書評

メモの魔力 The Magic of Memos

1.今日の一言と紹介する本

成功者はメモ魔」そんな言葉を聞いたのは僕が26歳の時。

当時、僕はまだソフトバンクで働いてましたが、見聞を広めたいといろいろな講演会やセミナーに参加をしていました。

そこで講師をされていた方がぽろっと言った一言それが、成功者はメモ魔。確かにそう言われてみると仕事でうまくいく人にはメモをよく取る人が多いように感じます。

きずな出版社、櫻井秀勲社長と会食をしている時も、ちょっとでも話の中で大事だと思う事は社長自身が率先してメモされていました

ではなぜメモをすると良いのでしょうか?

単に忘れないようにと言うレベルだけでは無いようです。

そこで今日は『メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)』をご紹介していきます。

2.本のサマリー

言わずと知れた時の人、前田裕二さん

映画館の中でもメモを取ると言うほどのメモ魔であると言う事は非常に有名な話です。
本書の中でもこのように語られています。

僕にとって、メモとは生き方そのものです。
メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。
メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。
メモによって夢を持ち、熱が生まれる。

その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。帯には秋本康さんから、新たな発想をするために特別なことをする必要は無い。すべてのヒントは日常の中にある。前田裕二がメモを取る姿を見ているとそう思うと記載されています。

最近新しいアイデアが乏しいと感じてる方に、ぜひ試してほしい前田裕二流メモ術とは!?

3.ポイント3点

現代において、僕が本当に強いと思う人材は、想いの強い人です。志が高い。夢がある。熱意がある。ちょっとウェットではありますが、そういう強力な軸を持った、ある種人間的な人こそが、力強く前に進んで、社会に大きくひっかき傷を残すのです。

記録ではなく知的生産のためにメモを取る

習慣化できていれば、むしろやらないと不安になるのです。よって、努力から習慣へという意識を持つことが大切なのです。

4.岡崎の考察

正直な話ですが、僕は字を書くのがとても苦手です。めちゃくちゃ汚い。学生時代は、『ミミズが這ったような達筆だね』などと言われたものです。

だからこの一言には救われました。
メモすること自体がストレスにならないように、間違えてもいいんだと言う、軽い心持ちでメモをすることも重要です。

ではどのような姿勢でメモを取っていけばよいのでしょうか?
最初は、どれくらいメモするか、どのようにメモするか、というHOW論よりも、全てメモしてやる、というモードでとり切ることの方が大切です。

どうやらまずやってみるということの方が大事なようです。
確かにやり方ばかりにとらわれて結局何もしないのなら、まず実践してみたほうがずっと良いでしょう。

そして大枠のメモの取り方は、ノートは原則、見開きで使います。
左側に左脳的な事実、右側に右脳的な発想、と言う具合で、脳の使い方によって切り分けをする。
この方法でメモを書き始めると、まず右側が動くという狙いもあります。ノートを眺めていて右側が空いていることが気になり始めたら、それは良い兆候です。人の脳は、空欄を見ると「埋めなくてはならない」という強力な潜在意識を持つということだそうです。

もちろん細かいことを言い始めるとキリがありませんが、まずここから実践してみると良いでしょう。

さらにメモによって伝えられるスキルとして下記の5つを紹介しています。
①アイディアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を素通りしなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手のより深い話を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
少なくともメモを取ると言うことでマイナスが発生する事はないと言う事は確かです。

まず誰でも実践してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
そしてより具体的なメモの方法を知りたいと感じるようになったら読んでみることをお勧めします。

