書評

ゼロ 何もない自分に小さなイチを出していく

1.今日の一言と本のサマリー

よく目につくのが今日ご紹介する書籍、『ゼロ』。ご存知堀江貴文さんが復帰する際に出した一冊。根強く売れていてさすがだなぁと思います。

誰もが最初はゼロからスタートする。失敗しても、またゼロに戻るだけだ。決してマイナスにはならない。だから、一歩を踏み出すことを恐れず、前に進もう。逮捕され、全てを失っても、希望を捨てなかった堀江貴文氏。

全てをなくし、復帰していく上で何を伝えたかったのか。ご紹介します。

2.ポイント3点

働く事は自由へのパスポート

成功したければ挑戦すること。挑戦して、全力で走り抜けること。

掛け算を覚える前に、足し算を覚えよう。他人の力を利用する前に、自分の時力を底上げしよう

3.岡崎の考察

まだ判決も出ていないうちから犯罪者扱いされ、メディアはここぞとばかりバッシングを繰り返し、ホリエモンは欲にまみれた拝金主義者の代名詞となった。

2年6ヶ月の実刑判決を受けて刑務所に収監された堀江さん。本書籍ではその当時を振り返るところから始まります。実刑判決を受ける前から、手のひらを返すかのように、彼の下から離れていた人が大勢いたそうです。そして長野刑務所の独房のなかで考えていた事。

それは、働きたいということだったといいます。そこで今日の書評は、働く上で大事なポイントという観点で4点ご紹介することで書評としていきたいと思います。

①ゼロの自分に、1を足そう
もし、あなたが変わりたいと願っているのなら、僕のアドバイスは1つだ。ゼロの自分に、1を足そう。掛け算を目指さず、足し算から始めよう。
多くの人は掛け算で仕事をしたいと考えます。レバレッジという言い方もありますが、1の力で10の結果を欲しがるもの。しかし大事な事は最初から掛け算を目指さず、足し算から始めること。地道な努力をして、自己価値を高め、周りからの評価と信頼を勝ち取ること。その土台があるからこその掛け算です。
まずは自分に投資をして、周りから協力したいと言われる自分になりましょう。

②あなたが仕事や人生に怖気付く理由
コンプレックスがあり動けない。怖くて行動することができない。そんな人もいるかもしれません。
例えば異性関係について、堀江さんも女性には特に苦手意識があったといいます。結局これは、女の子を前にしたときの自信の問題なのだ。そして僕は、自信を形成するための経験が、圧倒的に不足していたのだ。
経験がないから動けない、怖じ気付いてしまう。ただこれだけ。もちろんこれは恋愛に限った話ではありません。ビジネスでも一緒です。
だから大事な事は小さな成功体験を積み重ねること。いきなり大きな成功体験ではなく、簡単なことでいいので成功体験を積み重ね自信をまず形成しましょう。

③挑戦を支えるノリの良さ
小さな成功体験の積み重ねでどんな人になるか決まってくる、そう思います。そして小さな成功体験を積むためのチャンスは誰にでも訪れます。そう、チャンスだけは誰にでも平等に流れてくるものなのです。
問題は、目の前に流れてきたチャンスに躊躇なく飛びつくことができるか。そこだけです。チャンスを見極める夢など必要ありません。少しでも面白いと思ったらまず飛び込むこと。小さな成功体験の前には、小さなチャレンジがあります。
そして小さなチャレンジとは、ノリの良さから生まれるもの。ノリの悪い人は、人生の波にも乗れません。まずはノリよく行動することを意識しましょう。

④仕事を好きになる方法
仕事でも勉強でも、あるいは趣味の分野でも、人が物事を好きになっていくプロセスはいつも一緒です。人は何かに没頭することができた時、その対処を好きになることができるのです。
ここで大切なのは順番だ。人は仕事が好きだから、営業に没頭するのではない。順番は逆で、営業に没頭したから、仕事が好きになるのだ。好きになるのが先ではなく、没頭するのが先。その通りだと思います。
没頭して一生懸命にやっていく中で気がついたら好きになっている、そういうものではないでしょうか。仕事が嫌いだと思っている人は、ただの経験不足なのです。

