1.今日の一言と紹介する本
コロナウイルスの影響で働き方改革が進んで良いな…とも思うこの頃。
このままテレワークなどの在宅勤務が増えていくのでしょうか。
そう考えると悪いことばかりでは無いかもしれませんね。
それでは今日の書評『部長の心得』をしていきましょう。
2.本のサマリー
部長の仕事とは何か?
答えのない仕事。だから問いを立てるところから部長の仕事が始まります。長期的な展望を持ち、新たな仕事を開拓していく。組織の成長に向けて、大きな船の進路を見定めていく。
新しい販売方法を見出したり、業務プロセスやシステムを大胆に改革したり、あるいは部門全体の風土改革をしたり…その役割は部長にしかできません。
これからの部長は、ゴールのない航海に乗り出し、創造が仕事!
建築会社役員、税理士、大学講師、時間管理コンサルタント、セミナー講師と言う5つの仕事を持つスーパーサラリーマン、石川和男先生の著書。
これからの部長に求められる役割やあるべき姿、備えなければならない能力とは?
3.ポイント3点
部長は改革者でなければならない
経営層に近い立場で会社全体のことを視野に入れながら、仕事をするのが部長の役目
課長はプロセス、部長は結果
4.岡崎の考察
会社の中で非常に重要なポジションである部長。
しかし一体部長とはどうあるべきなのか、そのことを伝えてくれる書籍はあまりなかったように思います。
まず部長とはどうあるべきなのでしょうか?
部長は改革者でなければならない…課長までは短期ビジョンで勝負することができました。短いスパンでわかりやすい結果を作る。
それに対して部長は長期ビジョンで全体最適を考えて仕事をする必要があるでしょう。社長に意見できるポジションであり、会社を変えることができる存在、それが部長。だから長期ビジョンから根本的に変える必要があるなら、改革をいとわない姿勢が求められます。
部長に求められる責任とは、最終的には自分が責任を負うという意思を表明し、部下が動きやすいような環境を整えること。
僕が会社員だった頃、一番心強かったのは「失敗しても責任とるから思いっきりやれ」という上司の一言。
失敗しても上司のバックについてくれているという安心感が、仕事をより効率的、効果的にさせてくれるものです。ただし責任を取るということが、何でも手放しにして良いということでは当然ですがありません。
部下は信頼しても信用するな。信じて仕事を任せるだけでなく、結果についても信じて疑わない。信用するだけではリスクがあります。任せても仕事の結果は、きちんとチェックする必要があるでしょう。
では激務である部長職を全うするために、マルチタスクで仕事をするべきでしょうか?マルチに仕事をしているのと、マルチタスクは違います。マルチに仕事をこなすのも、1つの仕事を終わらせてから次の仕事、1つの仕事を完結してから次の仕事へと進んでいる。
そもそも人間はシングルタスクに適応しています。同時に複数の仕事をこなすと脳が疲れやすくなり、注意が散漫になり、最終的にミスが増えるというデータもあります。
激務であればあるほど、シングルタスクで対応しなければなりません。マルチタスクは結局のところミスが増え仕事が増えることにつながります。
忙しい人ほど仕事は一つずつ、丁寧に終わらせていくもの。
あれもこれもと同時に欲張らず、シングルタスクで仕事を進めましょう。部長、に拘らず、仕事で大事なことが多々学べる良書でした。
5.気になるワード
課長の上にいるだけの部長に存在意義はありません。
①スピード重視で、すぐに決断すること。
②考えてから決断すること。
正しい判断を速くできる能力が求められます。
正しい判断を早く行うためには、紙に書き出してみることです。
①目的を明確にする
②日で、例え話を入れる
③締めの言葉を考えておく
①独自の発想力
②応援体制を作る力
③自分の時間をコントロールする力
人格否定=ハラスメント。
裏を返せば、ハラスメントとは人格否定の意味になります。
部長がコミニケーションを取る場合、年齢差を克服するスキルが必要です。
習慣が変われば行動が変わる
行動が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
日々の仕事の仕方が変われば、改革の姿勢が身に付く。
改革の姿勢が身につけば、仕事に向かう姿勢が変化する。
そうすれば、ビジネスパーソンとしての運命が変わります。
①今まで何をやってきたか?
②これから何をやりたいか?
部長としての自分がこれから何をやっていくのか。
書き出すことで、頭の中がクリアになり、目の前の仕事に集中できます。
やることを全て1冊のノートに集めることで、完全見える化ができるのです。
それを奪うのは、長期的にはマイナスの結果を生んでしまいます。
①相手の意見を否定しないこと
②若手から順番に発表する
③最後は責任者が判断する