書評

カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話

1.今日の一言と本のサマリー

皆さん好きな漫画はありますか?僕の大好きな漫画の中の一つにカイジがあります。セリフが刺さるんですよね。

例えばこんな感じです。
お前たちは負けてばかりいるから勝つことの本当の意味がわかっていない。勝ったらいいな…くらいにしか考えてこなかった。だから今クズとしてここにいる。

クズって… (笑)なかなか使わないですね。しかしこれだけはっきり言ってくれるからこそ気付けるものもある。そんなカイジ語録を見事にビジネス書にまとめたベストセラーの第二弾を今日はご紹介していきたいと思います。

2.ポイント3点

何事も全て問題なく解決できる道など、もはやありません。そんな完璧な選択肢は無いと理解すべきです。そして、この先がわからなくても、たとえ痛みを伴うことをわかっていたとしても、今すぐ決断して前に進まなければいけないのです。

今、楽をすれば、将来の自分がそのツケを支払うことになるのです。

できるだけ早い段階に実力を上げておく方が、世間から与えられるチャンスは大きくなります。

3.岡崎の考察

前作も素晴らしかったですが、今回も刺さる内容が盛りだくさん。ご紹介したいところが尽きません。

そこで今日は、特に印象に残った3つをご紹介する形で書評としたいと思います。

①明日にしようというたびに、人生を無駄にしている

いつかやろう。明日にしよう。やらなきゃいけないのは、わかってるよ…その言葉を一体何回言ったでしょうか。明日やろうは馬鹿野郎というフレーズがあります。明日やろうと言っている人は、そのまま一生やらない可能性が高いもの。なぜなら明日はどんどん先に逃げていくから。結局のところ、行動するのは今日しかない。
今日だけを頑張るという事は、それを続けていけば、結果的毎日頑張るということになります。目の前の胸だけを頑張れる人こそ、永遠に頑張れる人。明日から頑張ろう、を、今日から頑張ろうに変えていきましょう。

②もう少し待ってくれ、で一生チャンスを逃し続ける
決断を迫られた時にありがちなこと。それが、「ちょっと待ってくれ」
一体何を待つのでしょうか?
何かの情報が足りないからまだ決断できない、その情報が来れば決断できる、という事ならわかります。しかし多くの場合は、本人の覚悟が足りていないだけ、決断するのが怖いだけです。
検討するというからには、何を検討するのか?どの項目が、どういう条件であればオーケーなのかが、少なくとも自分でわかっていなければいけません。ただ先延ばしで検討しますと言っているとしたら、ただのクズ。
失敗をしなければ、失敗が明らかになりません。決断をしなければ失敗を避けられるかというと、そんな事はありません。失敗が明らかにならないだけで、知らず知らずのうちに失敗をしています。そしてチャンスを失い続けることになります。判断を先送りすることから今すぐ卒業してください。

③ワークライフ・バランスなんて言ってる余裕があるのか?
もし将来はこう言うことをしたい、こうなりたいという思いがあるのだとしたら、それにたどり着くめどが立っていないうちからワークライフバランスを考えるべきではありません。ましてや、実力もつかないうちから、私はプライベートを大事にしますので。と言って仕事を早々に切り上げるようでは、一生実力は身につかないでしょう。
現在一流と言われている人、活躍して自分の道を進んでいる人が、若い時にワークライフバランスを考えていたと思いますか?自分はプライベートも充実させたいから、と言って仕事を早々に切り上げていたと思いますか?

そんな現実はないでしょう。がむしゃらに働いて、がむしゃらに努力をしていたはずです。

ワークライフバランスは、生涯で達成すべきもの。若いうちはバランスを取ろうとするのではなく、一生懸命に働きお金と稼ぐ力を確保してください。後から振り返って、ワークライフバランスが取れれば良いのです。

かなりはっきりと、強烈なメッセージが多い本性。しかしこのぐらい世論を突きつけてもらった方が今の世の中に合っていると思います。心にビンタされたい方、ぜひ読んでみてください。

