書評

夫のトリセツ

1.今日の一言と紹介する本

人生100年時代と言われるようになりましたが、それに伴って世の中は夫婦70年時代に入ったと言われるそうです。

女性の皆さんには本当に申し訳ないのですが、男性にはどうしても女性についてわからないことがあります。

ほんと、ごめんなさい!!全く悪意は無いんです。

むしろ善意で行っていることが多いんです。
善意でやってみたら結果怒られてしまう、それが悲しいかな…男性と言う生き物。

でも、もしかしたらこれは逆もあるかもしれません。
女性が善意のつもりでやったことが、男性にちゃんと伝わらない。
なぜこんなことが起こるんでしょうか?

その答えは男性脳と女性脳の違いにあるようです。

今日はこの男性脳と女性脳の違いについて紹介した『妻のトリセツの続編に当たる『夫のトリセツ』を、ご紹介していきます。

2.本のサマリー

著者黒川さんは、人工知能研究者であり脳科学コメンテーター、関西アナリスト、随筆家と様々な顔を持つ先生です。

前作『妻のトリセツ』は40万部を超えるベストセラーに。

話が通じない、
思いやりがない、
わかってくれない、
とにかく気がきかない…

なぜ男性は女性にそう感じさせてしまうのでしょうか?
本書は、一生夫婦仲良く付き合っていくために書いたそうです。

では一体どうすれば一生夫婦仲良く過ごせるのでしょうか?
その答えは「男女の違いを知る」ということに尽きるでしょう。

この本を読むと腹立たしい夫が案外良い夫に変わるかも!?

3.ポイント3点

経緯を語りたがる女性脳、結論を急ぐ男性脳

男は沈黙でストレスを解消する
男は、女が共感で生きていることを知らない

謝る時も、気持ちに謝る。
早く帰るって言ったじゃない!と言われた時も、急な残業なんだから、仕方がないだろ。と毒づく前に、心細い思いをさせてごめんと謝る。
女性が謝って欲しいのは、遅くなったと言う事実に対してじゃなく、待たされて連絡が取れなくて心細い時間を過ごした自分の気持ちに対してなのだから。

4.岡崎の考察

あなたはデートするときレストランで壁際に座る人ですか?それとも通路側に座る人ですか?

多くの場合、女性が壁際、男性が通路側となると思いますがそうしたほうがいい理由が脳科学的にちゃんとあります。

男性脳は動くものを追ってしまうからです。
ですから男性を壁際に追いやってしまうと通路を歩く人が気になり、ついているテレビが気になり、結局あなたの話を全く聞いていないと言うことが起こってしまうわけです。

なぜこんなことが起こるんでしょうか?

その答えは、その昔、男性は狩りをし、女性は家庭を守っていたからです。
狩りをする男性の脳は獲物をいち早く見つけるように作られ、対する女性の脳は家族をより安全に守るために作られています。

ですから当然、男性脳と女性脳の間では異なる考え方が発生するのです。
女性の皆さんにぜひ覚えていただきたいことがあります。
残念ながら男のほとんどはしゃべるのが得意ではありません。むしろしゃべらない時間が1番リラックスできる時間なのです。
(狩りの間にしゃべっていたら獲物が逃げてしまう!!)

男性の皆さんもぜひ覚えておきましょう。
女性は答えを求めているのではなく、共感を求めていると言うことを。

1冊の本を全て実践すると言うのは簡単なことではありません。
この本で1番実践していただきたいこと、それは男性は共感を覚えること。女性は男性の察する力は低いと言うことを知ること(笑)

読んでいて、心から女性に謝りたくなる1冊でした。

ごめんなさい。

男性のみなさん、一緒に改心してがんばりましょう!

