書評

最短の時間で最大の効果を手に入れる 超効率勉強法

1.今日の一言と紹介する本

皆さんは学ぶことが得意な方ですか?

物事を覚えたり何かを結論に導いたり、わかりやすく人に教えるような事はできたら良いなと思いながらも、ほとんどの人は苦手意識があるようです。

私も学生時代から勉強が苦手で、もっと簡単に効率的に勉強する方法はないだろうかと思ったものです。

そこで今日ご紹介するのはこちら。

最短の時間で最大の効果を手に入れる 超効率勉強法メンタリストDaiGo

科学的な根拠に基づいて紹介されている様々な勉強法。

今までどれだけ多くの間違った勉強法をしてきたかと言うことに気付かされます。

仕事をしながら自分の時間を大事にしようと思うなら効率的に学ぶ事は必須要件になってくるでしょう。

本日はどのように勉強すれば最も効率的に学ぶことができるのかこの本からご紹介していきます。

2.本のサマリー

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科を卒業し、人の心を作ることに興味を持つ人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究してきたメンタリストDaiGo氏。

「現在の教育界は、昔ながらの非効率な勉強法で溢れています」と言うところから本書は始まります。

学校の先生は教えることのプロであって学び方のプロではない。

では一体どのようにすれば、より効率的に学ぶことができるのかをまとめた一冊。

最新の諸外国の参考文献からより集めた様々な勉強法を本書では紹介しています。
ただ様々な勉強法はあれど、結論は、「アクティブすぎるほどのアクティブラーニングをする」と言うことになるでしょう。

受け身で教えられることだけを考える勉強法ではなく、人に教えることを考えて学んでみたり、声に出して読み上げてみたり、自分なりに学んだことをまとめるなど、自分から働きかける学び方を推奨しています。

本書から自分なりに合った勉強法を探してみるのは面白い手だと思います。

3.ポイント3点

忘れないうちに復習する、と言うアドバイスは完全に間違いで、本当は忘れた頃に復習するのが正解だったのです。

各機関の数十年に及ぶ研究データをまとめると、勉強アクティブラーニング化する方法は、大きく次の2つに分かれます。
1.想起
2.再言語化

心理学の世界では人間の生産性は仲間の影響を強く受けやすいと言う事実が知られていました。

4.岡崎の考察

学ぶということが嫌いになる原因の一つには、「飽きる」ということが挙げられるでしょう。

従来の受け身の学習は総じてつまらないものが多く、飽きやすい勉強法だったと言えます。

本書で推奨するアクティブラーニングは、「楽しみながら学ぶにはどうしたら良いか?」ということが見え隠れしていました。

例えば、忘れないうちの復習では脳に刺激がありません。

忘れかけてからの復習の方が、そういえば!という気付きがあり面白く感じやすいです。

また、人に教える前提で学ぶと記憶力が28%も上がるというのも面白い。

たしかに私の経験でも教える前提の学びの方が脳に残っている実感があります。
とはいえ、人間は弱い生き物。

1人だと途中で諦めがち。
そこで大事なのが仲間だと思います。

社会人になっても学び続けられている人の特徴は、

1.強い目的意識がある
2.一緒に学ぶ仲間がいる

ことのように思います。

5.気になるワード

学校の先生は教えるプロですが、決して学び方のプロではありません。そのため、最新の勉強法を習得し、実践しているケースがとても少ないのです。
以前の試験なら、こうした丸暗記重視の勉強法でも何とか結果は出せていたかもしれません。しかし現在、単なる知識の有無だけを問われる試験は減りつつあります。後合わせばかり使っていると、その場しのぎの情報しか身に付かず、本文のテストに対応できない可能性がとても高くなるでしょう。
忘れないうちに復習する、と言うアドバイスは完全に間違いで、本当は忘れた頃に復習するのが正解だったのです。
結論から言えば、答えはアクティブラーニングです。これは、名前が示す通り、積極的に学習に取り組んでいく手法のこと。授業を聞きながらノートを取るような受け身の姿勢ではなく、進んで頭を使いながら学ぶ、これがアクティブラーニングの定義です。
そこで強くお勧めしたいのが、アクティブすぎるほどのアクティブラーニング化です。単に授業やレクチャーの間だけでなく、日常のあらゆる状況をアクティブラーニングの実践の場に変えていくのです。
各機関の数十年に及ぶ研究データをまとめると、勉強アクティブラーニング化する方法は、大きく次の2つに分かれます。1.想起
2.再言語化

