書評

1万人を面接した元・外資人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方

1.今日の一言と紹介する本

ちょっと僕の昔話。現在42歳ですが、26歳から起業を始めました。

ただいきなり起業しようと思ったのではなく、実は転職活動していたらたまたま起業家の方に会い、起業する方向に舵を切ったという経緯があります。

実はその時に候補に入っていた1つに外資系企業が。たいして英語もできないのに検討したのだから、振り返って馬鹿な話だと思います。(笑)ただ、もし今日ご紹介する書籍に当時出会っていたら、もしかしたら僕の運命も変わっていたかもしれません。

今日ご紹介するのは外資への転職を目指す方なら必読の1冊『1万人を面接した元・外資人事部長が教える 英文履歴書の書き方・英語面接の受け方』それではご紹介していきましょう。

2.本のサマリー

外資系企業の人事生活25年、1万人以上の候補者と面接した結果、残念ながら自分の見せ方が惜しい人が多い現実が…

アピールできる英文履歴書の書き方は?
印象に残る面接の受け方は?
質問に対する答え方、質問の返し方は?

などなど、経験豊富だからこそわかるコツが満載!英語での転職活動を成功させるために大事なポイントとは?

3.ポイント3点

終身雇用ではないことが具体的に何を意味するかと言えば、キャリア形成の責任が会社ではなく本人にあるということです。

スピードが勝負。即レスが基本。

受けている企業が本名であれば、熱意を伝えることが重要です。

4.岡崎の考察

ミッキーさんこと、鈴木美加子さんの書籍。ニッチすぎるんですよね。(笑)とおっしゃっていましたが、外資に転職するという場面はこれから増えるでしょうし、自分でなくても周りの人で該当する場合もあるでしょう。

外資に転職するときに押さえておいた方が良い文化の違い。知らなかったことがいくつもありました。今日はその知らなかったことの中から、3点、ご紹介したいと思います。

①自分に100の実力があったら、それを110や120見せる
外資系にはアサーティブな人が多いといいます。アサーティブとは、自分の主張をはっきり伝える力があることです。ですから、自分を前に押し出すことができないと損をすることになります。当然嘘を言うのはNGです。しかし90点を100点に見せられないようでは外資系では生き残れないといいます。
謙虚の美徳は傍に置き、脳ある鷹は爪を見せるで行動しましょう。

②経歴は現在から過去に向かって書く
通常日本の履歴書は、過去どんな学校に行っていたか、新卒から今に至るまでどんな職業を経験してきたのかを時系列で記載していきます。
しかし外資は違います。現在を最も大事にする外資において、過去何をやってきたかよりも直近で何をやっていたかが重視される。だから経歴は現在から過去に向かって書くようにしましょう。
そしてアピールできることは何でも書く。ここでも謙虚を美徳にするのはやめましょう。

③メールアドレスを変える
人事の方は履歴書の中で、メールアドレスまで見ています。特に印象に残ったメールアドレスは次のようなものだそうです。

1 .「jp」が入っているメールアドレス
これを入れるだけで迷惑メールに分類されるというリスクが回避できる優れもの。
2.アンダーバーを活用する。
メールアドレスに誕生日など入れている方は、その数字の前にアンダーバー(_)を入れるようにしましょう。こちらも迷惑メールに入れられる可能性が下がります。
3.大手企業名の略称を入れる。
僕であれば元ソフトバンク社員ですから、SBBと入れる。IBMやNTTなども優れもの。目を引きますから、過去誰でも知ってるような大手で勤務した方はメールアドレスに入れてみると良いでしょう。
4.うなずきすぎない
日本と英語圏では文化が違います。うなずくことで共感を示す日本に対し、英語圏ではうなずく事は、あなたの話に同意しますという意味になります。よってうなずきすぎると、相手はイエスかノーかわからず混乱してしまう場合があります。文化に合わせたリアクションを意識しましょう。

講師活動していると様々な人に会うため、外資の転職希望の方に会うこともあります。個人的にはとても役に立ちました。自分だけではなく、周りの人に該当する方がいたらぜひ勧めてあげて欲しい一冊でした。

5.気になるワード

英語圏はアサーティブをよしとするので、嘘をついてはいけないけれど、自分に100の実力があったら、それを110や120に見せる事は、とても重要です。
面接の最後に何か質問はありますか?と聞いても何も聞かない人が多いです。ここで気の利いた質問をすると自分をアピールすることができますし、質問の答えから企業文化も伺い知れるので、ぜひ質問をしましょう。
終身雇用ではないことが具体的に何を意味するかと言えば、キャリア形成の責任が会社ではなく本人にあるということです。
自分の強みがわかっているかどうか自信がない人は、書き出してみるのが早道です。
英語圏では、雇用の際に候補者を差別しないことが日本より徹底しているため、データを求めない項目があります。
具体的には、生年月日、性別、家族構成、配偶者、子供の有無、国籍、健康状態などを記載する必要はありません。
英文履歴書は現在を大切にするので、現在の職場を最初に書き、そこからひとつ前の職場、2つ前の職場と遡って記載します。
採用する側にとって大切なのは、直近の10年間です
最優先事項は読みやすさ
スピードが勝負。即レスが基本。
候補者のこれまでの経歴を3から4行でまとめて書きます。内容が具体的で、どのような仕事に何年従事したのか、一目でわかることが重要です。
注意したいのは、裏づけがきちんとあること
(英語力について)外資は、候補者が日本人であれば英語力、外国人であれば日本語力のレベルを確認したい気持ちが採用側に働くので、別見出しにすることをお勧めします。
外資の面接では、あまり服装に気を使う必要は無いので安心してください。清潔でプロフェッショナルに見えれば大丈夫です。
自分を高い英語力保持者に見せたければ、力を抜いて少しゆっくりめに話すこと
遅刻は挽回できない致命的なミス
携帯を眠らせる
面接官とアイコンタクトを取る
うなずきすぎない
日本語でうなずくのは、あなたの話を聞いていますというサインです。共感を示すためにうなずくわけですが、文化が違う英語圏でうなずく事は、あなたの話に同意しますを意味します。
自己紹介で地頭力を判断される
適性検査で内向的と出る人は、外資の面接には少し不利です。部署やポジションにもよりますが、一言で言うと、明るくてハキハキしている人が好まれるからです。
受けている企業が本名であれば、熱意を伝えることが重要です。
候補者の個人的欲求を満たす理由、例えば年収、会社の名前がブランドなどは、採用する企業にとって好ましい志望動機ではありません。
面接後、本名企業にすべきなのはお礼メールを送ることです。
熱意を示すことが肝心なので、その日のうちか、遅くても翌日には出さないと期を逸します。
創業期に求められる人材
メンタルがタフ、アイディア豊富、変化に対応できる柔軟性を持つ、職務範囲にこだわらない、長時間労働になる可能性を理解している人材
成長期に求められる人材
会社のビジョンを理解できる、早いスピードで仕事ができる、走りながら考えて結果を出すづけるプロセスも作れる人材
成熟期に求められる人材
安定している、ルーティンの仕事を着実にこなせる、継続力がある、どちらかというとメンテナンスが得意である人材

6.商品の紹介