4.気になるワード

いつかできることはすべて、今日もできる
この時代を生き抜くために1番必要な力は、変化を怖がらない人間になること
自由は、競争の中で自分で自分の身を守れる人、自分で自分を成長させられる人しか手にすることができません。
現代には、夢を見ることもせず、行動することも、チャレンジすることもなく、夢の中で生活しているように、何となく過ごしてしまっている人が多すぎると感じています。
勝とうとする強い意志を持ち、勝つために積み上げ、そして最終的に勝つ
明日にしようというたびに、人生を無駄にしている。明日死ぬと思えば胸がリアルになる。
世間には、手っ取り早く、結果が出るテクニックを教えてと望んでいる人が多くいます。すぐに結果が出る方法があれば、誰もが知りたいでしょう。ですが、多くの場合、それは付け焼き刃の知識でしかなく、本当に役に立つ知識、テクニックではありません。
重要な事は、一朝一夕に身に付くものではありません。腰を据えて、じっくり学ばなければ、身につかないのです。そしてそれに気づかず、10年も待ってられないと考えていれば、一生身に付かないのです。
本気にならなければ、目標がリアルにならない
夢の方から自然に近づいてくる事は無い
本当に学びになるのは、真剣に自分のお金や時間を張ってみて、ヒリヒリするような感覚の中、決断していく時です。
仕事をしてから遊ぶのと、遊んでから仕事をするのとでは、大きく違います。
できるだけ早い段階に実力を上げておく方が、世間から与えられるチャンスは大きくなります。
相場を作るのはあくまでも労力、そしてその基準から値段を上下させるのがメリット
商品の値段が商品の数で決まっているのと全く同じように、給料が労働力の数で決まっている
結果は内的要素と外的要素の組み合わせで決まります。
勝負の場面、自分にとってゆずれない場面では、勝たなければいけません。
結果を出した人に対して、それはラッキーだったねという人がいます。こういう人は、一生結果が出せずに終わるのではないかと思います。
かなり意識的にプロに相談しようと考えないといけない
最後にあと1ミリ!と考えるかどうかで、大きく結果が変わり、他人との大きな差になる
身の丈を大きくできる依頼は断らない
常に不安とストレスを感じる仕事にチャレンジし、克服していく
今蓄えるべきものは、お金ではありません。実力です。
ビジネスを読んでも優秀なビジネスパーソンになれない、というのは、それが自主練になっていないからです。
必ず達成できる短期で小さな行動目標を作る
内的要素を変える、強化するだけでは不十分です。望む結果が得られるような外的要素を、自ら求めなければいけないのです。
会社を出たら、目の前の仕事を負わせるべきです。その代わりに、将来のことを一生懸命考えます。
アダムスミスは、称賛に値するのを、正しい人と行動と結果が揃ったものとしました。
①その結果を出そうとする意図があり
②その結果を出そうと、正しい行動を押し
③最終的に、意図した結果が出た
この3つが揃った時に、初めて世間から賞賛してもらえる
本当に評価に値するものを追い求めるか、とりあえず表面的に取り繕うとするかに差があります。実はこの考え方の差が、一流と二流、三流を分ける決定的な要素なのです。
世間を欺く人間は、決して一流にはなれない
あくまでも世間、自分が生きているその社会で決められたものに従うべき
世間は気まぐれだと心得る対応
誰でも、強く生きなければと思わせてくれる存在があるからこそ、強くなれる
幸福な人生は、楽な人生ではない
人生の楽しみは、大きく分けて2つあります。1つは、何かを達成したときに得られる満足感、達成感、やりたいことをやっているときの充実感です。
今、楽をすれば、将来の自分がそのツケを支払うことになるのです。
楽から得られる至福はすぐいなくなってしまう
幸せになりたいのなら、仕事で快を手に入れよ。幸せに働けない人は、幸せに生きることも難しくなるでしょう。
相談された時にすべきなのは、自分で負担しないで済むような方法を考えることです。
何事も全て問題なく解決できる道など、もはやありません。そんな完璧な選択肢は無いと理解すべきです。そして、この先がわからなくても、たとえ痛みを伴うことをわかっていたとしても、今すぐ決断して前に進まなければいけないのです。

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