書評

一流の人に学ぶ 自分の磨き方

1.今日の一言と紹介する本

以前ある研修トレーナーの方に、成功する人と、成功しない人の違いはなんですか?と尋ねたところ、

自分が源で、自分に矢印を向けているか
他人や環境が源で、自分の課題を棚に上げているか
それが成功する人と、成功しない人の違いだ。

と言われました。

なるほど、確かにその通り。コロナショックという状態は全員が一緒ですが、その状態において、自分は何ができるかを工夫することは誰にでもできますね。

制約条件が、人を成長させると思っているので、コロナショックという状態もうまく活用して自分を高めたいものです。それでは今日の書評『一流の人に学ぶ 自分の磨き方』をしていきましょう!

2.本のサマリー

20年前、まだ20代の私にとって、1部の人だけが成功している理由は謎だった。

・知能が高いからか?
・学歴があるからか?
・才能に恵まれているからか?

答えは全てノーだ。

確かに天才的な人物に出会うこともたまにあったが、全体の99%がそうではない。わずかな人だけが成功を収める理由は、精神的に強いから。辛抱強く努力を積み重ね、思考と感情、および人生に対する姿勢をコントロールする方法を学んで充実した人生を送る。能力開発と自己改造のために努力するなら、あなたも同じように成功を収めることができるでしょう。

ハーバード大学経営大学院、エイミー・エドモンドソン教授で絶賛!迷いと後悔がなくなり、生き方に自信が持てる実用的な思考、哲学、習慣とは?

3.ポイント3点

一流の人と二流の人の差は紙一重だ

二流の人はできないと思い込み、一流の人はできると考える。

二流の人は一流のレベルに達するだけの知能と才能を持っている。しかし残念ながら、大抵の場合、一流のレベルに達しようという意欲が欠けている。

4.岡崎の考察

全米屈指の超人気セミナー講師が伝授する12の成長法則。各項目ごとに非常にシンプルに書かれており、要点がまとまっているので、読みやすく心に刺さる言葉がたくさんあります。

その中でも特に心に残った3点をご紹介していきたいと思います。

①一流の人はなぜにこだわる。
本当に大切なのは、自分がなぜその夢や目標を実現したいのかということです。その欲求の強さが、夢を追い求める原動力となるからです。
例えば、自宅が火事で燃えている時、命をかけて家財道具を持ち出そうとするでしょうか?しかし、もし自分の子供が中に閉じ込められていたら、命をかけてでも救い出そうとするはずです。それだけの理由があるなら、人は皆目標達成するために何でもするということ。だから一流の人はなぜにこだわるのです。

②一流の人は失敗の達人である
一流の人と二流の人の違いの大半は、とても微妙な部分にあります。考え方のちょっとした違いが、大きな差となって現れているのです。
失敗に対する考え方がその一つです。二流の人は失敗を苦痛とみなし、プライドを守るために失敗を避けるべきだと考えます。だからできるとわかっている事しかしようとしません。一流の人は自分のプライドを守ることに興味がなく、興味があるのは、自らが学習し、成長し、変身すること。一流の人は失敗を生かして成功に結びつけることを考えるのです。

③一流の人は会話の技術を磨いている
一流の人と二流の人の違いの1つは、会話の技術をどれだけ磨いているからそうです。一流の人はコミュニケーションの達人。なぜならば、一流の人は成功が人脈の大きさに比例することを理解しているからです。友人と知人のデータベースを神聖なものとして扱います。彼らは一人一人に丁寧に接し、どんなに離れていても、定期的に連絡を取ります。
また一流の人は、たとえ資産を全て失っても、人脈をフル活用して再出発することができます。だから彼らは人脈の偉大な力に畏敬の念を抱いているんです。人脈作りは会話から始まります。一流の人は魅力的な会話の達人。一流になりたいという方は会話の技術を磨いていきましょう。

