書評

Good Team 成果を出し続けるチームの創り方

1.今日の一言と本のサマリー

皆さんは、朝起きたとき早く会社に行きたい!という気持ちになりますか?

早く仕事がしたい、早く同僚に会いたい…などと。そんな職場で働けているなら、とても幸せなことだと思います。

現代社会では残念ながら、日本中の職場が誰も行きたくない場所になっていることが…そんな行きたくない職場で、

・楽しいと思える仕事ができるでしょうか?
・組織や個人の声がわかるでしょうか?
・人は成長するでしょうか?
・世界を変えるような発想やアイデアが生まれるでしょうか?

今日ご紹介する書籍は、行きたくない職場を、行きたい職場に変え、成果を作り出すことができるチームの作り方についての本です。ご紹介していきましょう!

2.ポイント3点

仕事は自己成長の道具であり、会社は社会貢献の道具である

落伍者製造リーダー、すなわち人を潰すリーダーは、自分で決めたのか、上から言われたのか分かりませんが、根拠のない高い目標を提示し、部下の尻をとにかく叩いて成果を出そうとします。

よく、私は部下を信じていると言って、まともな育成指導もせずに業務を任せるリーダーがいますが、それは単なる丸投げです。

3.岡崎の考察

チームをどのように機能させていくのか?また、強いチームを作るためにどうすれば良いのか?このことは、どの会社、組織であったとしても重要なテーマの1つでしょう。流行の言葉で言えば、チームビルディングという言葉になると思います。

そこで今日は、強いチームを作るために大事な条件という観点で書評していきたいと思います。

【強いチーム、グッドチームに必要な5つの条件】

①ビジョン、目的、目標が明確で腹落ちしている
多くの組織は、社長やリーダーの思いからスタートしています。最初のうちはビジョンの共有がしやすく、少人数のうちは全員が腹落ちしていることが多いことでしょう。そして徐々にチーム人数が増えていくと、社長のビジョンや目的、目標が薄れていき、ビジョン、目的、目標に共感して入ったメンバーではなく、組織の機能として必要とされ入ってくる人が増えていきます。
もちろん機能面も大事ですが、必ず組織のビジョン、目的、目標に共感したメンバーとチームビルディングしていくようにしましょう。

②メンバーの本気度が高く、やる気に満ちている
メンバーの本気度を高めていくためにまずやってはいけない事は上下関係から来る命令です。人は命令されることを嫌います。会社のビジョンの意味や価値を共有していきましょう。仕事だからやりなさい、では残念ながらメンバーの本気は下がっていってしまいます。

③メンバーの基本能力が高い
私はメンバーを信じている、と言ってチームメンバーの育成を放棄してしまうリーダーもいます。これは単なる責任放棄です。定期的な能力開発を行っていく必要があるでしょう。また、リーダー自身が成長し続けていることも重要な要素です。

④本音を言い合える関係と場ができている
心理的安全性が確保されているということが大事でしょう。これを言ったら干されるかもしれない、自分の立場が悪くなるかもしれない、などと感じていたら言うべきことも言えなくなってしまいます。

⑤互いを信頼し、支援しあえる関係ができている
人の成功を自分の成功のように喜べる文化を作りましょう。個人の目標達成であったとしても、互いに応援し合うこと。定期的に承認の場などを作ることも良い手法でしょう。現代社会における良きリーダーの条件は、ファシリテーターです。トップダウンで命令をするリーダーではなく、自分の関わりによってメンバーの自律性と実力が高まるように関わっていく必要があります。

この書籍では、リーダーとしてのあり方、強いチームのあり方、フォロワーとしてチームを作っていくときに大事なことが多々紹介されていました。チーム作りに困っている方、必読の1冊だと思います。

