1.今日の一言と紹介する本
今日ご紹介するのは『考具 ―考えるための道具、持っていますか?』です。
それでは、紹介していきます。
2.本のサマリー
考えるための道具、持っていますか?
今や、ありとあらゆるビジネスパーソンには考えることが求められている時代になりました。常日頃思うのですが、考えることが仕事なのに、そのための道具を持っていない人があまりに多い気がします。
丸腰で、仕事はできない。
考具はあなたをアイディアに溢れた、企画型の人間にします。考具を手にすれば、あなたの頭と体が、アイディアの貯蔵庫、企画の工場に変わります。
頭と体を、アイディア工場に変えるためのとっておきのシンキングツールとは?
3.ポイント3点
アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない
アイディアは多くの情報量で構成されている必要はありません。1行でいいんです。
昔のアイディアなんて古くて使えないよ、と思いがちですが、そうでもない
4.岡崎の考察
知識社会と言われるように、肉体労働よりも考える仕事、頭を使う仕事の方が多くなっている現代社会。
どのように考えれば企画立案できるのか?
今日はこの観点から書評をしていきたいと思います。
①アイディア出しをする
アイディアを出すというと難しく考えられがち。しかし大事なことは、アイディアは1行でも良いということ。またブレインストーミングや、マインドマップなどを使い自由奔放に発想しましょう。
アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない。全く新しいアイディアを作り出すのではない。組み合わせを変えるだけ。だからより多くの要素があることが大切です。量が質を生むという言葉もありますが、まずはどんなにくだらない事でもいいのでとにかく数を出すことにこだわりましょう。
②アイディアを拡げて、絞ってを繰り返す
思いついたアイディアを拡げていきましょう。この時、マンダラートを活用するとアイディアを広げやすくなります。
マンダラートとは9つの枠を使い、中心にテーマを書きます。そしてその周りにそのテーマを構成する要素を書き出します。すると複数の要素が表面化し、新しい組み合わせが浮き彫りになります。新しいアイディアがたちどころに誕生するわけです。
またマインドマップを活用する方法もあります。中心になるアイディアから、関連するものを次々と出していきましょう。そして大事な事は最後はシンプルにすること。たくさんの要素が重なりすぎるとわかりにくくなります。無駄をそいで絞っていきましょう。
③企画にする
アイディアなくして企画なしなのですが、実務においては、アイディアは企画になっていないと使えない。
では企画にするためにどうすれば良いのか。1番基本になるフォーマットは、5W1H。誰が、いつ、どこで、何を、なぜ、どうやって実施するのか。この中に当てはめるだけで企画書の概要が作成できます。そして必ずビジュアライズ、絵にしましょう。絵にならないものは企画として成立しません。できるだけ細部にこだわって、丁寧に想像してみましょう。
大きく3つのステップにまとめてみましたがいかがでしょうか?
考具として紹介されているメソッドは全部で21あります。企画立案が必要になっている方、ぜひ手に取ってみてくださいね。
5.気になるワード
アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない。
アイディアは企画の素である。
アイディアに完璧さは不要。
①まず既存の要素をいかにして集め、
②それをいかに組み合わせるか
二つの段階のステップに大きく分割されます。
①-1 普段からアイディアのネタ素をいろいろため込んでおく
①-2 目前の課題についての特殊知識や必要な情報をさらに頭に入れる
②-1 ため込んだ中から、使えそうなネタ素、情報を引っ張り出す
②-2 いっぱい出したネタ素、情報を組み合わせて新しいアイディアを生む
①他人の発言を批判しない
②自由奔放な発言を歓迎する。夢物語でも良い
③質より量を求める
④他人のアイディアに便乗する
①焦点を明確にする
②遊び心のあるルール
③アイディアを数える
④力を蓄積し、ジャンプする
⑤場所は記憶を呼び覚ます
⑥精神の筋肉をストレッチする
⑦体を使う