書評

世界TOP6%の超絶売れる習慣

1.今日の一言と本のサマリー

今日ご紹介する書籍『世界トップ6%の超絶売れる習慣』ですが、トップ6%という言葉にぴんと来ますか?

実はこれ、生保業界の関係者なら、すぐにピンとくる数字です。6%とは、MDRTの会員比率です。厳しい基準を設けられた、MDRT。年収に換算すると約2000万円以上を達成している人のみが入れる資格を得ることができます。その人数の割合が約6%だそうです。

つまり今日ご紹介する書籍は、年収2000万円以上の売っている営業マンの習慣ということになります。それではご紹介していきましょう。

2.ポイント3点

興味がないと言っておけば、それ以上努力しないで済むため、便利な言葉として悪用する習慣になっている

私たち人類はまだ成長途上の愚か者なのだ。だから、うまくいかないのは当たり前。失敗して当然である。

誰かの幸せを先に祈願する習慣をつけたいものだ。

3.岡崎の考察

歯切れよく、大事なことをはっきりと伝えてくれている本書。個人的には非常に好きです。特に紹介したいと思った4点をご紹介していきます。

①がんばりますでは結果が出ない
くじけずに元気出して、頑張ってねと、仲間たちへエールを送る。私たち日本人は好んでよく行う行為です。しかし早川先生は次のように言っています。
そんな他人からのある種の努力強要に対し、いつもあなたは、がんばります!と、強制とも決意表明ともつかぬ、根拠のないリアクションを開始、その場の体裁を取り繕うって言うのではないだろうか。
エセ努力家にとって、がんばりますというのは、なんとも実用的かつ万能なフレーズとなっている。当然ですがビジネスは結果が全てです。頑張っていることよりも、結果を出すことの方が大事でしょう。結果にフォーカスした習慣を身に付け、適切な努力をすることを意識しましょう。

②しくじりの回転率を上げよう
ローパフォーマーは、能力が低いのでは決してない。ただ単に、仕事が遅いだけなのだ。仕事が遅いとはどういうことでしょうか?
それはすぐ行動する習慣がないということ。大きな成果を上げたいなら、断られない、失敗しない営業を目指すより、スピードを上げて目の前の仕事を一刻も早くクローズさせることが重要です。仮に営業の仕事をしているなら、断られてもともと、という位に考えましょう。そして1階断られた位で見込み客リストから完全に消し去ってしまうのはもったいないもの。
半年後にまた提案させていただく。そんな前提を持つことも大事です。大切な事は、「スピードを上げること」「失敗を恐れないこと」「断られてもともとと思うこと」なのでしょう。

③比較は恥だが模倣は役に立つ
うまくいかない不幸な習慣から抜け出せない要因、それは他人との比較から始まるといいます。人を見てジェラシーを感じ、嫉妬地獄に落ちる。残念ながらどんなに嫉妬に狂っても、人生は好転しません。勝った負けたに一喜一憂するエセ優越感は厄介である。
仲間たちと競い合い、高め合う時間は、かけがえのない財産となります。嫉妬ではなく、友情を育むように意識しましょう。共に目標に向かってチャレンジしている仲間。そう思えば嫉妬ではなく友情を育むことができるのではないでしょうか?そして成功している人を参考にすること。というよりむしろ積極的にモデリングすること。失敗するタイプの人は、ネガティブな頑固者。素直にうまくいっている人を真似させてもらいましょう。

④手放す生き方にシフトせよ
ものを所有することと、幸せになる事は、全く別物のようである。ものを手に入れるよりも、人生ではもっと大切なことがあります。現代社会は消費文化であり、高級ブランドを身に付け、ぜいたくな暮らしをしている人たちが賞賛される傾向にあります。しかし、そんな浪費家を、もてはやしてはならないと早川先生は言います。私たちが、見習って習慣にすべきなのは、この質素でシンプルな暮らしをする人たちの方なのだ。まず三日間、手に取りたいと思ったものを購入するのを待つ。少しだけ我慢して暮らしてみる。
すると、大概それらはいらない、結局は必要ないものだということがわかることがあります。そして不要なものを手放すと、気持ちの整理整頓もされていくもの。不要なものも、不要な気持ちも少しずつ手放して、もっとシンプルに暮らす習慣を身に付けましょう。

