書評

臆病ネコの文章教室

1.今日の一言と紹介する本

今日ご紹介するのは『臆病ネコの文章教室』です。

それでは、紹介していきます。

2.本のサマリー

読む読まないはあなたの自由です。でも少しだけ想像してみて下さい。

わかりやすく伝わる文章が書けるようになったら…
ユーモアがあって読みたくなる文章を書けるようになったら…
あなたの文章に感動して行動を変える人が現れたら…

そんなことが可能になる1冊。それが、『臆病ネコの文章教室

東京コピーライターズクラブ新人賞、フジサンケイグループ広告対象作成者賞、広告電通賞、ACC賞など数々の賞を受賞してきた川上先生の1冊。

ペンで相手のイエスを勝ち取る弱者のための文章術とは?

3.ポイント3点

同じ内容の文章でも、長く難しい言葉を使ったものと、シンプルで優しい言葉を使ったものを大学生に読ませて比べてみると、シンプルで優しい言葉の方が素敵な印象が高く、著者への評価が高い結果になりました。

人の心を動かすコンテンツの多くはストーリーです。
ストーリーの黄金律
①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公が、
②なんとしてもやり遂げようと遠く険しい目標、ゴールを目指して
③数多くの障害、葛藤、敵対するものに向かっていく

うまく読まれていない文書には共通点があることが見つかりました。それはわかりにくく、形式で来て、専門用語が多い文章です。一方、成功している文章にも共通点がありました。それは論理が明確で、生き生きとした事例があり、ユーモアがある文章です。

4.岡崎の考察

1つ決めたことがあります!

これから出す書籍は、臆病猫の文章教室からいっぱいパクリます(笑)

驚愕のエビデンスの多さ!さらに読みやすい!ビジネス書と言うよりも、文章辞典といっても過言ではないほどの情報量。これは一家に1冊あって損のない、そんな本だと思います。

今日はこの書籍の中から皆さんがすぐ使えそうな3つの事例をご紹介する形で書評にしたいと思います。

①なかなか約束を守ってくれない人を動かす方法
2008年、イギリスである問題がおきました。それは税金の未納者が多いということ。督促状を送ってみたものの未納金のうち57%しか回収することができませんでした。そこで督促状に次の一言を添えることで、回収率が86%に上ったのです!

それは『大多数のイギリス国民は税金を払っています

人間は大多数の人がやることを規範と考える傾向にあります。そしてこの規範に従わないと居心地の悪さを感じる。多くの人がやっているという言い方をすると、約束を守ってくれる可能性が上がります。

②何かをお勧めしたい時に使えるキラーワード。
2万2000人に行った心理学研究で、会議は講習の最後にたった一言伝えるだけで相手がイエスと答える確率が2倍になる方法が証明されました。

それは、『でも、あなたの自由です

人間は選択の自由を与えられると協力的になります。それは人間が持つ自律性によるものだと考えられますが、人は自分が決定権を持ちたいと言うことだそうです。

③協力してくれる人を集うときに
例えばアンケートの記入など、協力して欲しいことがあるときに、相手の自己イメージを良い方向に誘導すると協力してもらいやすくなります。

例えばこういった具合です。

いつも快く協力して下さる皆様へ。アンケート協力の依頼です

ちなみにカリフォルニア州立大学の研究結果ではこういった呼びかけ方法によってただアンケートに努力してくださいと言うよりも約2.5倍も回答率が上がったそうです。
全部で46ものケースを紹介した本書。文章能力だけでなく、コミニケーション力の向上にも間違いなく役に立つことでしょう。

もちろん、読む読まないはあなたの自由です。どうしますか?

