1.今日の一言と紹介する本
皆さんはイエール大学の目標調査についてご存知でしょうか。
目標を紙に書き出すとどうなるか?
という問題を検証した調査のことで、イエール大学が自分の夢をメモした学生を20年にわたって追跡したところ、何もしなかった学生に比べて、なんと20倍もの資産を手に入れていたという話です。
あまりに有名な話ですが実はこの話、全くの嘘だと言うのです。
イエール大学に問い合わせてもそのような実験を行ったと言う事実が確認できないとのこと。
私が直接イエール大学に電話したわけではありませんから真偽のほどはわかりませんが、この話が書かれている本が本日紹介する本です。
『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』メンタリストDAIGO
ご紹介していきましょう。
2.本のサマリー
限界の正体は自分を知らないことだった!
自分の限界を越えたいが、どうやったら超えられるかがわからない。
そんな人も多いのではないでしょうか。
自分の思考の癖(バイアス)に気がつけば無理なく限界を突破できます。と書かれた本書。
心理学を学び続けているメンタリストDAIGOさんならではの視点で限界突破について書かれています。
ただ従来の自己啓発的な限界突破は存在しないというのがDAIGOさんの主張。
今の自分は本当の自分じゃない、もっとできるはずでは?というのは、ただの思い込みで、人間に備わったバイアスの罠にはまっているだけだと言うのです。
改めてバイアスとは、人間の脳に備わった思い込みや先入観のことを指します。
つまり本書では、自分のバイアスを認識し、バイアスを乗り越えてより確かな仮説を導き、仮説が正しいかどうか淡々と検証する方法を伝えています。
簡単に言えば、自分の頭の中の勝手な思い込みを突破する方法ということになるでしょう。
それでは私が感じたポイントをご紹介していきます。
3.ポイント3点
試す=本当の限界と偽の限界を見極めて効率よく前に進むこと
徹底した客観性を育てる
無知な人ほど自分が物知りだと思い込む
4.岡崎の考察
ルビンの壺をご存知ですか?
向かいあった2人の女性の顔。しかしよく見てみるとその間にはツボの形が。女性の顔を見ていると壺は見えず、ツボを見ていると女性の顔は見えません。
どうやら人間の思考と言うものは、1度に複数のものの見方はさせてくれないようです。
「バイアス=思い込み」が人間の行動に限界を作っていると言う視点がとても面白い1冊。
確かに勝手な思い込みで、どうせ自分にはできないからと諦めたり、大きな勘違いで絶対できるはずだとリスクを取りすぎてしまったりすることがあります。
その勘違いによってチャンスを逃してしまったり、無駄にリスクを抱えてしまうこともあるでしょう。
ではどうしたらそういった思い込みを外せるのか?
知的謙遜をすることが解決策の一つです。
知的謙遜とは、自分が思っているほど自分は優秀ではないと謙虚に学ぶ姿勢でいることを知的謙遜といいます。
また、知的謙遜ができる人の方が好奇心が高く、他人の意見を尊重できる傾向にあるそうです。
あなたの勝手なバイアスを外すためには、
もしかしたら自分が間違ってるかもしれない、
もしかしたら私が知らないだけかもしれない、
と言う知的謙遜という姿勢で物事を考えてみてください。
その他にもバイアス(思い込み)を外すヒントがたくさんある1冊でした。
「限界=バイアス」をはずしたいと思う方はぜひ読んでみてください。
5.気になるワード
その定義は、人間の脳に備わった思い込みや先入観のこと
つまり私は、自分の殻さえ打ち破れば…と言うバイアスに囚われ、無駄なチャレンジを続けていたわけです。
この心理を受け入れた上で努力を積み重ねる道を探すのが、本当の自己啓発であるべき
①そもそも限界は突破できないし、する必要もない
②限界があることが問題ではない
③限界がないのは人の愚かさだけ
人の限界は外部要因でコロコロ変わる
試す=本当の限界と偽の限界を見極めて効率よく前に進むこと
何も信じず、そして何も疑わず、ただ試して確かめろ。
by アインシュタイン
一旦問題を小さなブロックに分けていましょう。
問題を小分けにすれば、1つの問題について複数の視点が生まれます。その結果として合理脳が働き始め、自信過剰または自信不足の罠から逃れやすくなる
1つの論点について2回考えてみるだけでも、私たちの合理脳は動き出します。
ストレスが大きい時は決断しない
初対面で嫌われたかもと思いがち
SNSで他人を羨ましく感じる
自分の価値観で他人を決めつけがち
見た目で相手の性格を決めつける
気づかないうちに他人を見下す
ネガティブ思考になりがち
重要なことを後回しにする
今の状態を保ちたいと考えてしまう
ウケを狙った行動をとりがち
自分を平均よりも優れていると思う
年齢を理由に新しいことに取り組めない
ネットのレビュー数の多さで商品を選ぶ
金儲けは卑しいと思いがち
他人のミスや偶然の産物を好ましく思う
好奇心が高まりすぎて危険を犯す
相手に正直な気持ちをぶつけるのを恐れる
他人の親切をプレッシャーに感じる
周囲に感謝の気持ちを伝えるのが苦手
こうなることは分かっていたと思いがち
宗教やスピリチュアルにはまりがち
周囲に感謝の気持ちをきちんと伝えることのできる人は、それだけでも心理的な優位性が得られる
徹底した客観性を育てる
知的謙遜とは自分が何を知っていて何を知らないのか?をしっかりと把握できた上で、自分には知識が足りないと言うネガティブな事実をを心から受け入れられる状態のこと
ソクラテスが残した、唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることにある、と言う言葉は紛れもない真実。バイアスの罠にハマらずに自己の限界を知る際、知的謙遜が必須なのです。
①ティーチング
② if思考
③フレンドシンキング
ティーチングは、その名の通り自分の知識を他人に教えてみる手法です。
if思考とは自分のトラブルを他人事のように考える方法