1.今日の一言と本のサマリー
21世紀を代表する会社を創る。このことに挑戦し続ける会社をご存知でしょうか。
サイバーエージェントです。
今でこそアメーバTVや、アメブロなど様々なサービスで活躍しているサイバーエージェント。しかし立ち上げ期は決して楽ではなかったようです。
ITバブルに乗って一気に大きくしたものの、上場のタイミングでITバブル崩壊。壮絶な創業期を乗り越え今を迎えています。
起業を志し、大きな夢に向かってチャレンジするとはどういうことか。心に灯をともされる一冊。ご紹介していきましょう。
2.ポイント3点
仕事を始めたばかりでへこたれてなんていたら、経営者になんてなれない。
最初から週に110時間働くと決めていた
最初から猛烈に頑張って、1日でも早く自分の夢に近づくんだ
3.岡崎の考察
サイバーエージェントの藤田社長と言えば、数多くの若者が憧れ、ベンチャーで起業するきっかけになった方。若い頃のホリエモンや、村上ファンドの話など、懐かしくもスリリングなストーリーがちりばめられ、僕位の世代の方にとってはたまらない内容。基本的にはストーリーなので、この中にあった印象的な話をいくつかご紹介したいと思います。
①最初から猛烈に頑張って、1日でも早く自分の夢に近づくんだ
1997年。インテリジェンス社員として早く新しい生活をした藤田社長。最初のマナー研修がとにかく辛かったといいます。大好きなおやつ前に、待て!と任されている犬のような感覚。とにかく早く働いて、とにかく大きな結果を作りたい。そこから1年間死ぬ気で働く日々が始まります。
さらにすごいのは、同期入社の社員たちも藤田社長と同じように、誰よりも長く、一生懸命に働いていたと言います。特に、当時のあの社長は社内1番のハードワーカーだったとか。伸びる企業や、人は、仕事が大好きな傾向にありますね。
②当時の私は、自分が頑張っているという感覚がありませんでした。それほど夢中になって仕事にハマっていたのです。
同じくインテリジェンス時代を振り返っての一言。当時のモチベーションを支えていたのは毎月、毎月の自分の目標達成することだったといいます。
なぜそこまで頑張れたのか?その理由は自分の将来に対する先行投資だと考えていたからといいます。死ぬほど頑張って会社に貢献しているのは当然だけど、これは全て自分への先行投資で、後々自分の夢を実現すれば十分投資を回収はできる。成功は健全な代償の先払いですね。
③広いオフィスに少人数でいると、事業を拡大して、人を増やさないともったいないと考えますが、適正規模の環境にいると意外と人はその規模に満足してしまう
1994年。会社を始めてまだ1年が経ったとき、表参道沿いのオフィスで新しいスタートを切ったといいます。
最初のオフィスの家賃は40万円。移転先の家賃はなんと200万円!なんとも豪快です。しかしそれだけ背伸びしたからこそ急成長したというのも事実でしょう。
④インターネットバブル崩壊!株価大暴落。
藤田金返せ!
福井の田舎へ帰れ!
女と遊んでばかりいるらしい。
嘘つき藤田!
上場してから仕事のことが頭にない!
などなど、ありとあらゆる誹謗中傷をされたという藤田社長。当然心は疑心暗鬼になります。繁栄は友を作り逆境は友を試すという言葉もありますが、うまくいかない時というのは追い打ちをかけられるもの。書籍からその大変さが伝わってきます。
しかし凄いのは、最後まで会社を売らなかったこと。会社を売れば利益が出るところを、最後まで責任をとって会社を伸ばすことをコミットした姿が感動です。壮絶な企業の真実。上場企業を目指す、大きな志はその分だけ大きな波乱を生んだようです。しかしそれだけの波乱があったからこそ人に与えるインパクトも大きい。
なにがベストかは分かりませんが、一度しかない人生、大きく志を持ちたいと感じさせられる一冊でした。