1つ目の想起は、簡単に言えば思い出すことです。
2つ目の大事なのは再言語化です。こちらも簡単に言い換えると自分の言葉に置き換えることになります。
再言語化とは、何かを記憶するよりも、何かを理解するときに大事なポイントです。

音声を使うメリットは、クイズ化に加えて短期記憶も刺激できる点です。
私たちの脳は、一旦頭に入れた情報を忘れないと、使える知識が身に付きません。物事を学ぶこととは、すなわち忘れることでもあるのです。
かつては1つの技術をマスターするまで同じ練習を繰り返すブロック練習が定番でしたが、ここ数十年の研究により、1つのセッションで複数の内容を学んだ方が上達しやすいことがわかってきました。
勉強で学んだ内容について、自問自答を繰り返しつつ理解を深めていく
自分は何がわからないのか?を明確にして理解を深めていきます。
自分の言葉で友人に本の結論を説明できるレベルを目指して読み進めましょう。
再言語化に役立つ2つ目の技術がティーチングテクニック。簡単に言えば、自分が勉強した内容を他人に説明してみる手法です。
他の学生に教えなければと思いながら勉強したグループは、内容を正確に思い出す確率が28%も高く、特に重要な情報ほど記憶に残っていたのです。
わかりやすい説明には、大きく2つのポイントがあります。
1.比喩表現を使う
2.相手が知っている知識を使う
科学的な革新において本当に大事なポイントはたった1つ、アクティブラーニングだけ
最大のコツは常に工夫することなのです。
どうやったら、もっと簡単に覚えられるだろう?
どうやったら、もっと面白く覚えられるだろう?
自己超越目標を持つ。自己超越目標とは、自分の身の丈を超えた大きな目的やゴールのことです。
人間は好奇心がそそられないものを覚えるのが大の苦手です。好奇心を長続きさせるために大事なのは、どこかに謎の要素が入ったものを選ぶことです。
眠る暇もないほど忙しいと言う言い訳は、今日において仕事ができない人の証になってしまいました。
BGMで脳の働きが下がってしまう現象は他の実験でも確認されており、どのような曲でも学習には悪影響が出るようです。どんなに好きな曲を聴こうがテストの成績は下がるため、結局は無音状態がベストなのです。
モチベーションが高い人の中に身をおく
心理学の世界では人間の生産性は仲間の影響を強く受けやすいと言う事実が知られていました。
睡眠を減らして頑張ったところで情報は頭に残らず、時間をかけた分のリターンは得られません。
人間の心理は区切りや一段落といった言葉に弱いと言う傾向があります。
エクササイズには、脳の血の巡りを上げてくれるのに加えて、全身に栄養を行き渡らせ、凝り固まった頭をほぐす働きがあります。
学習の成果を上げるには、まず自分の頭がよく働く時間を知り、そのタイミングにエネルギーを集中させなければなりません。
独り言を言う人は集中力が高い
ジェスチャーしながらにするとよく覚えられる
一流の人ほど基本的なトレーニングを繰り返す。
ここで筆記開示を行うと、脳のワーキングメモリから心配と言う荷物が下ろされ、脳のリソースが解放されます。紙の上に心配事を吐き出したせいで、より効率よく脳を使えるようになったわけです。
人間の能力は変えられるというマインドセットを持つ
効果がない戦略を使い続けて努力の量だけを倍にしても無意味。正しい選択と戦略の2つがあってこそ、初めて能力と努力が結果に結びつくのです。
失敗を学習のチャンスだと考える

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