4.気になるワード

有事の際にチームの脆弱さが露呈する
日本中の職場が誰も行きたくない場所になっている
社会は他責、他力に汚染されていきます。
現在、日本はプチ牢獄と言っても良い職場で溢れています。
人はあなた1人から変えられる
グッドチームの作り方についてお話しする前に、知っておいてほしい大事なことがあります。それは目先の改善ノウハウに飛びつかないこと。
何かを学ぶときの陥りやすい罠の1つに、すぐに効果が出る手法を知りたがり、それに縋ろうとするというものがあります。
ノーハウを知る前に学ぶことがあります。それは私がBEと呼んでいるチームやあなたのあり方です。
チームの成果=あり方×やり方
優秀な人材を集めただけで優秀なチームができあがるわけではない
今のビジネスパーソンは、挑戦したいというより、失敗したくないという気持ちが強い傾向があります
推進力を失った今は、昭和的な働き方は全く機能しないでしょう
現代のリーダーに求められているのは、圧倒的な権威力ではなく、チームメンバーの力を最大限引き出す支援力にあるのです。
必要なのは尊敬され、愛されるリーダー
尊敬は大げさなものではなく、メンバーが自分たちをしっかり見ていてくれている。みんなを平等に扱ってくれている。と感じることから生まれるものです。
端的に言えば、人を大切にできる人が尊敬され、愛されるリーダーになり、チームの求心力となる
知らぬ間に支配者になっていないかを確かめる
グッドチームに必要な5つの条件
①ビジョン、目的、目標が明確で腹落ちしている
②メンバーの本気度が高く、やる気に満ちている
③メンバーの基本能力が高い
④本音を言い合える関係と場ができている
⑤互いを信頼し、支援しあえる関係ができている
目的地がわからない船に乗っていても危機感がない
コミュニケーションにおける大原則。コミュニケーションは100%他者評価。
職場における信頼関係の強さは、そのまま組織のパフォーマンスの工程に直結します
コミュニケーションにおいては、何を話したかより、どう見えているかの方が、人に与える影響が大きい
チームの雰囲気はリーダーの影響力だけで決まるものではありませんが、その他のメンバーに比べると何倍も大きい
自分の問題に気づいたリーダーがチームに戻るための条件
①チームにとって、あなた自身がポジティブな存在でいること
②笑顔でいること
職場は自分が変わった分しか変わらない
チームビルディングの3つの定義
①成長と成果を乱す器(チーム)を作ること
②チームを成長させる土台となる関係性と場を作ること
③チーム成果の源泉となるエネルギーとシナジーを作ること
チーム成果はチームの成長の結果である
チームが壊れる時。
目標を達成できない日々が続くチームは、失望感、不安感、不信感、無力感、絶望感、などが増していく。そして最終的に壊れる。
チームビルディングはチームを成長させることが最優先です
事なかれ主義は、平時なら問題なく機能するかもしれませんが、経営状況が悪化した窮地の時や、天災やパンデミックなどの有事の際には、機能停止や過度な画一行動になる元凶の1つになります。
チームを4つの段階で成長させていく
①形成期(チームの土台を作る時期)
②混乱期(互いの特性を知るための時期)
③標準期(チームとしての規範や関係性が作られる時期)
④達成期(チームとして最も成熟した時期)
厄介なのは、意識的に手を抜く人以上に、無意識に手を抜いてしまう人が圧倒的に多いこと。ここが損得で動くようになると、様々なリスクが高まる
小さな成功体験を数多く積めば積むほど、大きな自信を育んでいけます。
よく、私は部下を信じていると言って、まともな育成指導もせずに業務を任せるリーダーがいますが、それは単なる丸投げです。
リーダーが無能であれば、チームも無能になる。リーダーシップはフォロワーシップを機能させるためにある。
不幸を生み出しているのが上下関係
チームには上下関係はありません。リーダーは単なる役割です。
役職名を力と勘違いした人たちが、それを行使してマネジメントしようとするからです。力を行使する組織は閉塞します。
人間は命令されたり強要されたりすることが何よりも嫌いな生き物
仕事とは、成果をより高めるために現場を創造的に変えていくこと
良好な人間関係を作るために有効な取り組みがあります。ハートビーイングです。
ハートビーイングは次の2つの目的でおこないます。
①ポジティブな表現を集める
②望んでいる事を集める
私たちの社会のトラブルの80%が人間関係だ
人間関係を良くする研究の原則があります。それは相手の望むことをしてあげるです
相手の基本的欲求さえ満たすことができれば、私たちは誰にでも好かれる
命令は自由を奪う行為
部下を心の病にしないために上司がとるべき行動その一、部下のちょっとした変化に気づくこと。部下を大切に思っていない、あるいは他人に興味関心がないことが、この問題の心院です。
フォロワーシップとは、チームの一員としてリーダーを支え、他のチームメンバーと協働しながら、チーム目標の達成に貢献すること
人は存在するだけで価値がある
落伍者製造リーダー、すなわち人を潰すリーダーは、自分で決めたのか、上から言われたのか分かりませんが、根拠のない高い目標を提示し、部下の尻をとにかく叩いて成果を出そうとします。
個人の目標であっても相互に助け合う。他人の目標達成でもみんなで一緒に喜ぶ。そうしていくうちに、チームより強い一体感が生まれます。
仕事は自己成長の道具であり、会社は社会貢献の道具である

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