書評

お別れホスピタル

1.今日の一言と紹介する本

以前に、「死に方にはその人の生き方が出る」と言われたことがあります。死というと辛気くさいと思われるかもしれませんが、様々なドラマがあるもの。

私も26の時に父が他界していますが色々と考えさせられたものです。

そこで今日は終末期病棟を題材にした『お別れホスピタル』をご紹介していきます。

2.本のサマリー

死がすぐ間近に迫る様々な患者が紡ぐ人間ドラマ週刊スピリッツにて月1掲載されている本作。

△ ×病院の別棟にある終末期病棟。ここが物語の舞台。

別名、『ゴミ捨て場

病気や怪我、老衰といった回復が見込めない患者の病棟です。

主人公、辺見はこの病棟で働く看護師。

毎回違った患者たちとのドラマをときには面白く、ときにはシュールに描いています。

長寿が当たり前となった今だからこそ、『人生と死』を問い掛ける心に刺さる問題作。

3.ポイント3点

私が死ぬ時、誰が看取ってくれるんだろう?
看取られる家族もいないまま、ひっそりこの世から消えてしまうのか。

愛してくれる人に延命処置をされて、少しでも長く生きることを選ばされるのか。

人は1人で生きていくことも死んでいくこともできない。
常に何かを求めながら、自分の存在を確かめようとする
その時、初めて知ったことがある。
人が死ぬとこんなにも白くなること。

4.岡崎の考察

第3話に登場する幸村さん。

認知症で寝たきり、入院歴6年と言う彼女。
認知症になると様々な症状が出るそうですが、中には性欲が異常に強くなる方も。

院内でカップルになった患者同士の『失楽園ごっこ

エッチをしてる最中に一緒に死のうとするなんてことも。(無事未遂)

さて主人公の幸村さん。
彼女は普段寝てばかり。しかし新人ヘルパーの大宮くんが担当になってから態度が一変します。

なんと、恋してしまったのです。

抱きついてきたり、手を握ったり、お尻を触ったり…さすがに新人ヘルパーの大宮くんはお怒り。
しかし、どうやら先輩看護師さんの苦労はそんなもんではなく相手にされない!

さぁ困った。。。

そんな中、勤務中に抱きつかれたショックで高熱をだし、10日も休みをもらってしまう始末。
一方の幸村さんは、大宮君に会えないストレスで全くご飯を食べなくなりどんどん痩せていってしまう…

『キスして』職場復帰して食事を持っていったら幸村さんからの無理難題。どうする大宮くん!?

ハッピーエンドで終わる第3話。

ネタバレ希望の方はこちらへ♪(笑)

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

5.商品の紹介