書評

マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書

1.今日の一言と本のサマリー

正解をしているのに、うまくいかない。そんな現象に出会ったことありませんか?

例えば女性にプレゼントを送るとき。

一番人気のプレゼントはネックレスだと知って、ネックレスを送ったとします。すると残念ながら女性から、ちゃんとわかってくれてる?と不安に思われてしまう…なぜこんなことが起こってしまうのでしょうか。

その理由は論理思考不足。
「アクセサリーは女性が喜ぶプレゼントランキング上位だ」という情報だけに踊らされてしまい、誤った行動をとってしまう。本当は、アクセサリーよりももっと話をしたいとういうのが本音かも。

本当に大事なこと、クリティカルな事は何なのか?

マッキンゼー流のロジカルシンキングで1番大事にされる事は、クリティカルに考え、ロジカルに展開すること。ご紹介していきましょう。

2.ポイント3点

世の中には、いくら論理的に正しくても、この状況ではその思考や行動はベストではないというケースがあります

どんな時も、目の前で起こっている事だけが全て真実ではない

ビジネスや人生全般を自分が望む方向に向けたい、その方向でできるだけ多くの人に賛同をもらって、それ、いいねと言われたいのであれば、考えの深さ、つまり、クリティカルな思考(深い洞察)がなければ始まらないと考えてください。

3.岡崎の考察

ロジカルシンキングと聞くと難しい印象を持つ方も多いようですが、知ってみるととても楽しい思考法だと思います。
自分の意見や考えを、周りに納得してもらい、協力してもらうためにとても大事な考え方でしょう。まずロジカルにわかりやすく展開するときの3つのポイントをまとめると次の3点になります。

①論理に漏れやダブりはないか
②論理が深掘りされているか
③論理に筋が通っているか

まず気をつけるべきは漏れやダブりがないかということ。気をつけないと抜けや落ちが発生してしまうもの。ロジックツリーやマトリックスを作成して確認すると良いでしょう。続いて論理が深掘りされているか。この書籍ではクリティカルな思考と呼んでいます。クリティカルな思考をするために次の3つの基本姿勢が大事になります。

①目的は何かを常に意識する
②思考パターンの枠を意識する
③問い続ける

話が展開していくと目的からずれてしまうことも多いです。常に目的から機能することを意識しましょう。また思い込んでしまうと、思考の枠組みが凝り固まってしまいます。自分目線だけではなく、相手から見たらとか、世の中から見たらどうかという視点を持つようにしましょう。そして何よりも大切な事は問い続けるということ。論理的思考とは、判断の幅の広さと、思考の深堀です。問い続けるとは思考を深掘りする行為です。

それは何故か?
そしてどうしたいのか?
を常に考えるようにしてください。

わかりやすく実践的な一冊でお勧めできる書籍です。ロジカルシンキングについて学びたい方、ぜひ読んでみてください。

4.気になるワード

マッキンゼー流のロジカルシンキングとは、常にゼロ発想、仮説思考で、その場合に最適で的を射た新しい答えをクリエイティブ(創造的)に作っていくもの
他者の教訓にとらわれないでほしい。何より自分の心と直感を信じる勇気を持ってほしい
そのひらめきや直感を、うまく自分の武器として使って周りを納得させる
ひらめきや直感をそのままストレートが表に出すのではなく、ちょっとだけ深く探ってみる
いい直感は、それだけではコーヒーの生豆のようなものです
マッキンゼー流の本物の論理思考とはクリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)
ステップ①前提を自分でちゃんと確認する(それは本当? )
ステップ②深く根拠を調べて伝える(だからそうだよ)
ステップ③自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)
本当に正しい論理思考を身につけている人は相手に理屈っぽさやめんどくささを感じさせず、とても魅力的に相手にわかりやすく物事を伝えられるものです。
論理思考とは、言い換えると、いろんな人を味方にして、たくさんの賛同を得るために大切だし高技術といえます。
論理思考と生まれつきの頭の良さは関係ない
どんな時も、目の前で起こっている事だけが全て真実ではない
論理思考がもたらす横並びのトラップにハマらないようにするには、過去の自分の思考の枠や成功体験から意識して飛び出すことが大切です。
ロジカルなだけでは、正しいはずなのに、うまくいかないという現象が起こる
世の中には、いくら論理的に正しくても、この状況ではその思考や行動はベストではないというケースがあります
ビジネスや人生全般を自分が望む方向に向けたい、その方向でできるだけ多くの人に賛同をもらって、それ、いいねと言われたいのであれば、考えの深さ、つまり、クリティカルな思考(深い洞察)がなければ始まらないと考えてください。
最初にできるだけ全体を俯瞰して、前提となる問題を正しく捉えることが大切
本物の論理思考というのは、論理思考を習慣にして、意識的にクリティカルに思考することで鋭くなった直感の正しさを、ロジカルに証明してくれるのです

5.商品の紹介