書評

東京改造計画

1.今日の一言と本のサマリー

最近はだいぶ街に活気が戻ってきましたね。

近くの本屋さんに行って書評のための本を漁ってきたのですが、やっぱりリアル書店に行くほうが楽しいですね。本の並びを見ていて気づくこと、それはやっぱりホリエモンの本が多い。

その中でもひときわ目立っていた一冊がこちら『東京改造計画

テーマは2つ。
①小池知事バッシング
②37の東京都への提言
ここまではっきりとバッシングしているとある意味ちょっと気持ちいいですが、その意見が全て正しいかどうか分かりませんのでこの書評では抜いていきます。

僕は、どんな攻撃を受け、反対意見にさらされようとも、自分の言葉で提言を続ける。自分の行動で証明続ける。ホリエモン式、東京改造計画とは?

2.ポイント3点

仕事がなくなることを心配するのはナンセンスだ。今までのような無駄な仕事をする必要は無い。

政治家が世間の空気に流されてはいけない

今、東京が変わらなければこの国は終わる。変わるべき時は、今なのだ。

3.岡崎の考察

かなり政治批判的な要素の強い本作。政治についての見解は、それぞれで良いと思いますので、ここではそれについては触れずにいこうと思います。37の提言があったわけですが、その中で特にご紹介したいと思った4つをご紹介する形で書評とさせていただきます。

①本当の渋滞0
東京の道路は渋滞が多い。高速道路を使って早く行ける予定だったところも、高速が渋滞してしまって帰って遅いなんていうことも。
首都高の渋滞解消のために、ダイナミック・プライシングの導入をするべきでしょう。ダイナミック・プライシングとは、価格変動設定をするということ。つまり混んでいる時間帯は値段を上げるという方法。
海外では様々な国で取り入れられている方法ですが、日本ではまだまだ。安く使いたい人はオフタイム、高くてもすぐに使いたい人はオンタイムに利用する。合理的な方法だと思います。

②Uber解禁
ライドシェア、Uberの利用は世界的には当たり前になっています。正直僕も、日本でタクシーに乗るよりも海外でタクシーに乗る方が楽な印象すら受けています。乗せた側も、乗った側も相互評価するため、評価が低い運転手には仕事がいかなくなる。結果的にサービスの向上につながり、非常に気持ちよく利用することができています。
日本でもUberの利用は可能ですが、正規のタクシー会社のサービスのみが提供されています。個人がUberでサービスを提供できるようになれば、より便利な都市になる事は間違いないでしょう。

③オンライン事業の推進
ホリエモン的には、年間カリキュラム全体の7割、まずはせめて5割をオンライン化したいといいます。そもそもわざわざ1カ所に集まって、授業を受ける必要は無い時代です。オンライン授業にすれば場所もとりませんし、全国から人気のある先生の授業を受けることができますから、教育格差も埋まる可能性が高いでしょう。
さらにアーカイブされた授業動画を自分のペースに合わせて何回も見ることができるので、復習も簡単。

④経済活動の再開
目に見えないウィルスに恐れおののき、ウィルスがゼロになるまで戦い続けるという果てしなく消耗戦に突入すれば、経済活動がストップして産業が全滅してしまう。日本はゼロリスク思考に偏りがちなので、ウィルスを正しく恐れるという基本姿勢をとる必要があると思います。
そもそもコロナウィルスはずっと昔から存在していますし、おそらく新型コロナウィルスも今後も共存していくことになるでしょう。であるならば、正しく理解して、正しく対処することの方が大事です。
ゼロリスクなんてありえないわけですから、新型コロナウィルスと付き合いながら、経済活動をする方法を模索するべきではないでしょうか。

合理的な提言が多い本書。ホリエモン節が好きな方にはお勧めできる1冊だと思います。

4.気になるワード

選挙に勝ちたいだけの自己保身の政治家が当選したところで、思い切った仕事なんてできるわけがない。
言いっぱなしの公約がどうなったのか検証されない政治家とは、ずいぶんとお気楽な商売だ。
人口1400万人を擁する東京都の知事は、国家で言うと大統領に匹敵する絶大な権力を持っている
お金をたくさん持っている人からとって、他の都民の生活を豊かにする
至るところで悪平等意識が蔓延している
政治家が世間の空気に流されてはいけない
ウィズコロナの時代のキーワードは3Sだ。スピード、スマート、スモール。オンライン化できるところは全てオンラインにする。
仕事がなくなることを心配するのはナンセンスだ。
今までのような無駄な仕事をする必要は無い。
好きなことだけをで生きていくことが可能だ
なぜ政治家というのはビジネスが下手なのだろう。それは自分の手で商売をしたことがないからだ。
今、東京が変わらなければこの国は終わる。変わるべき時は、今なのだ。

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