書かれている内容には納得することばかり。文章の面白みはそれほどありませんが、自分を律する意味で、辞書的に使うと良いでしょう。お勧めの1冊でした。

5.気になるワード

一流の人と二流の人の差は紙一重だ
普通の知能と才能の持ち主が一定レベルに達することができる。ところが大多数の人は挑戦しない。夢を実現する能力を持っているのに、やろうとしないのだ。その理由は、やる気がないからではなく、できると思っていないからである。
どうすれば一流のレベルに達することができるのか。まず、一流の人になると強く決意することだ。
二流の人はできないと思い込み、一流の人はできると考える。
一流の人は刷り込みの修正を2つの方法で行う。セルフトークとイメージトレーニングだ。
周囲の人たちによる刷り込みは、脳の中に定着して姿勢や行動に影響を与え、それがあなたの将来を形成していく。
一流の人はアイデアをお金と交換する。問題を解決するアイデアがあれば、お金が稼げる。
幸せを探すとき、二流の人がお金を求めるのに対し、一流の人は充実感を求める。
本来あるべき姿と比べると、私たちは半分しか目覚めていない。なぜなら、肉体的、精神的な資質の一部しか活用していないからだ。人間は自分が設定する限界の中で生きている。様々な能力を持っているのに、それをほとんど使っていないのが実情だ。
自分にないものを他人に与える事はできない
一流の人は大好きな仕事をし、尊敬する人たちと良好な関係を築き、理想の異性と結婚して充実感を得ることで持続的な幸せを得る。
幸せそのものを追い求めるのではなく、充実感を得ることを目指そう。
一流の人は明るい
二流の人は環境が思考を作り上げると思い込んでいる。
一流の人は思考が環境を作り上げると考えている。
一流の人は大きく考える
二流の人は小さく考えて生き残ることで精一杯である。
一流の人は大きく考えて輝かしい未来を創造する。
一流の人は愛と豊かさに溢れた意識を持っているので、自分に限界を設定しない。彼らは進んでリスクを取る。たとえ失っても、いつか必ず取り戻せると信じているからだ。
リスクを取らなければ進歩は無い
計算した上でリスクをとることが自然にできるようになるには、とにかくリスクを取る習慣を身に付ける必要がある
プレッシャーがかかる状況を経験したら、これは精神に関わる状況ではないと自分に言い聞かせて平常心を保とう
一流の人は大胆である。自分に大きな自信を持っているから、絶えず限界に挑戦する
一流の人にとって勝利とは、昨日の自分を超えることを意味する。彼らは他人より優れていたいという欲求を超越し、自分をもっと磨くことに意識を向けている。
二流の人は努力せずに楽をしようと考え、一流の人は努力することを楽しもうと考えている
二流の人はリストラされない程度に働く。一流の人はそれと反対の姿勢を貫く。彼らはひたむきに努力すれば、いくらでもチャンスに恵まれることを知っている。
二流の人が自分の努力と成果について幻想を抱いているという事実だ。つまり、自分が実際よりも努力していると勘違いし、もっと成果が得られるはずだと考えている
一流の人は欲求の充足を遅らせ、能力や技術を徹底的に磨く
勝敗を分ける唯一の要素は、多くの場合、勝つ決意をしているかどうかである。
一流の人は、勝つために必要なことは全てやるという気持ちで取り組む。二流の人は現状維持に甘んじる。
一流の人は常識を疑い、より良く、より早く、より効果的な方法を絶えず探し求める。
一流の人は準備に余念がなく、詳細な計画を立てる。二流の人は一流のレベルに達するだけの知能と才能を持っている。しかし残念ながら、大抵の場合、一流のレベルに達しようという意欲が欠けている。
二流の人は娯楽に意欲を燃やし、一流の人は仕事に情熱を燃やす
二流の人はうまくいってるときだけ下向きになる。一流の人はどんな時でも常に下向きである。
一流の人はすぐに快楽を求める。一流の人が成功を収める秘密の1つは、仕事を大いに楽しんでいることだ。
状況が厳しくなると、二流の人は目標の達成を断念するが、一流の人はそこから本格的な戦いを開始し、潜在能力を十分に発揮する。
二流の人は夢を実現するだけの知能と才能を持っているが、行動を起こすのを待ちすぎる傾向があり、成功の秘訣を学んだ頃には人生はほぼ終わっている
一流の人は、チャンスは待つのではなく、自分で作り出すものと考えている
彼ら(一流)は仕事が大好きである。仕事が単に好きというのではなく大好きなのだ。この違いは大変大きい。仕事が大好きであることが、充実感を得るための必要条件だ。充実感が得られれば、成功することはたやすい。充実感は成功を引き寄せる磁石のようなものだからだ。
二流の人はなるべく障害を避けて通ろうとし、できるだけ安易な抜け道を探し求める
一流の人は無知を自覚している。一流の人が成功されるのは、常にもっと上のレベルがあることを意識しているからだ。
一流の人は学習と成長こそが幸せの秘訣だと考えている。
一流の人は成長しなければ滅びるという哲学で生きている。
一流の人にとって成功とは、ビジョンに向かって前進することだ。
二流の人は短期の快楽を追求し、一流の人は長期の成功を追求する
一流の人は常に目標を念頭に置く。一流の人はほんの少しの違いを大切にする。
本当に大切なのは、自分がなぜその夢や目標を実現したいのかということだ。
二流の人は失敗を恐れて行動せず、一流の人は失敗を通じて学習する。二流の人は物事の表面しか見ない。
一流の人は観察力に富み、なぜ?どうやって?と自分に問いかける。子どものような好奇心を持ち、何かを学ぼうとする意欲が旺盛だ。
一流の人は会話の技術を磨いている。一流の人はお手本になる人から学ぶ。一流の人は、人々が感情的に行動し論理的にそれを正当化することを知っている。
二流の人は世の中の移り変わりの早さに不平を言う。一流の人は同じ現象に対して拍手を送る。進歩が社会の発展に不可欠だと考えているからだ。
一流の人は謙虚さをいつも心がけている。人々に影響を与えて支援を取り付ける上で不可欠であることを知っているからだ。
謙虚さは人間のあるべき姿だ。
うまくいかなければ、自分が責任を取る。うまくいけば、選手の手柄にする。それがチームを勝利に導く秘訣だ。
二流の人は本の購入に年間10ドル以下しか使わないが、アメリカの収入上位1%の人々は本やその他の教材に年間約10,000ドルを投資する。さらに講演会や勉強会にも積極的に参加する。
新流の人はもう学ぶ事はほとんどないと考える。一流の人は、学べば学ぶほど気づくことが多いと考える。
新流の人は自分の昔の失敗を逃れようとする。一流の人は自分の失敗を認めて素直に反省する。
一流の人は、業績を上げるためにはチームワークを大切にする必要があることを知っている。
新流の人はすぐに諦めて挫折し、一流の人は忍耐強さを発揮して成功する
一流の人の信念は勝ちたいではなく、絶対に勝つである。
二流の人が戦いで心身ともに疲弊している時、一流の人は戦いはまだ始まったばかりだと考える。
一流の人は夢の実現を戦いとみなして命をかける。
一流の人はコミュニケーションの達人である。
一流の人は自由を最大の財産の1つとみなす。

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