書評

一生忘れない読書 100分で3回読んで、血肉にする超読法

1.今日の一言と本のサマリー

皆さんは大体どのくらいの読書をしていますか?僕もかなりしている方だと思いますが、今日紹介する書籍の先生は普通の人が一生かけても読まないほどの量の読書をされている方です。

オックスフォード大学やハーバード大学で客員教授を務めたこともある、ジョン・キム先生。なんと今まで2万冊以上の本を読んだといいます。

一体どうやってそれほど多くの書籍を読み、自分の血肉にしてきたのか?学びを結果に変えるための本の読み方。100分で3回読んで、知肉する読書法をご紹介します。

2.ポイント3点

本をきれいに読むと、きれいに忘れてしまう

読むことが重要なのではなく、自分の人生に役立つ、役にたたせる読み方をしなければいけない

思考力、文章力、決断力、行動力を鍛えられる。読む力だけではなく、考える力、書く力もつけることができる。私は、それが読書だと考えている。

3.岡崎の考察

どれだけたくさんの本を読めたか、それこそが人生を大きく左右する。僕もそうですが、たくさんの書籍を読むことで思考が整理され、新しい発想にたどり着くことが多々あります。

読書は人を豊かにするという格言もありますが、読書ほど効果的な、そして効率的な自己投資はないでしょう。しかしどうすれば、効果的な本の読み方ができるのか?今日は本書の主旨である、100分で3回読んで、血肉にする読書法をまとめてご紹介します。

①100分で3回読むとは?
まず3回読むということが重要です。そして時間を定めましょう。一般的なビジネス書や実用書であれば約200ページ程度。その分量ならトータル100分で読むことが可能です。
1回目は10分、2回目は50分、3回目は40分に分けていきます。
この際ポイントとなるのは、本質をつかむということ。基本的に論文でも、ビジネス書でも10行があれば要点をまとめられるといいます。

②1回目はスキミング。捨てながら読んでいく。
1回目の読書は10分で全て読む、スキミングのみとなります。ざっと読み、本の輪郭を把握します。構造全体がまず理解できて本を読むと、知らずにいきなり読み始めるとでは、理解度がまるで変わってきます。構造を理解することで、著者が最も伝えたい事はメッセージにも気付くことでしょう。
まずは8割捨てるくらいの気持ちで読むと良いということです。大事な事を探しに行かなければいけないと考えると、むしろ読み飛ばさないといけないことに気付けるはず。

③2回目は詳細を含む理解のための読書
2回目は詳細を理解するため、全体を把握しながら俯瞰する目を持ち、詳細を見極めていきます。一度全体的に目を通しているので、何も知らずに読むよりは早く読むことができるでしょう。
この際重要な事は、木でいえば、根っこと幹に目を向けること。葉っぱとなるような、直接的に内容と関係がないものや、補足しているところは無視することです。そして決まった時間で全て必ず飲み切って下さい。その中で可能な限り重要なところと思うところに線を引いていきましょう。

④3回目はメモを書きながら
3回目の読書の目的は深読みです。深読みするために大事なポイントになるのはアウトプットです。アウトプットこそが、最強のインプットとなります。本を汚すことに抵抗感を持っている人も多いですが、本を汚しながら読むことこそ、著者に対する礼儀だといいます。このことには僕も激しく同意です。いっぱい書き込みながら読んでみて欲しいものです。
特に書籍の空白部分はメモ帳だと思うと良いです。読んでいて気になった部分に線を引き、それを要約した内容や、自分の気づきや学びを書いていく。するとより多くの情報が頭の中に残ることでしょう。

