書評

いつも機嫌がいい人の小さな習慣

1.今日の一言と紹介する本

今日ご紹介するのは『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』です。

それでは、紹介していきます。

2.本のサマリー

仕事、お金、人間関係のこと。自分が気持ちいいことを日常にすると、全てが好転する!

作家、写真家。46カ国を旅し、旅エッセイなども手掛ける有川先生。多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイスをまとめた書籍などを手掛けています。

本書では、当たり前だけどちゃんとできていないこと。今日からできて、無理なく続けられる小さな習慣を紹介。

不思議なもので、良い習慣が1つ身に付くと、他の動きも変わっていきます。習慣の力は、ドミノ式に良い結果をもたらしてくれることがあります。

自分が気持ちいいことを習慣にして、毎日を機嫌よく過ごす秘訣とは?

3.ポイント3点

不思議なもので、良い習慣が1つ身に付くと、他の動きも変わっていきます。

小さな習慣は、人を変えるだけでなく、人生まで変えていく力があります。
習慣というのは、小さなことでないと続かない、快感がないと続かない、という特徴があります。

悪習慣から抜け出せないのも、ちょっとした快感があるから。

4.岡崎の考察

機嫌が良い人の周りには人が集まるもの。人が集まるとそこには、情報やお金、ビジネスチャンスが集まります。機嫌が良い人になるという事はとても価値が高いことでしょう。

本書で書かれている一つ一つの習慣は難しいことではなく、そして目新しいことでもありません。

しかし改めて、当たり前のことの大事さに気づかせてもらえます。

JALを再生させた稲盛和夫さんも「京セラフィロソフィーと難しい言い方をしているが、実際にはおじいちゃんやおばあちゃんから教えてもらってきたことを大事にしているだけ」といいますから、当たり前のことを大事にすると、人生は好転していくことでしょう。

そこで今日の書評は、どうすれば良い習慣が身に付くのかという観点で書評していきたいと思います。習慣というのは、小さなことでないと続かない、快感がないと続かない、という特徴があります。悪習慣から抜け出せないのも、ちょっとした快感があるから。

大きく変えると書いて大変と言うわけですが、誰だって大変なことに取り組むのは気が滅入るものです。小さなことの積み重ねで、大きなことが作り上げられていますから、いきなり全部変えるのではなく、1つずつ習慣になるように変えていくようにしましょう

特に悪い習慣から抜け出すために大事なキーワードは快感。悪い習慣を止めることに注力するのではなく、快感のある良い習慣に塗り替えていきましょう。

私の兄はヘビースモーカーでしたが、タバコを止める、では残念ながら禁煙できませんでした。しかし子供が生まれて、子供の健康のためならと禁煙に成功していました。タバコを止めるためではなく、子供の健康のためになら禁煙できたのです。

達成する喜びを味わったり、達成することで何か自分にご褒美をあげる。そうやってちょっと工夫をして良い習慣を身に付けていきましょう。

またルール化しておくと無駄に意思力を使わないで済むので心が楽になります。

・朝起きたら顔を洗う
・会社に着いたらまずメールのチェックを行う
・新しい仕事の依頼が来たら、期限とゴールの確認をする

などなど、起きた出来事によって、まず何をするかを決めておくとよいでしょう。

習慣にするためのコツをまとめると次の三点になります。

①今すぐできる簡単なことから、1つずつやってみる。
②気分が良いことをしっかりと味わう
③どんなとき、何をきっかけにするかを決める。

小さな習慣は、人を変えるだけでなく、人生まで変えていく力があります。小さなことからで良いですから、良い習慣を身に付けていきましょう。不思議なもので、良い習慣が1つ身に付くと、他の動きも変わっていきます。習慣の力は、ドミノ式に良い結果をもたらしてくれることがあります。

◆第1章 あなたの未来を変える、ちょっとした習慣
笑顔は、自分を幸せにしてくれる、1番簡単なスキルです
挨拶をするときは、相手に体ごと向ける。挨拶をしっかりしているだけで、いい人だねと評判が良くなったり、応援してくれる人が現れたりする例は、山ほどあります。

ありがとうは、相手に感謝の気持ちを伝えるための言葉でもありますが、自分自身の心をきれいにしておくためのおまじないでもあります。1番大事なポイントは、最初の現実にちゃんと目を向けるという勇気。人間、慣れ親しんだ行動に安心するもの。でもそれでは同じ情報を同じ感覚で受け取っているだけ。いえ、感覚はどんどん鈍って、マンネリ化していくでしょう。

