書評

情報断食〜空っぽになるほどうまくいく生き方

1.今日の一言と本のサマリー

人生の最後に、人がどのようなことに後悔するのかを調べた統計があります。
膨大な数の公開の中には次のようなものがあるそうです。

・もっと自分らしく生きればよかった
・もっと自分の言葉で話せばよかった
・もっと自分の幸せを考えればよかった

これらの後悔は、他人の人生を生きてしまった人が多いということを意味しているように感じます。情報がたくさん飛び交う中、自分らしく生きるということがよくわからなくなってしまっている人が多い現実。

その解決策が情報断食。

情報断食とは、断食のごとく情報を断つことを意味します。情報を断ち、頭と心が空っぽになることで、脳がもつそれを埋めようとする力を活用しようという方法です。ご紹介していきます。

2.岡崎の考察

自分らしく生きる、自分の言葉で語る、自分の幸せ、など自分について考えさせられる、少し哲学的な一冊だったように感じます。その中で印象的だったポイントを3点ご紹介したいと思います。

①自分らしく生きるために知っておきたい3つのこと
日々の忙しさに追われ、情報整理をして、ささっと何も考えない時間を過ごして終えてしまっている。そんな事はありませんか?それでは自分の人生を生きているとは言えません。情報断食をし、自分らしく生きるためにまず次の3つを覚えておいてください。
1つ目はこれまでの思考を知る。
常識や固定観念、限界意識、ネガティブな言葉などで構成されていることが多い思考。そしてそれらのもとになるのは知識。しかし自分の知識とは案外曖昧で表面的なものです。そのことを自覚しましょう。
2つ目は「幸せに生きても良い」と気づくこと
自分の生き方やあり方を考え、どのようにあれば幸せでいれるのかということに気づきましょう。
3つ目がもっと空っぽになろうということ。
大切なのは、自分のアイデンティティーをもとのゼロ(カラ)の状態に戻すことです。断食をして体内を空っぽにするように、情報を断って自分を空っぽにしていきましょう。

②1つずつ背負っていた荷物をおろすように情報を下ろしていく
多くの人は情報収集のための行動をとります。情報断食では逆に、その行動を1つずつ止めていく必要があります。まずテレビを手放しましょう。そして新聞、インターネット、という順番に1つずつ手放していくことが大切です。
著者の鈴木先生は編集者という仕事でありながら書店通いをすることもやめたといいます。そのことによって結果的に新しい、良い本を見出せるというから試してみる価値があるかもしれませんね。

③自分を探すではなく、自分を深めていく
本当の幸せを味わうために、これから私たちが実践していくのは、自分を探すことではなく、自分を深めていくことに他なりません。そもそもですが自分とは探すものではありません。探したところで見つかるものでは無いからです。自分を深めていくことこそ大切でしょう。
情報断食をすることで、自分と向き合い、様々なことに気づくことができます。大きく5つの気づきを上げると、時間の気づき、世界の気づき、体の気づき、意識の気づき、人生の気づき。

情報を断ったからこそ気づくものが多々あるはずです。最近情報過多で疲れているなという方、読んでみてはいかがでしょうか?

3.気になるワード

脳はわからないという状態、つまり空白を嫌うので、強烈な欲求や不快感、問題意識が生じたときは、それを埋めようとするそうです。
自分の役割や使命に気づいて命を使い切る。それができるかどうか、私たちは今、大きな分岐点に立っている気がします。
情報断食の効果
①脳と心が休まって穏やかな気持ちになれる
②思考が内側に深まることで新しいアイデアが湧いてくる
③自分の役割と使命が明確になる
地球は行動の星だから、動かないと何も始まらないんだよ。とにかく、行動って、すごく大切なんです。
幸せになるのも、成功するのも、行動しないでうまくいくということありませんからね。

4.商品の紹介