書評

これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71

1.今日の一言と紹介する本

皆さんは年末年始どうお過ごしですか?

今年もコロナで制限を強いられた年でしたね。若い人には影響が出にくいから活動して良いというものではない状況。無自覚だからこそ、知らず知らずのうちに周りにうつしてしまうなんてことも。

僕も講演会やセミナー開催をオンライン、zoomにするなど工夫中です。いち早いコロナの収束を願います。

それでは今日の書評『これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71』をしていきましょう!

2.本のサマリー

会社に居続けて出世を目指すにせよ、転職をしてキャリアアップを目指すにせよ、独立起業をするにせよ、ビジネスパーソン同士の、ルール、マナー、お作法を押さえておかなければならない。

これからの時代に会社員がどう生きていくべきかをまとめた教科書。企業の言いなりのまま働くのではなく、主体的にビジネスを作り出し、楽しみながら働く会社員になるための必要な知恵とスキル。

それを著者の田端先生がまとめた一冊となる。

風邪をひいたら休むべきか?
ミスをしたときどうすればいいのか?
これからの時代何を学べばいいのか?

本書では正解がないビジネスの世界で悩む新入社員の疑問にこたえている。社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインドとは?

3.ポイント3点

プロとしての高みを目指したいのであれば、風邪だろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが、来ないといけない場面もある

単純な仕事ほど、上司の期待値を越えてやればいい。越えればそれが君のオリジナリティーになります。

若いうちは、何が無駄か、駄目じゃないか、すらわかりません。そういう中で現場体験というものが身体性と暗黙知になっていく。これがものすごく大切です。

4.岡崎の考察

新入社員をターゲットとして描かれている本書ですが、新入社員のみならず、ビジネスで結果を作りたい人にとっての基礎基本をまんべんなく抑えた素晴らしい良書でした。

人並みを目指すのか、プロを目指すのか。

これによって仕事の仕方は大きく変わってくるでしょう。このまま言われた通りやっていては、この会社だけでしか通用しない人間になってしまうのではないか?もしも今いる会社以外でも通用する自分になりたい、そう思うならこの本の内容というのは非常に役に立つと思います。

特に印象に残った部分を3つご紹介したいと思います。

①プロは勝負どころで休まない
風邪をひいたら、欠勤してもいいんですか?こんな質問されたら、どうしますか?
人並みのサラリーマンになればいいと思っているのであれば、人間風邪をひく時もあるし、無理に会社に来て風邪の菌を撒き散らすのも迷惑だから休みなさいという当たり前のアドバイスをすることになるでしょう。

しかし、プロとして高みを目指したいのであれば、どんな状況であれ仕事をしなければならないという場面もあります。

プロになればなるほど、欠勤の理由などどうでも良い話になるからです。また言い訳できない、決して逃げれない、という覚悟があると事前準備を十分にして勝負どころで休まないように工夫をするようになるはずです。

②誰でもできる仕事にこそチャンスはある
特に新人として配属されたばかりの時は、単純な仕事を振られるケースが多いです。普通の人は、誰にでもできることでやりたくないと仕事を放り出したくなりますが、プロとして活躍をしていきたいと思うなら、単純な仕事ほど、上司の期待を超えてやれば良いと思うようにしましょう。

誰もが手をやく仕事で真剣にやり切ることができればそれはもうオリジナリティーです。特に若いうちは単純作業は絶対に必要だといいます。現場体験から本当に必要なものは何かということを学んでいきましょう。

③仕事ができる人ほど、謙虚で偉そうにしない
世の中には色々な礼儀やマナーがありますが、仕事ができる人ほど礼儀やマナーを大事にし、1謙虚さを忘れないものです。

また誰にでも同じ態度でいるということも仕事ができる人の共通点でしょう。たまに見られる店員さんに横柄な態度を取るという人。残念ながらこういう人はたいした仕事ができません。いつも謙虚で偉そうにしないという姿勢を意識していきましょう。

