書評

ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ講師が教える 20秒で自分の魅力を伝える方法

1.今日の一言と紹介する本

以前、SOGO・西武の全面広告で「さ、ひっくり返そう」という面白い広告がありました。

ご存知ですか?

土俵際、もはや絶体絶命。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
しかし、そんな考え方は馬鹿げている。
今こそ自分を貫くときだ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
それでも人々は無責任に言うだろう。
どうせ奇跡なんて起こらない。
わたしは、その言葉を信じない。
大逆転は、起こりうる。

これ、上から読むとただただネガティブなんですが、上下をひっくり返して、下から読むととても勇気をもらえます。

こういうのも文章の面白さですね。

さてそれでは今日の書評『ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ講師が教える 20秒で自分の魅力を伝える方法』を紹介していきます。

2.本のサマリー

著者佐藤さんは、一般社団法人日本ヴォイス展ビジュアル協会代表理事。およそ10,000人以上を対象に研修セミナーを行っている話し方、魅せ方のプロ。

ミス・ユニバースジャパン東京大会や愛知大会、日本大会など、ビューティーキャンプにて公式スピーチ講師を5年間続け、ラジオ局のアナウンサーを3年、テレビの曲は局アナを6年務めるなど多数の実績を収めてらっしゃいます。
本書ではミスユニバースジャパン、ビューティーキャンプ講師として教えていることを中心に、どうすれば20秒で自分の魅力を伝えることができるかをまとめています。

なぜ20秒なのか?

それは実際のビューティーキャンプで各自が自分をプレゼンテーションするために与えられた時間が20秒だから。そして、人の記憶が残る時間はせいぜい20秒程度であり、どのビジネスパーソンにとっても必要であるからとのこと。

普通の女の子を世界一の美女にした話し方とは?

3.ポイント3点

自分の魅力や考えを伝えなければ、ここ1番でチャンスを掴むことができない

相手から好かれる言葉は必ず相手目線に立ったシンプルな言葉であるという事

言葉遣いは心遣い

4.岡崎の考察

20秒で自分の魅力を伝えて下さい。そう言われたら皆さんならどう思いますか?

ちょっと短くて難しいと思うかもしれません。しかし、実際にビューティーキャンプではそれが行われている。一体どうすれば20秒で自分の魅力を伝えられるのでしょうか?

そのポイントとなるところまとめていきましょう。

①話を聞く人にフォーカスする。
聞き手にどうなって欲しいか、あるいは相手にどんな影響を与えたいかを明確にしなければ、短い時間で的確に伝えることができません。

プレゼンテーションはプレゼントであると言います。プレゼントであるならもらう人の気持ちを考える必要があるでしょう。プレゼントであるなら何を贈ってもいいというものではありません。

スピーチをする時も、話を聞く人がどういう人たちなのか、どんな話を聞きに来ているのか、どういった属性の人たちなのか、などを知る必要があるでしょう。自分が話したいことを話すのではなく、聞き手が聞きたい話をするように心がけましょう。

②原稿を作り、何度もリハーサルをする
話が長くなる人に共通しているのは、事前に原稿を作っていないということです。何も考えずに適当に話しているから時間膨張してしまいます。
事前準備がものを言うのがスピーチです。原稿を作り、実際に声に出して何度もそれを読み上げ、時間を図る。そういった準備をしていきましょう。

③起承転結は諦め、ポイント+理由+ポイントの順番で話す
ポイント+理由+ポイントの順番で話の内容をまとめていきましょう。20秒に限らず、逆にもしロングスピーチの場合は、特に最初にポイントを話し、次に理由、そして最後に改めてポイントを伝えていくということを心がけましょう。
なぜならば人は忘れてしまうから。最初にポイントを話さないと何に注意をして聞いていいかわからないため相手の記憶に残りません。

④理想の話し方をしている人を見つけ徹底的に真似る
こんな話し方をしたいという理想の人を見つけ、その人の話し方を真似てみると良いでしょう
話し方というものは、必ず誰かに影響を受けているものです。皆さんも学生時代などに誰か影響力がある人の言葉遣いがうつった経験などありませんか?
今はYouTubeなどで様々な方のスピーチや、話し方を学ぶことができます。理想の人を見つけて真似していきましょう。

⑤心を込めて話す
どんなに丁寧なスピーチでも、残念ながら相手の心に残らないことも多々あります。

それはなぜか?

