1.今日の一言と紹介する本
僕のFacebookを見てくださっている方はわかると思いますが、定期的に馬鹿な文章が書きたくなります。
面白いもので、読んでもらうために書いた文章よりも自分のために書いた馬鹿げた文章の方が反応が良かったりしてしまうものです。
もしかしたら誰かに届けることを考えるよりも、最初の読者である自分が楽しめる文章を書くのが1番良いのかもしれません。
そんな「読みたくなる文章をどのように書けばいいのか」を紹介している1冊がこちらです。
『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』
あなたはゴリラか?
と言う強烈な質問から始まる本書は、楽しみながら最後まで読める素晴らしい一冊でした。
今日はこの本をご紹介していきます。
2.本のサマリー
著者田中泰延さんは、早稲田大学第ニ文学部卒業。学生時代には6000冊の本を乱読したといいます。
1993年株式会社電通に入社。24年間コピーライターそしてCMプランナーとして活動し2016年に同社を退職。その後青年実業家ならぬ、青年失業家を自称しフリーランスとして執筆活動を開始。
ひろのぶ雑記は累計330万PVの人気コラムになっている。
様々な出版依頼があったそうですが、各社の企画書は、
電通なんてやめちまえ!
大企業などくそくらえ!
バズる!儲かる!webライティング
などで、とても書く気にはならなかったそうですが、そんな中でダイヤモンド社より依頼があった本作を手掛けることに。
驚くべき事は、書き始めるまでの半年間の間に担当の今野さんは何万文字ものメールを送ってきたと言うことです。
その執念がすごい。けど怖い(笑)そんな執念に負けて書いた一冊。
私が気になったポイント3点をご紹介させていただきます。
3.ポイント3点
自分が面白くもない文章を、他人が読んで面白いわけがない。
だから、自分が読みたいものを書く。
他人の人生を生きてはいけない。書くのは自分だ。
誰も代わりに書いてくれない。あなたはあなたの人生を生きる。
悪い言葉を発すると、悪い言葉は必ず自分を悪いところへ連れて行く。
良い言葉を発すると、良い言葉は必ず自分を良いところへ連れて行く。
4.岡崎の考察
これは全面戦争だ!
あなたはゴリラですかと聞かれるが、私はゴリラですと答えたくなる。
書きたいことを書いていいなら、どんな文章でも書けてしまう。
どんなにふざけた文章も面白いけれど、もしかしたらよいのかもしれない。しかし、本当にそれでいいのだろうかと言う疑問はやはり残る。
著者としては「誰に何を伝えるか」というのが非常に重要であると言われ、読者を想定し、その人に何を伝えたいか一生懸命考えていた。
もしかしたらその考えは大きな間違いだったのか?
そんな葛藤しながらも、確かに自分が読みたい文章を書くのが1番楽しいと言う自分もいる。そして、自分が読みたい文章を書けばいいと考えると文章を書くということのハードルは大きく下がる。そんな葛藤をしながら読み進めてこの一言にとても救われます。
他人の人生を生きてはいけない。
誰に向けて書くかという考えこそが無駄に他人の人生を生きると言うことなのかもしれない。もっと言えば、結局のところ誰かを想定して書くというのも自分の頭の中の話であって、結局のところ自分が読みたいことを書いているに過ぎない。
要は文章に正解は無いから書きたいように書きなさい、書きたいと思うならまず書きなさい、人の評価を気にするのはやめなさい、そんなことを言われたように思います。
ただ好きなことを書くにせよ、これだけは外せないことがあります。
それは尊敬の気持ちを忘れず、良い言葉を使うということ。
言葉が人生を作ることは間違いないでしょう。
悪い言葉を使えば悪い人生に、良い言葉を使えば良い人生になります。
文章を書くときには自由に、でも良い言葉を使って書くように言ってみてくださいね。
5.気になるワード
あなたはゴリラだ。まず人間になることを考えよう
だから、自分が読みたいものを書く。
その大きな原因の1つは、書き手が嘘をついていること。
自分自身がその言葉の実態を理解することが重要で、そうでなければ他人に意味を伝達することは不可能なのだ。
15秒しかないCMの中では、伝えたい情報はCM1つにつき1つだけにする。
いや、それならまず鏡の中の男、つまり自分を変えなきゃ何も始まらないだろ
経済性:収入を得て生計を支える
社会性:役割を担うことで社会に貢献する
個人性:個人の人生の目標や生きがいを充足させる
書くという行為において最も重要なファクターである。
ライターの仕事はまず調べることから始める。そして調べた9割をして、残った1割を書いた中の1割にやっと筆者はこう思うと書く。つまり、ライターの考えなど全体の1%以下でよいし、その1%以下を伝えるために後の99%以上がいる。
しかし、その小さな何かが、あくまで結果として、あなたの世界を広くしてくれる。
良い言葉を発すると、良い言葉は必ず自分を良いところへ連れて行く。
自分のために、書けばいい。読みたいことを、書けばいい。