5.気になるワード

男は、愛する人を危険から守ろうとするあまり、いきなり相手の欠点を口にする。
繁殖力の高い女性ほど、本能が強く働く。
そういう女性ほど美しく、魅力的だ。当然モテる。脳の機能性から言えば、多様な遺伝子の組み合わせを作ろうとする方が自然だと、私は思う。最初の結婚を貫けないのも、今回の恋愛をすることも、脳の研究者として、私はなんら不実だとは思わない。
神は、夫婦を別れさせようとしている
妻を地獄に落とすのは、多くの場合、夫ではない。
妻の脳の生殖戦略なのである。
妊娠して、無事出産すれば、相手への執着は強くなる。ただし、執着の仕方が変わる。恋の相手から、資源を提供すべきものに変わるのである。子供を無事育てあげるためには、搾取すべき相手からは徹底して搾取する、と言う戦略をとった方が、子供の生存可能性が上がるからだ。
経緯を語りたがる女性脳、結論を急ぐ男性脳
恋人時代には、あんなに気持ちに寄り添ってくれていた男が、夫になり、父になり、責任をひしひし感じているからこそ、冷たい口を利く。一方、妻となった方は、子供の生存可能性を上げるために、夫に恋人時代よりいっそう強化を求めている。
これこそが夫婦のみぞ、夫はひどいの正体なのである。
母親が息子にかける言葉が、宿題やったの?
早く、お風呂に入って。
ぐずぐずしない!
なんて言う目的志向の言葉だらけだったら、対話法が成熟しないまま大人になってしまう。
答えようのない質問は、答えを言わなくていい。質問自体を喜んであげればいいのだ。
男は、定番を忠実に守り続ける。
男の愛とは、約束を愚直なまでに守ること
2人の関係が安定していると、男というのは、とことん気を抜く
男性は定番が気持ちいい。
言えばやってくれるのなら、十分に夫に愛されているということだ。妻にとっては正しい、言ってくれればやったのにだって、夫の心からの思いやりであり、愛なのである。
男は沈黙でストレスを解消する
男は、女が共感で生きていることを知らない
夫に共感してもらおうと思ったら、明確にそうお願いするしかない。今から私が話すことには、共感だけしてくれればいい。問題解決はいらないからと。
頭に浮かんだことを、ベラベラ喋り続ける女性は、気をつけたほうがいい。思いのほか、男性の好感度が低い。
男性に話しかけるときは、
①まず、視界に入る場所まで行って名前を呼ぶ。
② 2〜3秒間を待って本題に入る。
この2段階制を忘れずに。
とにかく、表面上は相手を勝たせておく
夫に何か提案するときは、どんな些細な事でもネガティブな理由は使わない。今の会社が嫌だから、もういられないという言い方をすると、その問題解決をしようとして食い下がってくる。
姑は敵じゃない。その懐に飛び込んでしまうと言うのも、1つの手だ。
夫に、自分の不安をぶちまけるな。妻が何かを始めようと思ったら、夫は、不安の増幅器であると心得よ。
いい妻ぶって、ただの良い道具になってしまったら、それを止められなくなる。今からでも遅くないかも。お茶と言われたら、私もと無邪気に言ってみるのは、どうだろうか。
弱みを見せて、頼りあうこと。
家族の絆は、それに尽きる。
愛はしてもらうことで稼ぐ。
ついついやりすぎてしまう事は、夫や子供から、家庭での自己肯定感を奪うことになりかねない
甘くもなければ、キラキラもしていない。ただ、しみじみとするもの。それが結婚の正体なのだろう。夫婦にしかできない時間の使い方である。
人の話を聞く時、通常は、無意識のうちに相手と呼吸を合わせ、頷いたり、共鳴動作をしてしまうもの。その共鳴感が、話し手を安心させる。
共感力の低い若者は、確実に増えている。
レストランで、窓際の2人席に座るときは、絶対に女性を壁際に座らせなければならない。男性が壁際に座ると、カップルはうまくいかない。
理由は、壁を背にして座ると、店全体を眺めることになるからだ。
メモは自分のために取るわけじゃない。話し手を安心させるために取るものなのよ。あなたの話をちゃんと聞いています、わかってます、忘れません、と言う意思表示
大切な部下には、やる気は、見せることが大事とやさしく解説してあげたいものである。
女性脳にとっての共感は、マニュアル車のクラッチペダルに似ている。まず気持ちに共感してあげないと、どんな意見も駆動部に届かないのである。
謝る時も、気持ちに謝る。早く帰るって言ったじゃない!と言われた時も、急な残業なんだから、仕方がないだろ。と毒づく前に、心細い思いをさせてごめんと謝る。
女性が謝って欲しいのは、遅くなったと言う事実に対してじゃなく、待たされて連絡が取れなくて心細い時間を過ごした自分の気持ちに対してなのだから。

6.商品の紹介