何を聞いても、何を食べても、何を見ても、感動のない人、感動してもそれを表現しない人は、どうも不機嫌そうに見えてしまいます。ストレス社会に生きる現代人は、様々な方法で心の状態を整えていますが、共通しているのは、姿勢と呼吸を整えること。姿勢の乱れ、呼吸の乱れを調整すれば、心の乱れは自然に整ってくるといいます。

朝の小さな達成は、自信と勇気になり、1日の終わりにはたくさんのことを達成し、それがいつしか大きな達成となっていく。体が元気だと、心も元気になりやすい。心と体はつながっている。

良い行いを積み重ねていると、自然に誇りある選択をするようになり、何かをする時も、うまくいくような気がしてきます。どうやら私たちは、自分にダメ出しをする癖があるようです。それでは、叱られてばかりいる子供のように、自信がなくなってしまうでしょう。

◆第二章 漠然とした不安が解消できる、お金に好かれる週間
入ってくるお金で暮らす。
安いからではなく、本当に欲しいから買う。
ワクワクする目的を持って貯金する。

お金は人生を楽しませてくれる手段で、目的があってこそ価値があるもの。本当のリスクヘッジとは、何も起きないために、お金と時間をかけること。

モノより経験にお金をかける
あなたにとって、将来の1番高いリターンを生み出す投資先。それは、あなた自身です。自分を成長させて、人に喜んでもらうこと、そのものが、人生で1番の満足であり、1番のリターンではないかと思う。

お金がないという言葉は、口に出さないほうが身のためです。よっぽどの事情があるならまだしも、なんとなくツキのない人だと思われるはずです。お金を稼ぐ力や管理する力がない人と認定されて、人が離れていきます。お金がないという言葉は、自分自身を不自由にします。悪魔の呪文として、使わないよう注意しましょう。

なんとなくお金を使うのと、価値を考えてお金を使う。これは、大変大きな違いです。ひと月500円でも、1000円でも、自分なりの方法で、そのためにお金を使う習慣ができれば、小さな満足感がじわじわと心の中に積み重なっていきます。

お金で買える幸せ、お金で買えない幸せをバランスよく求める。お金がいくらかあることで、最低限の欲求が満たされ、不幸になるのを防げます。幸せを感じやすい人は、自分にとっての幸せをわかっていて、お金で買える幸せ、お金で買えない幸せをバランスよく求めています。自分の経済価値、つまり、自分にいくらお金を払ってもらえるのかを意識する事は、生きていくために大切なことです。

◆第3章 コミュニケーションが取れて、仕事がスムーズになる習慣
相手を大切にしたい、相手からも大切にされたいと思う時、最も簡単で効果的な方法は、相手の名前をたくさん呼ぶことです。
人の不幸は、比較することから始まっている。いちいち腹を立てても疲れるだけでしょう。自分にとって必要なことだけ聞いて、後は右から左に聞き流せば良い。自分にとって、都合のいいことだけ受け止めて、後は手放す…そんな習慣ができれば、マイナスの感情もなくなり、自分の行きたい方向に進んでいける。

相手が断りやすくして頼む
無理なイエスではなく、この人は付き合いやすいという信頼を得る。正しい(自分が思っている)こと、つまり正論を言う時、ついきつい口調になったり、相手を追い詰めるような言い方をしたりする人がいます
正しいと思うことを意見したり、間違いを指摘したりするのがいけないのではなく、言い方に気をつける必要があるのです。正しいと思うことほど、あえて、下から目線の感覚で控えめに行ったほうが、相手が素直に聞けるはずです。

尊敬できる人と付き合うか、付き合う人の尊敬できる点を見つける
人生を豊かにするための有効な方法の1つは、尊敬できる友人を持つことです。

◆第4章 感情の整理ができて、上機嫌で過ごせる習慣
イライラしたら、自分を他人のように見つめる。行きたくないこと、やりたくないことにノーと言う習慣ができると、人生が劇的に楽になります。本当は、あれこれ理由をつけず、したくないからと言う理由で十分なのです。

悩みは、どうして?ではなく、どうしたら?で考える
どうして?と理由を考えるのは、今後の改善のために必要な場合もありますが、簡単に答えが出ないようなことを考えても、自分で自分を悩ませ、苦しめるだけ。これからうまくいくために、今、自分に何ができるのか?だけをシンプルに考えてみてください。

大人だって、泣きたい時は泣いてもいいのです。泣くと言う事は、思いを背負ってきた自分の苦しみを解放してあげること。感情のままに言葉を発すると、必ずといっていいほど後悔しませんか?

