書評

オンラインでも好かれる人、信頼される人の話し方

1.今日の一言と本のサマリー

コロナによってテレワークを余儀なくされたという方も多いのではないでしょうか?そして実際に移行してみるとその便利さや快適さを知り、完全なるテレワーク移行は難しくても、今後も新しい働き方として検討している企業が増えて続けている事は明らかです。

リアルとオンラインとではそれぞれの優位性が異なるため、両方の特性を知った上で適応していく必要があるでしょう。このようにオンラインとリアルのコミュニケーションが共存する今、私たちビジネスパーソンは一体どのようなコミュニケーション力が求められてるんでしょうか?

今日ご紹介する書籍は、『オンラインでも好かれる人、信頼される人の話し方』。コミュニケーションの専門家が語る、Withコロナのコミュニケーションのあり方をご紹介していきましょう。

2.ポイント3点

多くを語らずとも、相手に察してほしいという気持ちをいったん捨てる必要がある

自分には関係ないと思った瞬間に人の成長は止まる

テレワークを中心とした働き方では、自らの発信がない限りは今どのような仕事に取り組み、何を悩んでいるのかも周りには全く伝わりません。

3.岡崎の考察

Withコロナ時代。オンラインでのコミュニケーション力は必須のビジネススキルとなることでしょう。そのオンラインコミュニケーション力の向上のために大事だと感じた5点をご紹介していきます。

①コミュニケーション力は自己成長に直結する
そもそもですが、まずなぜコミュニケーション力が重要視されているのでしょうか?
キーワードは、好かれる、信頼されるの両立だと言います。社会人は他者との関わりでどれだけ多くの経験を積み、成長していけるかが重要なポイントです。
当然ですが自分だけの能力でできる仕事は限られています。そこでより親しみやすく好感度が高い事は周りからの助けを借りるためにも大事なことの1つです。さらに親しみやすさや好感度が高いだけでなく、信頼され、応援される自分なら仕事の成果は出しやすくなるでしょう。
チームの一員として働き、自分を成長させるためにも、好かれること、信頼されることを意識しましょう。

②ファシリテーション力
テレワークでの打ち合わせや会議。とても便利ですが、一方うまく話がまとまらないということも。原因はファシリテーターがいないこと。もちろんオンラインに限ったことでは無いですが、特にお互いが同じ場所にいないオンラインの場合では一体感が出にくく、ファシリテーターの存在が必要不可欠です。4人を超えたあたりから、ファシリテーターが必要であると思ってください。
ファシリテーションには大きく2つのステップがあります。
ステップ①一体感のある場作りをする
ステップ②ゴールに向かって導く
それぞれを意識してファシリテーションをすると良いでしょう。

③一体感のある場作りをする
ではどのようにすれば一体いかなる場づくりができるのか。次の3つのステップを意識すると良いです。
ステップ①冒頭で一体感を作る
傍観者が出ないように、それぞれの役割を決めるという方法があります。タイムキーパーや議事録係など、事前に数人にお願いしておくことで、物理的に傍観者ではなく参加者に行ってしまうという方法です。
他にも方法はあると思いますが、ポイントは、やらせる、反応させるといった共有をするイメージを参加者に持たせないこと。あくまで参加者に寄り添い、相手の目線に立ちながらその場を作りましょう。

ステップ②その集まりのゴールを明確にする
当然ですが会議では何のための会議であるかを明確にして話し合うようにしましょう。ゴールが不明確だとただ時間暴走してしまうもの。全員が共通するゴールを持って話し合うようにしてください。

ステップ③メンバーひとりひとりに目を配り、意見を引き出す
どうしてもオンラインの場ではもともと主張が得意な人やよく話す人、声が大きい人が良い意味でも悪い意味でも場を作ってしまいます。ファシリテーターの方は、全員均等に目を配り、意見を引き出すようにしましょう。