襟元正される、背筋が伸びる言葉のオンパレード。カツを入れてほしいと思ってらっしゃる方、お勧めです。

4.気になるワード

自分中心の過剰なサービス精神は、互いに地獄である。
自分と相手は全くの別人角であることを理解すること
セールスチャンスは、次の一言から始まる。何か困っている事はありませんか?
実は、ハードワーカーでないマイペースなタイプの方が成果を出している
本気で休養しているという認識を持て
仕事中には休日の事は忘れ、休日が仕事を忘れることだ。
よろしかったら夜、いつでも大丈夫ですよーという受け身の伝達スタイルでは、アポイントが先に進まないのは当たり前なのだ。
あなたに勇気が足りないのではない。そう、ただ戦術が足りないだけなのだ
踏み込みの浅い中途半端なアプローチでは、次への戦略が見えてこない
売れるのが当たり前という想像力を働かせよ
想像力はすべてを凌駕する
情熱と確信を持って進めることで、商品に魅力が生まれる
どこよりもリーズナブルな価格で、どこよりも有名なブランドで、どこよりも人気の商品であれば、もっと売れるのに。という不満を繰り返す営業マンは、自分の無能ぶりを露呈しているようなものだ。
ここぞのクライマックスには、静かに、考える時間をお客様に提供してあげて欲しい。
売れているふりを習慣にすれば、いずれは本物の売れる営業マンになれる。
嫌われないように嫌われないように生きていたら、確かに嫌われないかもしれないが、結局、誰からも好かれる事は無い。
買ってくださいではなく、売ってあげるだ
怖いのは、あなたの傲慢さである
地震に裏付けられた本物の謙虚さがなければ、良い成果を上げ続けることができない
下り坂の逆境を謙虚に、かつ上機嫌で歩き出すこと
本気の覚悟と勇気を持って踏み込めば、解決への道へと動き出す
ネガティブな損得条件付きの人間関係はマイナスでしかない
人脈とは、自分自身を映し出す鏡だ
恋愛も結婚生活も、仕事も営業活動も、すべての人間関係も同じだ。気づきなくして次の幸せは手に入らない。
愛=努力である
不具合が発生している時というのは、感謝の気持ちを忘れているものである。
間違っても、家族のためだからという仕事を言い訳に、家庭を犠牲にしてはならない
興味がないと言っておけば、それ以上努力しないで済むため、便利な言葉として悪用する習慣になっている
上昇志向を持たない限り成功はありえない
欲望と向き合うことが習慣化されると、全てにおいて遠慮がなくなるだろう
誰かがやってくれるという他力本願では、運だって味方してくれない
人のせいにする卑怯な自分を追放し、自分に降りかかるすべての現象は自分の声という解釈のもとに、潔く責任を取って欲しい
高潔さ(インテグリティー)というのは、綺麗事で取り繕った誠実さではなく、目先の力に心を動かされず、一貫して厳格な態度で事故を利することができる、公平で健全で清廉潔白な美しい倫理観のことだ。
何とかなるという口癖を必ずやるに変えよ
うだつの上がらない若干男子、楽観女子からは、ある共通点を見つけ出すことができる。それは彼らに、行動が伴っていないという点である。
楽観主義者を気取っている、偽ポジ人間の化けの皮をパリッとと剥がすと、正体を現すのは単なる怠け者の素顔である
営業も人生も、人間関係次第で結果が大きく左右される。
お悩み相談の9割以上は人間関係の悩みである。お金の悩みや健康の悩みでさえ、突き詰めれば人間関係に起因していることも少なくない
常に明確な目標を、心のスクリーンに描く習慣をつけておくこと
誘いはきっぱりと断って、1次会でさっさと帰るという習慣が、あなたの人生を変えていく
自堕落な行動の心のそこにあるのは、自分自身を大切にしていないという、人生に対する責任者である
私たち人類はまだ成長途上の愚か者なのだ。だから、うまくいかないのは当たり前。失敗して当然である。
誰かの幸せを先に祈願する習慣をつけたいものだ。
営業マンが得るものとは、単なる商品ではなく、価値であることを忘れてはならない

5.商品の紹介