書評

「明日やろう」「後でやろう」がなくなる すぐやるスイッチ

1.今日の一言と紹介する本

財布を無くした経験から、大事なものはすぐに片付けようと決めている岡崎です。

すぐやれば簡単に終わるものも、ついつい先延ばしにしてしまって、結果的にトラブルになってしまう。

明日やろうは馬鹿野郎(笑)

明日やろう、後でやろうという気持ちがなくなればどんなに日常生活、仕事においてもスムーズに過ごすことができるでしょうか。

そこで今日ご紹介するのは『「明日やろう」「後でやろう」がなくなる すぐやるスイッチ

元代議士秘書から、コンサルティングの仕事を経て、現在はコラムニストとして活躍する尾藤先生の新書。

ご紹介していきましょう。

2.本のサマリー

今日から先延ばししなくなる!

性格やスキル関係なしに先延ばしする癖を簡単にやめられるとしたらどうでしょうか?

著者、尾藤克之先生コラムニストとして活躍し複数のメディアで執筆。さらに著書も10冊以上出してらっしゃいます。

代議士秘書という非常に大変な仕事をしてきた経験から、どのようにすれば先延ばしを止められるのかということを紹介しています。

政治に関係していた体験から普通では知ることのないような情報まで含まれているのでとても興味深い一冊になっています。

会社はとかく理不尽なものである。理不尽な理由で責任を負わされることもある。」

そんな理不尽な世の中に対抗する1番の術はすぐやること。

すぐやるスイッチを押して、スピード、時間、集中力、人間関係のすべてを手に入れる究極の仕事術とは!?

3.ポイント3点

人に会うときは、まずその人に対して自分はどんな貢献ができるかを考えてください。人のつながりを大切にすることが好ましい関係を生みます。

共感とは、1番大事な親しみのある感情です。ビジネスマンで、共感する力は、欠かすことができません。

成功者は自分にとって重要度の高いものを即断即決で選択する傾向が強く、仕事のやり方にも傾向が表れます。

4.岡崎の考察

会社員は理不尽であると言われると、確かにその通りだと思うところが多々ある岡崎です(笑)実は僕も、会社員時代はとある先輩にかなり仕事の成果を持ってかれました。

もし当時この本を読んでいればもっと上手く立ち回れたように思います。

タイトルが、「すぐやるスイッチ」なので、すぐ行動するために大事なことだけが書かれているかと思いきや、仕事術や人間関係、トラブル対応などかなり幅広い。

かなりお得な1冊になっています。

仕事がある程度できるようになってきて、中堅どころに入ってくるくらいの方はぜひ読んでほしい内容でした。

ここでは僕なりに思った「すぐやる」ために大事な事をまとめさせていただきます。

①人は誰でも先延ばしする癖があるものだと心得る
性格や、スキルの問題ではなく、当然誰にでも先延ばしする癖はあるもの。自分だけが先延ばししてしまう人だと勝手にレッテルを貼らないことがまず第一歩。

②前日の寝る前に意識を仕事に向けておくこと。
寝る前にやるべきことのリストアップや整理を済ませておきましょう。最も重要な朝の時間を効果的に使うことができるようになります。

③影響を可視化する
先延ばしによる悪影響と止めた場合のメリットをリストアップしましょう。目に見える形になるとセルフコントロール能力が上がるため先延ばしを回避することができます。

④仕事の力の抜きどころを理解する
マルチタスクが当たり前になっている現代社会。大量の仕事を抱える中で、全てに全力では多くの作業が並行してしまい進めなくなってしまいます。一旦立ち止まって、本気でやるべきところと、手を抜いても問題がないものを整理しましょう。
時間とエネルギーの配分ができている状態を作ることが大事です。すぐやるために大事な事を簡単ではありますが、紹介させていただきました。

