1.今日の一言と紹介する本
今日ご紹介するのは上阪徹さんの『家業から100年企業へ 重慶飯店が年商70億円の龍門グループになれた理由』です。
それでは、紹介していきます。
2.本のサマリー
企業の寿命が20年と言われる時代に、なぜあの企業は長く続いているのか?
重慶飯店をご存知でしょうか。龍門グループとして年商70億円を上げる企業です。
年間20万人以上が訪れる日本の有数の観光名所である横浜中華街。重慶飯店はそこからビジネスを始めました。
1959年に、横浜中華街で生まれた重慶飯店。飲食店を手がけていたところから、食品事業として、持ち帰りの商品を開発し、さらには横浜中華街で唯一のホテル、ローズホテル横浜を経営。
飲食店から、ホテル経営まで乗り出すと言うのは、かなりレアなケースです。一体何を大事に、ここまでの急成長を遂げてきたのか。
事業継承と経営危機のヒントが満載された一冊。
3.ポイント3点
いけないのは、暇になることですね。人間、変なことを考えるのは暇な時なんです。
すぐにやったほうがいいですよ。後でやる、なんて言ってると忘れちゃうから。やらないといけない事は、すぐやる癖をつければいいんです。
売り上げよりも、人を育てることが大切
4.岡崎の考察
一つの企業が100年続く。
20年も持たずに消えていく企業がたくさんある中でこれほど難しいことはないでしょう。そこで、なぜ重慶飯店は70年も続く組織になったのか?をテーマに書評したいと思います。
①ビジョンを定める
結局、経営というのは判断を下すこと、方向性をしっかり定めることだということです。ビジョンや指針がなければ、社員も動きようがない。
初代経営陣が手広く広げたビジネス。二代目に引き継ぐ前には広げすぎていて潰れる一歩手前だったという。
そこで改めて何のための組織なのかを定義し直し、社員の動きを統一。ビジョンを定める、経営者やリーダーには欠かせない仕事でしょう。
②技術よりも心
オーナー経営は、心が大事なんだと思いました。誰よりも経営者が熱意を持っていないといけない。心がないといけない。そして計画をしっかり立てて、PDCAを回していくことです。
その仕事に熱意はあるか?惰性でやっていないか?
軍は将の陰ということわざもありますが、リーダーの姿勢をみてチームの姿勢は決まるもの。リーダーは完璧でなくてもいいんです。不完全な部分はリーダーに熱意と魅力があればチームが補ってくれるから。
そしてそういった協力体制があるからこそPDCAを回していく価値があるのです。
③信義礼節を大切に。
信義とは真心を持って相手に尽くすこと。
礼節とは社会生活を送る上で大切となる礼儀や作法のこと。
リーダーというポジションにつくと横柄に、偉そうになりがち。自らを律して行動しましょう。
④社員は大切なファミリー
ファミリーとして関わるから仲間を大事にできる。どのポジションであっても変わらずファミリーであること。だからこそ売り上げよりも、人を育てることを大切にする。人が育てば何とでもやっていける。人を育てることに注力しているからこそ100年続く企業になっていける。
100年続く企業になるためには?
ぼくが感じたポイントは、100年続けるために仕事をしているのではなく、いい仕事をしているから100年続けることができる。ということでした。
世に必要とされるものは栄える。良い仕事をしていきましょう。