5.気になるワード

人間は大多数の人がやることを規範と考える傾向にあります。そしてその規範に従わないと、居心地の悪さを感じます。
誰かに何かを依頼する時、ポストイットに手書きで感謝のメッセージを書くだけで、大きな効果を上がる
3つのアピールポイントが入った広告が、全てにおいて、抜きん出てポジティブな評価がくだされました。
3つは人を惹きつけるが、4つは警戒される
規則を守っている人に焦点を当てて、すごい!よくやった!さすがだ!と言う肯定的な文字を目に入れるようにしたほうが、効果がある
実績より将来性を重視した人が多い
忘れてほしくない事は、忘れないでと言いたくなります。しかし、逆の書き方をした方が効果がある
人間には自分から能動的にコミットした事は、できるだけ守ろうとする、一貫性の原理がある
誰かに何かを提案したり依頼する時、そこに明確な理由があると、相手はイエスと言いやすくなる
目的や目標をきちんと伝えることで、周りの反応が大きく変わる
人はなぜ選択の自由を与えられると、こんなにも協力的になるのでしょうか。それは人間が持つ自律性(自分の行動を自分でコントロールしたいという性質)によるものだと考えられます。人は自分が決定権を持ちたいんですね。
短所を長所とうまく結びつけることができたら、長所だけを並べるよりも大きな魅力になることがあります。
レストランなどでは、どのような言葉を使えばそれがしずるワードとなって、お客さんが食べたくなる気持ちを高めるのでしょうか。例えばそこに五感を刺激する言葉が入っていると、人は食べたくなる確率が上がります。
自分にとっては当たり前すぎることほど、外から見たら凄いと思うことって絶対ある
相手の自己イメージを良い方向に向かわせる質問を最初にすると、その通りの行動を取りやすくなる
人間は暗示に弱い
人は選択肢の数が増えるほど、評価基準がわからなくなり、その数に圧倒されたストレスで決断を先延ばしにしてしまいます。
同じ内容の文章でも、長く難しい言葉を使ったものと、シンプルで優しい言葉を使ったものを大学生に読ませて比べてみると、シンプルで優しい言葉の方が素敵な印象が高く、著者への評価が高い結果になりました。
脳に負担を与えない認知容易な文章を読むと、人は心地よさを覚え、勝手に親しみや信頼を感じる
文章が下手だと言われたら、まずは適宜、見出しを入れたり余白を取ったりすることで、第一印象を良くすることが大切です。
うまく読まれていない文書には共通点があることが見つかりました。それはわかりにくく、形式で来て、専門用語が多い文章です。一方、成功している文章にも共通点がありました。それは論理が明確で、生き生きとした事例があり、ユーモアがある文章です。
なんで最後まで読んでもらえないのか、理由を他人に聞くことができない気弱さんは、冒頭になぞかけをして、それを解明していくスタイルをとってみるといいかも
最初になぞかけされると、人間は興味を持って最後まで読める
ここぞという時は数字に味方してもらえると心強い
どうすれば、相手に自分に関係ある情報だと思ってもらえるでしょうか。それは、この文章はあなたに向けて書い手いると言うことを明確にすることです。
人の心を動かすコンテンツの多くはストーリーです。
ストーリーの黄金律
①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公が、
②なんとしてもやり遂げようと遠く険しい目標、ゴールを目指して
③数多くの障害、葛藤、敵対するものに向かっていく
明らかに間違った意見でも、一度正しいと思い込んでいる人に、その考えを覆させるのは至難の業です。自分が信じる意見を支持する情報ばかりに注目し、反証する情報が心に入ってこないからです。
強く信じる意見を持っている人に対して、客観的事実をもとに間違いを指摘すると、よりかたくなに自説を信じるようになる
その人がもともと持っている頑固な意見を変えさせようとするのではなく、共通して目標にできる別の考えを植え付けたほうが早い
頑固な人の意見を正面から変えさせようとしても難しい。
間違っていると指摘すればするほど頑固な人はますます頑なになる
相手が譲らない頑固なところも、論理で作業してようとするのではなく、新たにお互いの共通目標を見つけて、それを一緒にやろうというスタンスで書く
書い手は、潜在的に売り手のことを警戒している。だから価格だけを示されても、それが本当に最低価格なのかわからない。しかし、売り手から何か新しい条件が加えられると、その価格が最低に近いものがあると認識する
気持ちが盛り上がっているときに、行動のきっかけを作っておく
責任逃れをして、外部環境のせいにすると、炎上する可能性が高まります。
自分以外の環境のせいにしていると、信用をなくしてしまう
実は1番影響を受けるのは、他人がどんな行動とっているか
みんなが耳を下げたくなる(でも重要な!)情報を伝える必要があるときは、このように明るいエンターテイメントの要素を付け加えることができないか考えてみてください
人間というやつは、今の自分と未来の自分を別人だと思っている
うまくいくことを祈るニャン!

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