今日の1日にギリギリ達成可能なレベルの目標掲げ、今日の目標に向かって猛ダッシュをしていくような仕事の仕方をしましょう。

4.気になるワード

僕はマイナスになったわけではなく、人生にマイナスなんて存在しないのだ。
0になる事は、みんなが思っているほど怖いものではない。
失敗して失うものなんて、たかが知れている。何よりも危険なのは、失うことを恐れるあまり、1歩も前に踏み出せなくなることだ。
理詰めの言葉だけでは納得してもらえないし、あらぬ誤解を生んでしまう。
僕はお金が欲しくて働いているわけではない
人生の中で、仕事は最も多くの時間を投じるものの1つだ。素行我慢の時間にしてしまうのは、どう考えても間違っている。
多くのビジネスマンは、自らの労働をお金に変えているのではなく、そこに費やす時間をお金に変えているのだ。
人生が豊かになっていかない根本原因は、何よりも時間だ。
お金をもらうだけの仕事を、お金を稼ぐ仕事に変えていこう。
儲けるために働くのではなく、お金から自由になるために働こう。
やりがいとは見つけるものではなく、自らの手で作るものだ。
仮説を立て、実践し、試行錯誤を繰り返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事が作り出す仕事に変わっていく
目の前の1時間を、100メートル走のつもりで全力疾走しよう
やりたいことがないは真っ赤な嘘だ
最初からできないと諦めている
できっこないという心の蓋さえ外してしまえば、やりたいことなんて夢のように溢れ出てくる
突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、次の1点に尽きる。物事ができない理由から考えるのか、それともできる理由から考えるのか。
たとえわずかな期間でも会社経営を経験しておくと、その人のビジネススキルは飛躍的に向上する。会社員を何年続けても、身に付かないような、仕事の本質を見抜く力だ。
今の会社に不満があるのなら、行きたい就職、転職先が見あたらないのなら、我慢を選ばず起業を選ぼう
通帳ではなく自分に貯金する
本当に困った時、人生の崖っぷちに追い込まれた時、失敗してゼロに戻ったとき、あなたを救ってくれるのはお金ではなく、信用なのだ。
ものすごく苦労すると、その先に楽が待っている可能性もあります
掛け算を覚える前に、足し算を覚えよう。他人の力を利用する前に、自分の時力を底上げしよう
人は飯を食うために働くのではない。働くことは生きること。僕らは、自らの声を充実させるために働くのだ。
常識を疑い、自分の頭で物事を考えていくためには、1つ乗り越えなければならない条件がある。自立だ。特に、親元を離れることである。
精神的に親から自立して、物理的、そして経済的にも自立すること。この1歩踏み出したとき、人はようやく自分の頭で物事を考えられるようになる。
孤独と向き合う強さを持とう。決断とは何かを選び、他の何かを捨てることだ。
現状維持などありえない。僕は変わり、変わらざるを得ない。
成功したければ挑戦すること。挑戦して、全力で走り抜けること。自由とは、心の問題なのだ。
もしもそんな不自由さを感じているとしたら、それは時代や環境のせいではなく、ただ思考が停止しているだけ
働く事は自由へのパスポート
責任が発生しないうちは、本当の意味での自由も得られない
自由と責任は、必ずセットになっている。自由を手に入れる手段とは、とにかく働くこと。
考えることで働く事は、どちらも欠かせない車の両輪
人生には今しか存在しない
仕事もお金も喜びも、それを独り占めにしたところで心が満たされない。みんなとシェアするからこそ、本当の幸せを実感できるのだ。
自分の人生を動かすことができるのは、あなただけなのだ。

5.商品の紹介