神様が生まれます。その7代目がやっと、イザナギとイザナミです。
ちなみにイザナギは誘う男という意味で、イザナミは誘う女という意味だそうです。ここから日本の国産みがスタートします。
②子孫繁栄
ここから子孫繁栄していくために子作りが始まりますが、2人は出会うところから始めます。改めて出会い、イザナミ(女)からイザナギ(男)に声をかけます。するとちゃんとした子供ができません。そこで今度は男から声をかけることに。すると子供たちが生まれるようになります。
ここから告白は男性からしなければならないという文化ができたようです。
③日本創世
そこから日本の国づくりが盛んになります。まず最初にできたのは淡路島。そして次に四国。細かく島ができていきますが、大きなところではその後九州、本州という順番で作られていきます。日本で1番最初にできた島は淡路島だったのですね。
④古事記と日本書紀の違い
そもそも古事記と日本書紀は何が違うのでしょうか。古事記は全3巻。日本人に読んでもらうように書いたものだと言われています。
日本書紀は30巻。グローバルスタンダード、当時の中国に読んでもらうために作ったと言われているそうです。
ちなみに古事記とは、『古い事を記した』という意味でついた名前だそうです。このほか天岩戸の伝説やヤマタノオロチ、スサノオの国譲りの話など、聞いた事はあるけれどよく知らなかった話が満載。
ガッツリとした古事記を読む自信は無いという方にオススメできる1冊だと思います。