書評

林修の仕事原論

1.今日の一言と本のサマリー

明治の初め、それなりの資産を持つ家の子は、旅先の宿で職業欄に、無職と書いたそうです。つまり、自分が働かなくてもこうやって自由に旅を楽しむことができる人間だと誇示していたということ。これってすごいことですね。

ただこの価値観には共感できない私(笑)仕事をしたいかしたくないかはそれぞれの価値観なのでしょうが、個人的には一生働き続ける生き方をしたいと思ってます。

その方が楽しくないですか?

そんな仕事とは何かについて論じた、『林修の仕事原論』をご紹介したいと思います。

2.ポイント3点

自分の狭い見識にこだわれば断っていたであろう仕事によって、自分でも気づかずにいた自分の可能性に気づいた事は1度や2度ではありません。

自分の頭で考える人間だけが成長し続けられる

結果が出なければ私は努力したなんて言えません。朝から晩まで働いているのに成果が上がらないなら、努力する場所を見直す必要があります。

3.岡崎の考察

ここ最近、僕がお勧めしている書籍を再読してご紹介することが多いですが、今日もそんな本の中の一冊。ポイントとなる4点をご紹介していきたいと思います。

①自分が不運だと思う人は、向いていない仕事をしていないか疑うべき
努力は必ず報われる、よく耳にする言葉です。完全に間違っているとは言いませんが、林先生は少し不正確だと思っているといいます。正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は報われる。ただ闇雲に頑張れば良いということでは無いのです。
自分が居る場所は正しい場所なのか?
自分が向かっている方向性が正しいのか?
そのために必要な、十分な量の努力がされているのか?
これらが全てイエスになって初めて努力は報われます。もし今報われていないと感じるなら、この3点を見直してみてください。

②やりたくない仕事を全力でやると、やりたい仕事に近づく
自分の好きなことを仕事としてやっていくことができる人は、本当に幸運だと思います。僕もですが、そんな事はほとんどありません。やりたくもない予備校講師を長年やってきたことで、ようやく自分が1番やりたい本を書くという仕事の依頼を次々といただけるようになりました。
好き嫌い、やりたいやりたくないではなく、将来に効果的な仕事であれば何でも全力を尽くすべきでしょう。

③敗者に泣く資格は無い。全て自分が悪いと考えよう
判官贔屓という言葉があります。これは源義経が、大活躍したにもかかわらず、兄の頼朝に疎まれて反逆者として最後は悲劇の死を遂げる。このことを人々が同情して、弱者に対してえこひいきな気持ちを持つこと、判官贔屓と呼ぶようになりました。
本当のトップは感情を揺らさない。落ちた生徒は、すべて実力不足が原因です。ただただ準備が足りなくて落ちたのに泣きじゃくるような生徒を見ていると、かわいそうだと思いますが、そういうことではないんだけどなぁと冷めた思いになってしまうのも事実です。
受験の世界で生きてきた林先生。当然受からなければ意味がありません。泣いている暇があったらとっとと努力をする。そのぐらいの切り替えの気持ちが大事なのでしょう。

④何かに負ける時、原因は主に3つ
すべての仕事は勝負だと思って臨んでいるという林先生。予備校の講義でも、授業の内容がわからなかったという生徒が1人でもいたら、それは自分の負けと捉えていたそうです。
では負けてしまう原因は何か?それは情報不足、慢心、思い込みの3つです。仮に悪徳業者と取引して保存してしまったとします。しかしその範囲は相手をよく調べていなかった、つまり情報不足かもしれません。もしくは、俺が騙されるはずはないという慢心かもしれませんし、あの人の紹介だから大丈夫だろうという思い込みかもしれません。
何かにチャレンジする時、この3点がないか確認してスタートすると良いでしょう。その通りです!というしかない内容で大好きです(笑)ぜひ読んでみてくださいね。

4.気になるワード

自分の狭い見識にこだわれば断っていたであろう仕事によって、自分でも気づかずにいた自分の可能性に気づいた事は1度や2度ではありません。
認めたくない人もいるかもしれません。しかし、実は仕事を通しての評価は、意外と客観的で正しいことが多いのです。
仕事に対する自分の考え、つまりは自分なりの仕事観を確立すれば、それは自分自身を確立することになるのです。
責任を取ることに対してプライドを保てる。それが、僕の考えるプロフェッショナルであり、僕の仕事観です。
プロである以上は満点しか許されない
全力で取り組んだら、ときには開き直る
一流を目指すことから全てが始まる
優秀な人は環境に不満を言わない
社会に出れば理不尽な事は避けられず、頭にくることもしばしばです。だから、不満を言いたくなるのですが、もともと我慢を覚えにしていると考えれば腹も立ちません。
不満を言いたくなった時、それは自分の知恵や考え方が試され、鍛えられるチャンスなのだ
個人で勝負できる組織人を目指しましょう
結果が出ればプライドを保てる
真の人脈は仕事を通してしか広がらない
志の低い人とは距離をおく
人を見誤ると、騙されて思わぬ損害を被ることもしばしばです。だからこそ、まずは人を正しく見定める目を養うことが肝要です。
運が縁を運び、縁が新しい運を呼んでくれる
結果が出なければ私は努力したなんて言えません。朝から晩まで働いているのに成果が上がらないなら、努力する場所を見直す必要があります。
努力を主観的に測るのを止めることが重要です。
人をもてなすときは柔軟さが最も大切
仕事ができる人は女性を味方につけている
お金はあくまでも手段。最終的な目標にしてはいけない。
安ければ良いを卒業しよう
お金は稼ぎ方より使い方の方が難しい
使ったお金は財産だと考える
今さらどうにもならないことを仮定法で語るのはやめて、前を向きましょう
自分の頭で考える人間だけが成長し続けられる
考える事は楽しいこと

5.商品の紹介