部下がいる人はきっと部下に勧めたくなるような一冊。ぜひ読んでみてください。

5.気になるワード

これからビジネスの世界に飛び込もうとしている君に言いたいのは、この世界は広く、自由で、何よりも面白いということです。
ビジネスのルールその一はお金を払うお客さんがえらいこと
たくさん利益をもたらした人が勝ち
このまま言われたとおりにやっていては、この会社だけでしか通用しない人間になってしまうのではないか?
プロとしての高みを目指したいのであれば、風邪だろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが、来ないといけない場面もある
無事是名馬という言葉もあるように、仕事のパフォーマンス以前に穴を開けない事はマスト。
僕が1番評価できないのは、普段は9時~17時でしっかり働いているのに、ここ1番というときに急にお腹が痛いなどと言い始める人です。そういう人はチャンスを逃す人であり、損をする人だからです。
1番ダサイのは、周りが帰ってないから帰らないということです。
打ち合わせ場所は事前にチェックしておけ
仕事では、何よりもきちんとゴールを把握しておかないといけません。
仕事を依頼されたときに、そのゴールと制約条件をセットで聞くことができる社員はできる社員です。
はっきり言わないような上司はダメ
上司たるもの、どちらかを明言して、やり切らせないといけない
丸投げされたという事は自由を得たと思ったほうがいい
お客様から届いたメールやMessenger等への返信は、早ければ早いほど良い
ファクトとオピニオンを区別せよ。ビジネスで主語は絶対に抜くな。
具体的な主語抜きの激論は、ビジネスの世界では、何も言っていないに等しい発言
単純な仕事ほど、上司の期待値を越えてやればいい。越えればそれが君のオリジナリティーになります。特に若いうちは単純作業は絶対に必要です。
若いうちは、何が無駄か、駄目じゃないか、すらわかりません。そういう中で現場体験というものが身体性と暗黙知になっていく。これがものすごく大切です。
ビジネスの本質は人と人
何を言ったかではなく、誰が言ったかの方が重要
役職が上に行くほど、そういう文脈の世界になっていきます。
あいつ、面白いアイディアを言うかもしれないぞと思われる事は、ものすごく価値の高いこと
意思決定が目的の会議では、新人はどう振る舞うべきでしょうか?
注意すべき点が1つあります。それは、決定されるまでは自由に議論してもいいけれど、ひとたび結論が最終決定されたら、その結論にはきちんと従うということです。
若手が権力の階段を駆け上る落とした時、1番の近道は実はこの議事録作成です。
ニュートラルな議事録など無いのです。議事録と言うものは誠実で平等な文章なのではなく、誰かの目線で、何らかの意図を持って書かれている文章位に持っておいた方が良い
自分だけではなく、関係する部署の都合や生産性も考えて、予定を組み立てる。それができれば最強の新人になることができます。
正しい意見が通るとは限らない。正しいことを実現したいなら、それなりの段取りが必要です。適切な順序で適切に動く必要があります
根回しは順番が命
もし、君がほんとに実現したい理想があるなら、仲間を増やす必要があります。
みんなに開かれたチャンスを最大限に活用するのはビジネスで勝つ上で常識です。
決済をもらう過程は、いわばドミノ倒しの説得ゲームです。最初は小さなドミノから1枚ずつ倒していき、最後に大きなドミノが倒れます。このオーケーをもらう順序が大事なのです。
基本的な態度として、受付の人やお茶出しの人だからといって、急に人を見下すようなことをするのはあり得ません。たまに飲食店の店員に横柄な態度を取る人がいますが、そういう人は仕事でも絶対うまくいきません。
社交スキルは一生物の武器になる
中途半端なこだわりでマイナス評価を受けるのは避けたほうがお得
仕事ができる人ほど、謙虚で偉そうにしない
感じの良い人が生き残る
ビジネスは人間と人間がやることです。よって正しいかどうかより、嫌われないかどうかを考えた方が良いでしょう。
とにかくイマジネーションを働かせましょう。その状況の中で、こうやったらこう思われるに違いないと想像して、どうやって相手に、こいつやるな!一味違うな!と思わせるかが重要です。
好きか嫌いかではなく、黒としてどう振る舞うかが接待の場でも問われている
面白い奴と思われろ
ミスった位で会社を休んではいけません。休んだところで、上司の信用を失い、仕事を増やすだけです。ミスはいいけど、嘘をつくのはだめです。
トラブルが起こったときのお詫び方々は、たとえ相手が地球の裏側にいても、すっ飛んで行って対面でお詫びすべきです。早く、大きく、潔く、謝る。これがコツです。
怒ってくれる人はある意味、扱いやすい人です。怒っている時と言うのは大体、本音がだだ漏れになっています。
新入社員であれば下手に新聞を読むよりも、現地、現場、現物に触れること。身体感覚を伴った情報の方がよっぽど大切
デジタルネイティブとしての普通の感覚を大事にしてください
読書は重要です。特に頭脳労働にとって、読書は原材料です。忙しいからといって本を読まないのは、1番ダサい理由です。
情報は何を言うかと同じ位何を言わないかも重要です。
リテラシーの恐ろしさは、リテラシーがない人は、自分にリテラシーがないことに気づけていないということ
ビジネスのルールを知らない人が多すぎる。ビジネスをやるからには、ビジネスというゲームのルールをわかっておかなければいけません。
新入社員時代から、正しいかで正しい努力をしていると、4、5年経ったあたりの27〜28歳位からすっと仕事が楽になり、面白くなってくるはずです。
心身が病むくらいならすぐにやめたほうがいい
君の健康に万が一のことがあっても、絶対に会社は責任をとってくれません
自分の意思で、嫌だったら、いつでもやめられると思っておくのは大切なこと
考えなくていいところで考えない

6.商品の紹介