1.今日の一言と本のサマリー
忙しく仕事に追われ、1日の予定はパンパンに詰まっている。1日の充実感もあり、今日もがんばった!と満足感もある。しかし、それほど大した結果になっていない…世の中にはサボっているように見えて、素晴らしい成果をあげる人もいれば、一方で真面目に一生懸命、時間を詰めて忙しくしているのにそれほど成果をあげれない人思います。
なぜこんな差が生まれるのでしょうか?
多くの時間管理術がある中で、時間管理に上手くなったものの、成果を上げられない原因があります。その原因の1つが、サボる時間を取れているかどうか。マーケターが教える時間管理術。『サボる時間術』ご紹介していきましょう。
2.ポイント3点
サボり時間こそ、自分の価値を上げるために使うべき時間だ
残業や休日出勤も嫌がらずに仕事に全てを捧げる人というのも会社から喜ばれなくなっていく
自社の利益を上げるためには、時間コストを下げる努力、つまり時間の効率化がとても重要なポイントになってくる
3.岡崎の考察
計画を初めて体験したと言われているドラッカーは、次のように述べています。時間はあらゆることで必要となる。ほとんどの人が、この代替できない必要可決にして得意な資源を当たり前のように扱う。
成果をあげるには自由に使える時間を大きくまとめる必要がある。たとえ1日の4分の1であっても、まとまった時間であれば重要なことを行うには十分である。逆にたとえ1日の4分の3であっても、その多くが細切れではあまり役に立たない
つまり、まとまった時間を確保しなければ、成果をあげるための大事な仕事をすることができないというのです。
では、まとまった時間を確保するためにどのようにすれば良いのか?を何点かご紹介していきます。
①仕事ではなく時間の管理から始める
仕事ができる、できないにかかわらず、真面目な人たちの多くは、やらなければならない作業をやるための時間をまず確保します。そして空いている時間でも考えようとするものです。
ここに大きな間違いがあります。時間を有効活用するためには、全く逆の発想する必要があります。
創造する時間=サボる時間
を優先的に確保して、残っている時間にやらなければならない作業や、得意先とのアポなど入れていくのです。成果をあげるものは仕事からスタートしない。時間からスタートする。考えるためのまとまった時間を先に加工することから始めましょう。
②週に丸2日分サボる時間を作るための仕事術
理央先生はなんと週に2日分もスケジュールを空け、サボる時間を確保しているといいます。そのために次のような取り組みをしているそうです。
ステップ①
まず仕事を洗い出す… 1ヵ月に、自分がしてきた仕事を書き出してみる
ステップ②
次に隠し事を分類する…こなす仕事と、創造する仕事に分ける。こなした仕事、定期的な仕事と突発的に入っていた仕事に分ける。
ステップ③
分けたら診断する…出来る限り創造する仕事の時間を取れるように、定期的にこなす仕事をまとめて片付けられるように1ヵ月の日程を組んでしまう。
こなす仕事に追われていては、創造する仕事をすることができないでしょう。まずは時間確保のために、仕事の棚卸しから始めてみてください。
③サボる時間にするべきこと
当然ですが、せっかく作ったサボる時間。これは何に使うかによって仕事の成果の出方が変わってきます。具体的には、まず目標設定や戦略立案等の川上の仕事と、結果のレビューや次の人のためのアクションプランなどの川下の仕事をしましょう。仕事によって川上、川下の仕事は変わってくるでしょうが、マーケティングマネージャーであれば次のようなことが該当します。
◆川上の仕事
新製品で狙うターゲット層を探る
最も強調すべき自社製品の強みを考える
ターゲット1番響くキャッチコピーを作る
◆川下の仕事
今回のキャンペーンを振り返り、次回に生かせる手を洗い出す
次の新製品に取り入れられる点は何かを考える
このようにできた時間は、創造する時間に当てましょう。真面目な人ほど、やるべきことをやるための時間を確保しようとして時間に縛られてしまうもの。「サボり=悪いこと」ではなく、「サボり=創造的な時間」と捉えて時間の使い方を見直してみてはいかがでしょうか?