5.気になるワード

でもこそが自分の人生を大きく変革した魔法の杖であると直感している
メモの効用は、アイデアを生み出すことにとどまりません。
対象を自分自身に向けることで、自分とは何かも見えてきます。
自由だからこそ、困ったことも起きてきます。今度は、どのように生きることが幸せなのかが分からなくなる
現代において、僕が本当に強いと思う人材は、想いの強い人です。志が高い。夢がある。熱意がある。ちょっとウェットではありますが、そういう強力な軸を持ったある種人間的な人こそが、力強く前に進んで、社会に大きくひっかき傷を残すのです。
メモは単なるノウハウではなく姿勢である、というのが僕の意見であり、スタイルです。メモを毎日の歯磨きのように習慣化することで、生き方が変わり、夢が実現していきます。
なぜここまで狂ったようにメモを取るのか。
より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため記録ではなく知的生産のためにメモを取る
人間にしかできないこととは、独自の発想やセンスや、視点で、アイデアを創出すること
メモによって伝えられる5つのスキル
①アイディアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
②情報を素通りしなくなる(情報獲得の伝導率向上)
③相手のより深い話を聞き出せる(傾聴能力の向上)
④話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
⑤曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
最初は、どれくらいメモするか、どのようにメモするか、というHOW論よりも、全てメモしてやる、というモードでとり切ることの方が大切です。
何らかの目的を持って、日々、あらゆる情報に対して毛穴むき出し状態でいられるかどうか。身の回りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこから何らかの知的生産を行う意識を持てているかどうか。この、たゆまぬ知的好奇心と、知的創造に対する貪欲なスタンスこそが、メモ魔として最も大切にすべき基本姿勢
ノートは原則、見開きで使います。
左側に左脳的な事実、右側に右脳的な発想、という具合で、脳の使い方によって切り分けをする
この方法でメモを書き始めると、まず右側が動くという狙いもあります。ノートを眺めていて右側が空いていることが気になり始めたら、それは良い兆候です。人の脳は、空欄を見ると「埋めなくてはならない」と言う強力な潜在意識を持つ
話がうまい、と感じる人と会話をしていると、いくつかの共通点があります。その1つが、会話それぞれにタイトルを勝手に付けてくれる、と言うもの。
会話をしながらリアルタイムに構造化し、標語をつけていくのは、最初は難しいかもしれません。ただ、標語力は人の関心を惹きつける上で、とても大切なものです。
ビジネスに関わる方は、少なくとも次の4項目に対しては、why?を向けてみてください。
①世の中でヒットしているもの。
②自分の琴線に触れるもの。
③顧客からの要望。
④社内で起きている問題や課題。
抽象化を通じてインプットした法則は、後からいくらでも他の具材に転用して味わえる、価値のある原液になります。
抽象化とは、本質を考えること
本を再現性高くヒットさせるには、コミュニティーマネジメントが大事だ
仮に、どれだけ海外に行こうが、宇宙に行こうが、ときたくてたまらない具体的な課題が自分の中にないと、特に抽象化するモチベーションはあまりわかないでしょう。
人は、原則、何を言うか、以上に、誰が言うかを指針に、誰かの主張に耳を傾けるかどうかを決めている
あらゆる角度からこのビジネスの可能性を言語化したりして、仲間を増やしていきました。その時、言語化能力が目標達成においていかに重要な貢献を果たすかを感じましたし、自ら生み出した伝わりやすい言語にベースの熱がかけ合わさったときの爆発力を目の当たりにしました。
言語化が上手い人には、大きく分けて2つの特徴があります。
1つは抽象化能力が高いこと。その中でもとりわけ、アナロジー力が高い。アナロジーとは、一見無関係なものの間に何らかの共通点を見つけて、結びつける思考法です。
2つ目は、抽象的な概念に名前をつける力が高いこと。まだ呼び名が決まっていないものに標語をつける、キーワードをつける力です。
自分の心に刺さった語彙、引っかかる表現があったら、なるべく全て、メモしておきましょう。
実態と乖離がある、つまり、何らかの突っ込みどころのある名前をつけると、人の印象に残りやすい
自分とは何か?自分が本当に望んでいるものは何か?それを明らかにするときにもメモは本当に役立ちます。
何かに熱狂しているオタクであることが、価値創出の根源になる
もちろん、オタクである、熱狂している、というだけでは不完全で、独自の視点やセンスも非常に重要です。
抽象化なくして自己分析は存在しない
では具体的に何をするか、まで書かなければ人生は変わらない。
自分を深く知っていれば、自分にまつわるあらゆる意思決定の場面において、ほとんど迷わなくなります。
なぜ流れ星を見た瞬間に願いを唱えると夢が叶うのか?
流れ星を見た一瞬ですら、瞬間的に言葉が出てくる位の強烈な夢への想いを持っているから
言葉によって、仲間や共感者、サポーターが、自分が向かいたいと思っている正しい方向に導いてくれる可能性が高くなる
皆さんがプレゼンする際にも、まず最初に抽象度の高い命題を提示して、今から自分が話すエピソードによって何を言わんとしているのかを先に伝えると良いでしょう。
メモは、創造の機会損失を減らすツールです。
なぜここまで狂気的な分量のメモをとることができるのか。僕にとってメモを取る事は、もはや努力ではなく、習慣だからです。
習慣化できていれば、むしろやらないと不安になるのです。よって、努力から習慣へという意識を持つことが大切なのです。
メモすること自体がストレスにならないように、間違えてもいいんだという、軽い心持ちでメモをすることも重要です。
小さくてもいいから成功体験を積む
人生は、素晴らしいものです。本当に、無限の可能性があります。必ずしも、今皆さんが向き合っていることが全てでは無い。無限の選択肢の中で、自分の人生の幸せを最大化するものが一体何なのか、考えてみてほしいのです。
僕にとって、メモとは生き方そのものです。
メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。
メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。
メモによって夢を持ち、熱が生まれる。
その熱は確実に自ら動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。

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