書評

やらせない、教えない、無理強いしない– 天才キッズクラブ式 最高の教育

1.今日の一言と本のサマリー

逆立ちしたまま歩ける。漢字も4文字熟語で読める。英語の単語やフレーズも覚えている。さらに…4歳にして、これまでに読んだ本は1600冊以上。そんなスーパー園児がたくさん育っている保育園があります。

その名も、「天才キッズクラブ」。

そんなスーパー園児が育つと言われると、スパルタなんじゃないの?と思うかもしれません。しかし全くその逆です。

教育方針は、
「やらせない、教えない、無理強いしない。」
「1に楽しく2楽しく、3、4がなくて5に楽しく。」

だめな子なんていない。すべての子供が天から授かった素晴らしい才能、個性を持っているんです!その個性、才能を最大限引き出して伸ばす環境を大事にしています!

天才キッズクラブ式最高の教育。ご紹介していきましょう。

2.ポイント3点

日本の教育に欠けているものは自己肯定感と、子供たち一人一人の生きる力です。

AIが発達して、インターネットなどを通して数多くの情報にアクセスできるようになった今は、教えることよりも、共に楽しむ、共育することが大切になってきています。

正解を求めるよりも意見を求める

3.岡崎の考察

子供は皆、天才です。生まれた時から誰もが、たくさんの才能を持っています。子供たちの才能を大切に育て、潜在能力も含めて引き出してあげたい。才能を育てると聞くと多くの方はスパルタ教育をするという方向に行ってしまうのではないでしょうか。まずはなぜスパルタ教育がダメなのかというところから書評していきましょう。

①スパルタ教育の限界、アパレル業界時代に学んだこと
田中孝太郎先生はアパレル業界からスタートしたそうです。当時はスパルタ教育。結果として組織を伸ばすどころかダメにしてしまったといいます。スパルタ教育は、ときには高い結果を出すこともあるかもしれませんが、その結果は一時的。無理にやらせてしまったら、途中で嫌になってしまうことが多くなります。
本当に人が持つ潜在的な能力を流そうと思ったら、心から楽しむことが必要です。子供の場合は特に、褒めて伸ばすこと。楽しく遊んでいるうちに、気づいたら習得してしまっていた。楽しくて仕方がない、やりたくて仕方がない!それが理想です。

②子供の成長を飛躍させる3つの要素
成長に密接に関わるものは、知能と運動と情緒です。
まずは知能について。特に子供たちは毎日成長していきます。昨日できなかったことが今日できるようになり、午前中できなかったことが午後できるようになるのです。そんな急速な成長を見せる子供ですが、その中でも特に著しく成長するのが0歳から6歳までの間だといいます。
この時期は脳の成長が活発になるため、よりいろいろな刺激を与えてあげると、子供は本来持っている能力を大きく開花させるといいます。その時に必要な事は、子供の知りたいという気持ち。見る、聞く、触る、味わう、嗅ぐという五感を使うことで、子供の気持ちの中に、これはなんだろう?どんな匂いがするんだろう?どんな触り心地がするんだろう?と知りたい気持ち、すなわち好奇心が育ち知能の向上に役立つそうです。

③運動と脳の関係
成長の2つ目の要素は運動です。赤ちゃんには、ずりばいさせると良い。たかばいをすると良い。という話を耳にすることが多いです。実は、この体全体を使った動きは、脳に非常に良い刺激になります。体動かすことで脳に刺激を与えるだけでなく、バランス感覚が育ちます。また足腰の筋肉が発達し、運動神経もしっかりと育ちます。ですから大切な事は、子供の発達に合わせて必要な運動させてあげること。また、運動を通して、協調性やコミュニケーション能力が育ち、認知能力の発展にも効果があると言われています。

④スキンシップが情緒育てる
スキンシップをとることで、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが脳内に分泌されます。その結果、子供の脳の記憶力が良くなり、学習効果も高まります。しかし現代社会は忙しく、なかなか子供と向き合う時間が取れないという話も聞きます。そんな時は、朝に子供を送り出すときや、夜の寝る前にハグしてあげる。または1日5分程度でもいいので、子供を膝の上に乗せて抱っこしてあげる。そこから始めましょう。自分は愛されているということを実感し、情緒が安定します。

⑤子供のやる気のスイッチをオンにするポイント
子供のやる気のスイッチをオンにするポイントは4つあります。このポイントはどんな時でも応用が効くため、覚えておくと良いといいます。

スイッチ①子供は競争したがる
スイッチ②子供は真似したがる
スイッチ③子供はちょっとだけ難しいことをやりたがる
スイッチ④子供は認められたがる

この4つのポイントを意識して子供と関わるようにしましょう。

これであなたも幼児教育のプロになれる!子育て中の方、子育ての予定がある方はぜひ読んで欲しい1冊でした。

4.気になるワード

他のできる子供たちと比べて、なぜあなたはできないの?と言ってしまうと、子供はやる気をなくしてしまいます。
徹底して子供と向き合い、認めてあげたら、子供たちはどんどん伸びるのです。
天才キッズクラブでは、子供たちが持つ無限の可能性を引き出す環境整えてあげている
日本の教育に欠けているものは自己肯定感と、子供たち一人一人の生きる力です。
やるからにはメダルを目指したいは親のエゴ
家庭が子供を育て、環境が才能を開花させる
大人の表情や態度で、子供を強制しない
注意しない=何もしないで放置しておくわけではない
先生が怖いからやるというのは、絶対にやってはいけないこと。
正解を求めるよりも意見を求める
子供は必ず名前で呼んであげよう
子供は自分の名前を呼んでもらうことで、先生は僕のことを、私のことをちゃんと見てくれていると感じる
AIが発達して、インターネットなどを通して数多くの情報にアクセスできるようになった今は、教えることよりも、共に楽しむ、共育することが大切になってきています。
子供が楽しむには、親が全力で楽しむしかない
自分の気持ちを言葉で表現できる子は、泣いたり、怒ったり、噛んだりすることが少なくなっていきます。
0歳から6歳の間に、たくさんの言葉のシャワーを浴びせることで、子供は置かれた状況や大人の反応から言葉の意味を推測し、理解し、そして使えるようになります。
語彙力が伸びると、自分で考え、理解し、判断する力がつきます。同時に知的好奇心も伸びます。
子供の頃に身に付いた読書習慣は一生続く
先生の役割を教えることではなく見守ってサポートすること
小さな成功体験の積み重ねがあるからこそ、子供はさらに高い段にチャレンジしようと思える

5.商品の紹介