書評

僕だけがいない街

1.今日の一言と紹介する本

今日ご紹介するのは三部けいさんの『僕だけがいない街』です。

考察にはネタバレを含みますので、結論を知らずに読みたいという方は最後まで読まないでください(笑)

2.本のサマリー

2016年アニメ化、そして、2018年に映画化された人気漫画。

物語の主人公、藤沼悟は売れない漫画家。食うに困ってアルバイト生活。人付き合いが下手で、本音も見せられない、妙にプライドだけ高く、卑屈な性格の持ち主。

そんな主人公にはある特別な能力があった!

バイト中のこと。ピザの配達に出かけていると目の前で少年がトラック事故に。不幸な惨状に主人公は一体どう動くのか?

なんと!自動的に時間が巻き戻される!いわゆるタイムリープ。

作中ではリバイバルと呼ぶ、時が巻き戻る不思議な現象。
問題が起こった原因を解決し、不幸な出来事が起きなくなるまで何度も同じ時間を繰り返していく。

トラック事故の少年も無事助けることができたが自分がトラックにひかれてしまい入院。良いことをしているが、誰も良いことをしていることに気づいてもらえない…

ある日バイト帰り。
いつものように自宅に帰ると信じられないことが、母親が殺されている…さらに主人公は状況証拠から犯人扱い。
この不幸を脱却するために起こったタイムリープ。行った先はなんと…

3.ポイント3点

タイムリープを繰り返しながら母親殺害の謎解きが進んでいく面白さ。

タイムリープ先の過去で起こる感動のストーリー。

主人公自身が心を開いていきヒーローに生まれ変わっていく成長。

4.岡崎の考察

僕がこの漫画を知ったのは映画化をされるという広告を見てです。
主人公を演じるのは藤原竜也さん
カイジという映画から大ファンになり、藤原竜也さんが主演しているならぜひ観よう。それなら原作を先に読んでおこうと思い漫画を手に取りました。

もし皆さんが、映画、アニメ、漫画をすべて観る気があるとしたら、この順番のまま観ることをお勧めします。すべて物語の結末が異なりますが、映画は見事に作られたアニメと漫画の総集編といった感じです。

なのでアニメ、漫画を観てしまった人からは物足りないと感じる気がします。ちなみに、アニメも漫画も絶対泣きます(笑)

さて、母親殺害で飛ばされていた過去は一体いつだったのか。

正解はなんと小学生!

主人公は小学生を何度もやり直すことに。
現在の時間では死んでしまった母親との再会。全く感謝できてなかった母親の存在に思わず涙する主人公。

いったいなぜ母親は殺されなければならなかったのか?その原因がなぜ小学生の時なのか?

忘れ去られた過去の事件
同級生の少女の死
連続誘拐殺人事件

きっとこの事件と母親の死がつながっている…

1人ずつ救っていた先に現れた意外な真犯人。
あなたはこの真犯人の存在に気づくことができるでしょうか?

漫画は普段読まないぞという方も、アニメから観てみてはいかがでしょう?
親への感謝や、友人の大切さ、立ち向かう勇気様々なものをもらう素晴らしい作品になっています。

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