1.今日の一言と紹介する本
もし悩みの9割を消すことができるとしたら?
今日ご紹介する本の著者田中先生は、実は以前ミッキーさんにご紹介いただいた方。とっても素敵な方で、本もプレゼントしていただきました。
今日ご紹介するわけですが、この本、本当に良いです!テレワークが進み、実際に人に会うことが減っているこの時代に必要な本だと思います。
それでは、書評『悩みの9割を消す技術』していきましょう。
2.本のサマリー
8000人が実践した、悩みの9割を消す技術。なんと、その8000人全員が、人間関係の悩みを一瞬で消すことができました!
人によって、悩みの内容も、悩みを引き起こす原因も様々です。けれど、悩みの原因を突き詰めていくと、そのほとんどが、コミュニケーションの行き違いによって、生じていることがわかります。
一見、コミュニケーションとは無関係に思える健康の問題でさえ、人間関係の心的ストレスが、症状として現れていることが多いのです。
コミュニケーションの行き違いをなくし、悩みの9割を消す技術とは?
3.ポイント3点
お互いが、どちらも良かれと思って言っている発言や行動が、お互いの受け取り方が違うということによって、コミュニケーションの行き違いが生じていることが多い
叱る理由を具体的に指し示すことで、お互いに傷つかずに済む
人間は相手を助けるのが好きな存在で、助け合うことに、人間としての価値がある
4.岡崎の考察
コミュニケーションの行き違いで、人を傷つけてしまった、もしくは自分が傷ついたという事を経験した事は誰にでもあることでしょう。
例えばこんなケースです。仕事でミスをして、上司に怒られたとします。この時、上司の心理をどのように受け止めたのか?
①自分はだめな人間だ。上司は、そんなダメな自分を非難しているに違いない
②上司が問題にしているのは、私がとった、その行動に対してであって、私の人間性や性格が否定されているわけではない
当然ですがほとんどの場合、上司は②を指しています。しかしコミュニケーションの行き違いで傷つく人は①の様に受け取ってしまっているわけです。
つまり、物事の受け取り方を変えると、感情が変わるということ。エネルギーの世界的権威、ロバートディルツ博士によると、人間の脳にはいくつかの思考レベルがあり、自分が思うレベルと相手の思うレベルが違うと、コミュニケーションの行き違いが、非常に起きやすいそうです。
人間の脳の5つの思考レベル
レベル1:環境のレベル…周りの環境
レベル2:行動のレベル…自分が行った行動
レベル3:スキルのレベル…技術やノウハウ
レベル4:価値観のレベル…こだわりや信念
レベル5:アイデンティティー(個性)のレベル…自分らしさ、自分そのもの
先程の例に戻るなら、①はアイデンティティ、個性のレベルを否定していることになります。②は行動のレベルを指摘していることになります。
自分が勝手に、行動の過ちを、アイデンティティーや、その人の価値観を否定してしまっていると捉えていることが問題だというのです。つまり指摘されている物事を、結びつけるレベルを間違って捉えてしまうことによって問題が起きており、自分にとって不必要な悩みを、ほとんどの人が自分で作ってしまっているといえます。
対策は?
こういった間違った結びつけを起こらなくするために大事な事。この書籍の中でたくさん紹介されていますが、次の2つの方法があるでしょう。
①伝えるときに前置きをする。
相手への感謝や尊敬をちゃんと伝え、これから指摘する事は行動や環境のレベルの問題であるということをちゃんと伝えましょう。誤って人格レベルでだと伝わらないように、特に叱るときには繊細であるようにしてください。
②受け取るときは、どのレベルかを冷静に考える
人に何か指摘される時、すべてを自分の人格や価値観のレベルで否定されていると勝手に捉えてしまう。そんな傾向にある人は、相手から何かを言われたときに、それがどのレベルのことなのかをちゃんと把握することが大切です。
この5つのレベルに立ち返って、冷静にまずは情報を受け取るようにしましょう。叱り方、褒め方、謝り方、任せ方、助け方、助けられ方…などなど様々なシチュエーションで使えるノウハウが目白押し。
どんな人でも読んでほしい、人間関係を一気に解決させる良書です。ぜひ読んでみてくださいね。