いいことがあったときには、誰でもご機嫌に過ごせますが、不安に見舞われた時に、その人の真価が問われるものです。物事の意味付けは、自分で作り出していることに気がつけば、どんな風がやってきても、くぐり抜けていける。相手に何らかの見返りを期待するから、イライラ、モヤモヤしてしまうのです。気持ちよく何かをするためには、幸せにしがいのある人を見つけるのも、1つの方法。誰にでも同じように尽くす事は、感情を持ってる人間には難しいことです。幸せにしたい人を幸せにするで良いのではないでしょうか。

人は、1人になる時間を持たないと、自分ならではの考え方ができなくなります。1人の時間は、自分を解放して、本来の自分を取り戻す時間なのです。

◆第5章 ゴールを設定して道のりを考える、段取り上手な人の習慣
10年後の、こうなったら最高!な自分を妄想する。イメージする力は、今の自分を作り、人生を作っていく。意思が強ければ、何でもできるはず、と意思の問題にしてしまうのは、少し危険な気がします。うまくいく人、目標までたどり着ける人は、無意識、意識的にかかわらず、そのことを知っているので、何でも簡単なことから始めます。

なかなか始められないという人は、自分にこんな声をかけてください。

ほんのちょっとだけやってみない?

できた、できないと一喜一憂しているなんて、馬鹿げたことです。6から7割できれば上出来とする。賢い仕事人と、そうでない仕事人の決定的な違いは、なぜこれをやるのか?と言う目的を意識しているか。

根回しは、仕事、人間関係の潤滑油です。大きな結果を出している人ほど、こんなことをいいます。自分はたいしたことはしてないですよ。周りの人たちに頼ってばかりです。後悔しない生き方をしようと思うなら、遊びの時間は必ず確保しましょう。

探し物をしないための王道
①物の置き場所を決めておく
②ものを使ったら、すぐにしまう
③よく使うものは取り出しやすい位置に置いておく

効率的に仕事や家事をしようと思ったら、整理整頓は必須。全力で取り組むよりも、少しだけ余力を残すのが、長続きさせる秘訣です。

反省はしても、後悔なんか、するもんか!
失敗の素晴らしい点は、狙ってできるものでは無いことです。これこそ有難いこと(起きるのが難しいこと)と言えるかもしれません。誰でも痛い思いはしたくないけれど、痛い思いは成長のためには必要不可欠。失敗があるから、強烈な学びも、深い感動もあります。人生のシナリオを盛り上げるためにも、失敗を、これでいいのだ!と関係して進もうではありませんか。
最悪を想定する習慣は、自分を守りながら、自分の道を進む週間でもある。

◆第6章 時間の使い方を変えて、幸せ時間を作る習慣
あれもこれもと、あきらめない姿勢は、一見、パワフルに見えますが、現実は、どれも中途半端で不満が残り、疲れてしまう。私たちがやらなきゃいけないと思っていることのほとんどは、実はやらなくてもいいことなのです
やることを広げるよりも、やることを絞って深めていったほうが、自分は何を大切に生きるのか?と言う自分の軸ができて、充実感も、満足感も得られます。自分の大切なものをちゃんと理解している人は、幸せで魅力的に見えます。自分を積極的な気持ちにしてあげる習慣は、幸せな時間を作る習慣なのです。

時間がないと言う言葉は、あまり言わないようにしています。スケジュール管理能力がないと言っているようなものですから。ご機嫌な自分、優しさ、幸せ…そんな快適な心の状態を遠ざけているものの1つが時間の余裕のなさです。時間余裕を持てば、気持ちにもずいぶん余裕ができます。

人間はアグレッシブな時間だけではなくて、心と体を緩める時間が必要。何もしなくて良い時間は、心と体を解放してリラックスさせる。できない事はしないと決めると、大げさなようですが、自分の人生が回り始めます。自分にできることに目を向けるようになり、自分の軸ができていきます。

損得より気分が良いことを基準にする。やりたい事は、すぐにする。やりたい事は、できるだけすぐに動いて、やってしまったほうがいいと思うのは、やりたいことには鮮度があるからです。今日やりたい事は、明日、やりたくないことになっているかもしれません。

人の役に立ったり、認めてもらえたりすることで、安心感も幸せも得られます。自分のための時間も必要ですが、誰かが喜んでくれることが自分の幸せと思える時間を持てたら、より大きな幸せがもたらされる。与えられた時間を意識する習慣のある人、全く意識していない人では、時間の過ごし方は全く変わってきます。どの時点を切り取っても良い時間を過ごしたと思える生き方がしたいものです。

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