読書に対するマインドが上がり、やる気になる一冊です。読書法に悩んでいる方、ぜひ手に取ってみてください。

4.気になるワード

本をきれいに読むと、きれいに忘れてしまう
私のほうにどんどん書き込みを入れて欲しい、と私は言う。思ったこと、感じたことを書き込んで、それこそ世界に一冊しかない共著一緒に作るつもりで読んで欲しい
本は私の人生を彩り、たくさんの思索のヒントを与えてくれた
優れた本は思考の連鎖展開を与えてくれる
読書量こそが人生を大きく左右する
どれだけたくさんの本を読めたか、それこそが人生を大きく左右する
何が起きているのかを知る上で、今、生きている人たちの本を読むことも価値のあることだ。しかし、その一方でもう会うことができない人たちの本を読むことも大きな価値のあることだ
この著者はこう言っているが、私はどう思うかを考える
本は、自分の人生に役立たせるための脇役
本の8割は無駄なものが書いてあって、実はそこに本質が描かれている
8割は読み飛ばす位で意識で本に向かう
現象は複雑だが、本質はシンプルである
論文と同じくビジネスも、結論は十行で書ける
目的をはっきりさせてから読む
読むことが重要なのではなく、自分の人生に役立つ、役にたたせる読み方をしなければいけない
読書をしない人には未来はない
思考力、文章力、決断力、行動力を鍛えられる。読む力だけではなく、考える力、書く力もつけることができる。私は、それが読書だと考えている。
読書うまく生かすことができれば、読書が社会人としてのパフォーマンスを上げていくために必要な力を身に付ける、最も確実で近道な方法であることにも気付ける
私は、すべての本は、自分に対する手紙だと思っている
いい日本語で書かれたものを読む事は、優れた思考のパターンを手に入れることになる
最終的な勝負は人間力であり、精神力なのである
読書は読書で完結させるべきではない。読書をする事は、ある意味でのスタート地点なのだ。
時期的にホットなものは、基本的にはおわない方がいい。そこで時間がたっても残るものこそが、本当に価値があるものだからである
家でも電車の中でも、四六時中、スマホをいじって無為な時間を過ごしていることこそ、最も危険なことかもしれない。
時間は命の欠片。無駄遣いしない
飛ばし読みができないからこそ、重要なところがインプットされない可能性がある
時間をかけるほど、理解度が低くなる。時間をかける事は、時間に対する緊張感がないこと、目的が曖昧なことを意味している
成功の条件は3つある。1つは、やろうとすること自体が自分の人生において大切な価値とつながっていること。2つ目は、ゲーテの言葉でもあるが、対策を作りたいなら分解する。今日できる事に落とし込む。
3つ目は、それをとにかく毎日積み上げていく。
もし読む価値がない本に出会ったときには、どうするか。私はすぐに読むのをやめる。
人生のすべてを自分で持つ
自分の意見を持ち、自分の意見を表明できるようになると、少なくとも自分の意思と意見を持った人間として一人前になれる
自分が選択したものを答えにしていく能力。それこそが、おそらく人間の最終的な砦になる。
重要なのは、決まった時間で全てを回ってみること
本には、大きく2つの効用があると私は考えている。自分のキャリアを磨く側面と、自分の人生を準備する側面である。
本の価値というのは、その時の自分の気分、その時の自分の目的意識によって変動する
本を買うという行為自体、自分の未来に対する自分の中でのコミットメントでもあるので、読まなくても買うということの意味は、とても大きい
ビジネス書は、まずは要素を理解することから
すぐに役に立つものは、すぐに役に立たなくなる
今、自分は知識を得ようとしているのか、知性を得ようとしているのか、または知恵に役に立たせようとしているのか、目的意識を明確に持つ事は極めて重要である。
私は何かを理解しようとする時、必ず3つの視点から考えている。要素理解、関係性理解、全体理解だ。
全体を理解しているリーダーがいれば、ビジネスにはより加速がついてくる。
ビジネス書を読むときのもう一つのポイントは、新しい情報、知らない言葉が出てきた時だ。これは英語を読む時もそうだが、わからない時、その度に立ち止まってしまうと前に進めなくなる。
だから、自分の集中力でそれを無理に理解しようとしないことだ。
また出会うことになるだろう、と割り切り、わからなかったという感覚だけを覚えておく。この、わからなかったことを自分が知ることこそが大事なのだ。
教養書や教養については、いきなり読むのではなく、事前に知識を持っておくことが極めて重要になる。
人間は境界線を引き、効率性だけを求めて生きてはいけない。家庭もあり、愛も必要で、精神性も問われ、仕事もある。全面的に生きるのである。
教養を学ぶ事は、生きる喜びになる。
人間がこれから自律的に生きていくという意味でも、リベラルアーツは学んだ方が良い。
AIが人間についていけない領域は、姿勢なのだ。
これからの時代、自らの付加価値を高め、大体されない人間にならなければならない。
大人になると冷静に物事を眺めようとする。高いところから判断しようとする。だから、イノベーションは起きないのだ。
本という文化を守り抜くという意味でも、できれば書店で買う。
電子書籍をダウンロードして自分の子供たちに残すのと、書き込んだり線をひいたりしたものを残すのでは、子供が受け継いだときの気持ちはまるで違うと思う。
どうすれば、良い本を選べるようになりますか、と聞かれることがあるが、選書力は試行錯誤でしか身に付かない。
言葉は想像以上に心身、感情と思考に大きな影響を与える。いい言葉、美しい言葉、本質的な言葉に触れ合う環境を自分で意図的に作っていったほうがいい。
自分の思考は、言葉で決まっていく。
相手から言葉を受け取る際も、言葉を額面通りに受け取るのではなく、その言葉の中に込められた相手の思い、言葉として表現しきれなかった相手の思いまで受け取る位の気持ちでいないといけない。
アウトプットこそが、最強のインプットである。
本を汚しながら読むことこそ、著者に対する礼儀
読むだけだと確実に忘れる
何より大事な事は、体を動かしてメモしていくこと
人間は、客観視することが極めて重要
私は書くことによってこそ、思考は完成すると考えている
本には自分の思考を刺激してくれるようなスイッチがたくさんある
本は、優れたメモ帳なのである
文章を読むことによって自分の中で新しい思考が作られていく
読書をないがしろにしてはいけない理由は、そもそも言葉が思考を作るからである
教えることで学びは完成する
本による学びを完成させる方法、それは、人に教えることである
一度誰かにしゃべった事があるものの方が、記憶力が高まる

5.商品の紹介