その理由は心を込めて一生懸命に話していないということです。
スピーチというと、どうしても綺麗で完璧なものにしようとしてしまいがちですが、少したどたどしくても、心を込めて話した方が、自分の言いたい事は伝わります。
大事なスピーチほど心を込めて一生懸命に話すようにしましょう。
実体験から来る話が多く、机上の空論ではないので活用しやすい内容が多かったです。話を短くまとめる必要がある、よりわかりやすい話をしたい、そういった方にもお勧めの1冊です。

5.気になるワード

見た目だけでは、ミス・ユニバースには選ばれない
知性、感性、人間性、誠実さ、自信などの内面も重視され、社会に積極的に貢献したいという社会性を備えたオピニオンリーダーになれるかどうかも重要なポイント
自分の魅力や考えを伝えなければ、ここ1番でチャンスを掴むことができない。
自分の魅力や強みを言語化し、伝えられるようにしておくことが大切
一般の人は伝え方で損をしている
話が長い人は、総じて損をしています。
人は長い話を聞くのが苦手
簡潔に伝えなければ、相手の心には響かない
人の話に集中できるのは20〜45秒と言われています。
話が長くなる人に共通しているのは、事前に原稿を作っていない
わかりやすい原稿の作り方のコツにタイトルをつけるというものがあります
人がチャンスを運んでくるのです
話し上手な人ほど、多くを語らずに聞き手から質問を引き出している
コンパクトに伝えるには、1文短くし、歯切れよく伝えることが大切
相手にうまく伝えられない人は、話の内容がぶれてしまうことが少なくありません。
時間を決めて話始めれば、余計なことをいう時間はなくなります。
伝えるべき事はポジティブな情報です
相手の心をつかむには、まず自分自身を知り、自信を持つこと
自分の魅力や強みに気づく事は、ビジネスで成果を出す上でも大切なこと
20秒トークでは、起承転結で話す事は諦めてもらいます。
聞き手にどうなって欲しいか、あるいは相手にどんな影響を与えたいかを明確にしなければ、短い時間で的確に伝えることができません。
初対面の相手に自己紹介をするときは、自分を売り込むキャッチコピーを用意しておく
キャッチコピーを作るときの注意点は、長くなりすぎないこと
話す時間が長くなればなるほど、最初に最も伝えたい結論を述べることが大切です。
ポイント+理由+ポイントの順番で話の内容を組み立てる
数字を入れただけで、相手のイメージを膨らませ、信頼を得ることができる
フルネームで名乗ると、相手に丁寧で誠実な印象与えることもできます。
前振りで感謝を伝える
相手が理解できる言葉で話すことが大原則
業界外の場面では、小学生でもわかるような言葉を選ぶべき
伝える力がある人は、相手の立場になって話せます。
話し上手はオノマトペを駆使している
原稿通りに話すことも大切ですが、状況に合わせて言葉を足したり引いたりすることで、間に臨場感が生まれます。
その場にふさわしい言葉を選ぶには、状況をよく観察しておく必要があります。
相手から好かれる言葉は必ず相手目線に立ったシンプルな言葉であるという事
語彙力は五感を駆使することで高まる
日々の出来事を実況中継することも語彙力や対話力を磨くことにつながります。
こんな話し方をしたいという理想の人を見つけ、その人の話し方を真似てみると良いでしょう
はったりをうまく使える人がチャンスを掴んでいます。
アイコンタクトは信頼関係の証
話してる最中も、原稿ばかり見ずに、視線を聞き手に送ることで、メッセージが伝わりやすくなります
少したどたどしくても、心を込めて話せば、あなたの言いたい事は伝わります。
緊張しないための特効薬は練習です
練習は裏切りません。プレゼンやスピーチは練習すればするほど上手になります。
人前で話すときは、いつもの話し方よりもゆっくり話すようにしましょう。30%ほど減速するイメージです。
聞き手の人数が多ければ多いほど、ゆっくりと話す
自分の話し方の癖に気づくことが肝心です。1番手っ取り早いのは、自分が話してるところを録画、もしくは録音することです。
何かを情熱的に伝えたいなら、身振り手振りを交えて話しましょう。
予期せぬ質問には質問の復唱をする
言葉は身にまとう衣服と同じ。
コミニケーションがうまくいかない人は、単に声が小さくて聞き取りづらいことに問題があるかもしれません。
声と仕事の成果には因果関係があります。良い声の所には、良い人が集まってきて、仕事もうまくいく
声が小さい人は損
ソのトーンが最も取りやすい
見た目をきれいに見せ、理性に近づけるには、姿勢を変える必要があります。
SNS時代は第一印象よりも第0印象が大事
画像を加工しすぎのはやめましょう。SNS上の写真と実際に会ったときの顔の印象がまるっきり異なると違和感を与えてしまいます。
人前で自分の言いたいことを伝えられる人は、事前にリハーサルをしています。1番理想的なのは、本番と同じ環境で実際に話してみることです。
言葉は相手に届けるプレゼント
心のこもった言葉でなければ、それらのノーハウも宝のもちぐされになってしまいます。
言葉遣いは心遣い

6.商品の紹介