でもこれはあくまで前提。

大事な事はこの先の仕事の極意や、人間関係の作り方。

すぐやる必要性を感じている方はもちろん、仕事術についてのヒントが欲しい方も大変おすすめな1冊になっています。ぜひ手に取ってみてくださいね。

5.気になるワード

会社はとかく理不尽なものである。理不尽な理由で責任を負わされることもある。
理不尽な上司と対峙するために、メンタルを強くしたいという人がいます。筆者は人事の専門家として多くのアセスメント開発に関わってきました。その経験から話すと、メンタルはいくら鍛えても強くはなりません。
上司のストレスから逃れる有効な方法はすぐやること。
人間は追い込まれたときに、最高のパフォーマンスを発揮できるように設計されている
人は、成果が出ないと努力をすることが馬鹿らしくなります。
前日の寝る前に意識を仕事に向けておくことが大事
やればできると精神論を強いても意味がありません。また、成果をあげる人に睡眠不足の人はいません。睡眠を管理する事は能力なのです。
影響を可視化すれば先延ばしはなくなる
締め切りに追い詰められないようにするセルフコントロールも大切です。強迫観念を感じると締め切りがストレスになってしまいます。締め切りをポジティブに捉えて、うまく付き合っていく必要があります。締め切りに動かされてしまうという事は、誰かに動かされていることになります。非常に窮屈でつまらない状態になってしまいます。
私たちは、変化が大きい社会を生きています。数年前まで当たり前だったものが、すでに過去の産物となるほどに変化のスピードは増しています。このような時代では思考を柔軟にしなくては対応できません。
企業は、柔軟に対応する姿勢、既成概念に囚われずチャレンジ精神を持ち続ける姿勢、を学生に求めています。
仕事はなにしろスピードを優先せよ
最もインパクトがあるのがスピードです。
スピードを維持するために、適度に仕事を手放しているのです。不要な仕事、不必要な仕事をどんどん捨てていきます。
意思決定は早い方が良いに越した事はありませんが、それは相手の気持ちを十分に考慮したものでなくてはいけない
私の経験上、最も大切なスキルは、クロージングスキルです。クロージングとは締結を求めること。
買う側に興味を持たせられる方法があります。
それは、商品にお客様自身を投影させることです。
根回しに最も時間をかけなければならない。
影響を最小限にするために、根回しが必要になるのです。
職場の飲み会の幹事を引き受けよ
飲み会はビジネスの縮図
人の思い込みは勝手なもので、最初の数秒であなたの印象を決定づけてしまいます。
やり方は君に任せたからは最初から責任転嫁していることと同じ
走りながら考える事はリスキーであると断言しておきます。マルチタスクを抱えたら情報や状況の整理のために一旦立ち止まる必要があります。
闇雲に先のことを考えるのではなく、目の前に集中する方が格段に得策だ
上司の武勇伝を聞く事は、上司との人間関係を良好にして仕事を円滑にさせる効果が期待できます。デキるビジネスパーソンの多くは耳を傾け、役立ちそうなエッセンスを吸収しています。
自尊心をくすぐる要素が入っているとより効果的
ウィンザー効果をご存知でしょうか。第三者からの情報の方が、直接伝えられるよりも影響が大きくなるという心理効果のことです。
ウィンザー効果に限らず心理学のテクニックを使って自分の評価をあげたいと思っているなら、それは両刃の剣であることを自覚しておきましょう。
人に会うときは、まずその人に対して自分はどんな貢献ができるかを考えてください。人のつながりを大切にすることが好ましい関係を生みます。
重要なのは、紹介してくださいと人に頼むではなく、紹介してあげたいと思われる人物に、自分自身がなることです。
正論が正しいとは限らない
あなたが周りから1ランク上の評価をされたいのなら、発言の影響力を予測する必要があります。この発言をしたらどうなるかをシミュレーションするのです。それが、世論でも好ましくない結果になりそうなら、腹を据えなければいけません。
第一印象は何で決まるのか?それは表情によって決まります。
人が勝手に抱く印象とは怖いものです。固定観念や偏見などの思い込み(他人から勝手に抱かれた印象)の内容が正確であるかどうかではなく、その印象を相手にいつでも与えてしまったら、それを基準に評価が決定付けられてしまうということです。
共感とは、1番大事な親しみのある感情です。ビジネスマンで、共感する力は、欠かすことができません。
実は、仕事ができる人は夜の時間の使い方が上手です。彼らが夜な夜な飲みに行くのは、良い仕事をするためです。情報収集や重要なコレクションを強固にするためなのです。
関係修復のためのテクニックはそれほど難しくありません。
すみません。何か機嫌を損ねることをしたでしょうか?
この一言を口に出せるかどうかです。
成功者は自分にとって重要度の高いものを即断即決で選択する傾向が強く、仕事のやり方にも傾向が表れます。
決断が早くなると、自由な時間が増えます。起こす行動も早まり結果も早く出ます。さらに余った時間を次の決断に仕えるため、次の結果も早く得られます。
ビジネスで成功している人に共通するマインドがあります。それは、人の成功を喜ぶマインドです。
常識を疑い、目の前で起きていることを、いつもとちょっと違うところから捉え得てチャンスを探っていきましょう。
カップラーメンを美味しく食べているだけでは何の学びもありません。なぜ流行ったのか、太らないのか、ビタミンやカルシウム不足にならないのかなど、視点を変えることで多くの気づきがあるかもしれません。
ビジネスをするにはお金が必要です。ですが、お金よりも大切なものがあります。それは理念です。
私の経験上、ステータスが高い人ほど手帳にビジネスの予定を書かない傾向が強くなります。むしろ、未来の自分を作るためのツールとして使っているようです。
メモする際のコツは、きれいに書かないことです。
どんなに頑張っても無理な事はあります。受け入れて、悪あがきせず、あきらめる勇気を持たなくてはいけません。
同じポジションに居続けることが難しいのが今の社会です。成長がなければ、あなたは淘汰されてしまうでしょう。
今さら聞く言葉でも、調べて最低限理解することが必要です。
上司の批判は絶対にしない
そのリスクは数十倍になる
手柄は上司に渡してしまえ
20代から30代は、仕事の成果は、未来への投資と捉えておきましょう。将来大きなものを手にするための準備なのです。小さな実績よりも、大きな器を作ることが大事。
人は何かよくないことが起きると言い訳をします。責任を負わされたときには、私はしかたなく責任をおわされました、理不尽だ、とアピールをします。しかし、言い訳をする事は見苦しいとは思いませんか。あなたが責任を負うことの最大のメリットは、相手に恩を売ることです。
仕事の第一歩は人間関係の構築
まずは人たらしになろう
人たらしのテクニック
どんな場合においても相手から最大の好意を持ってもらえるように行動することがベース
人たらし共通項
①抜群の記憶力
②会話に相手の名前を挟み込む
③相手を慮った礼儀の正しさ
一般人は見栄を張るから無駄な出費も多くなりますが、本当のエグゼクティブは絶対に見栄を張る事はありません。
自分に自信があるならブランド物を身に着けない

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