④ゴールに向かって導く
一体感ある場を作ることができ、話を広げることができたら、次はゴールに向かって導く段階に進みます。次の2つを意識してください。

ステップ①引き出した意見を掘り下げる
慣れてくるとついつい答えを急ぎたくなるもの。しかしちょっと待ってください。人前での発言に慣れている人ばかりではありません。自分はもちろんのこと、他のメンバーが疑問を持ちそうだなと思う事は、その時点でファシリテーター役が勇気を持って質問するようにしましょう。

ステップ②話を整理し、まとめる
合意形成という言葉があります。参加者全員が納得することを重視し、合意を得ることです。誰か1人の意見に偏らず、全員が納得した形の合意を得ることにより、一人一人が気持ちよく行動することができるでしょう。

⑤オンラインでの印象が一気に変わる4つのポイント
印象についてリアルとオンラインでは意識するポイントが当然ですが変わります。次の4つの項目について意識することで、一気に印象が変わります。
ポイント①画面の明るさ
顔が暗いと表情そのものが暗くなってしまい、良い印象とはほど遠くなってしまうもの。必要に応じてライトなどを用意しましょう。

ポイント②画面上の顔の大きさ

顔の大きさは身振り手振りがわかる程度の大きさが良いといいます。顔だけが異常に近かったり、表情が見えないほど遠くならない範囲で、表情も身振り手振りもしっかり映る、おそらくバストアップ程度を意識すると良いでしょう。

ポイント③目線の高さ
机の上にパソコンを置いた状態でオンラインツールを使用すると、どうしても目線が上から見下ろす状態になります。あまり良い印象は持たれないでしょう。目線はなるべく水平になるように気をつけてください。

ポイント④背景の重要性
自分自身だけでなく画面越しに見える背景も自分の印象の1部となります。自分ができる範囲内で結構ですから最低限整えることを意識してみましょう。オンラインならではの気にするポイントがたくさんありました。

オンラインコミュニケーションにお悩みの方、ぜひ手に取ってみてください。

4.気になるワード

オンラインコミュニケーションでもこういう工夫をすれば、相手から好かれたり、信頼される
小手先のテクニックで疲れるなら、特にコミュニケーションに悩む人がいなくなっているはず
多くを語らずとも、相手に察してほしいという気持ちをいったん捨てる必要がある
察する力は敏感なのに表現する力が乏しければ、コミュニケーションのストレスや人間関係のトラブルが多くなるのは当然です
形があるから型破り。形がなければそれはただの形無し
形がある人間だから型破りができるのであって、形すらないのであれば単なる形なしに過ぎない
目的は目の前の相手と気持ちの良いコミュニケーションを心がけ、信頼関係を構築すること
新しい環境では、いかに自分の能力が高いかを知ってもらうことよりも、企業風土や既存社員の人たちのことをよく理解しよう、溶け込もうとする姿勢が何よりも大事である
ビジネスパーソンとして給料をもらって仕事をする以上、信頼感は不可欠です
自分と合わないな、苦手だな、と思う人とのコミュニケーションからすぐに逃げないでください
無理に関わる必要もありませんが、コミュニケーション力を上げるには、自分とは違う相手と向き合うことが必要不可欠である
コミュニケーション力とは、心を形にする表現力である
相手の反応は自分のコミュニケーションの成果である
私の問題でないと思った時点で成長がストップしてしまいます
今後オンラインコミュニケーションが増えても生き残っていく人とは自己開示力の高い人ではないでしょうか
自己開示というのは、決して自分を承認してもらう目的ではなく、相手の警戒心をなくし、安心感や親近感を持ってもらうことを目的とします。
これからのオンラインでのやりとりは増える時代には、感情表現が乏しい事はマイナスに働くことが増える
自己開示としての祝辞でエピソードは相手にとってプラスの影響力となることが大切です。
あくまでオンラインでのコミュニケーションと考えたときに、相手の不要なストレスをこれ以上増やさないためにストレートな表現が必要だ
言葉から受ける印象の違いは意外に基本的な部分で結構決まってしまいます
身だしなみも信頼されるコミュニケーションにおいての大切な形の1つです。
画面越しでも魅力的な人の共通点は明るさ
三流とは話す表情が聞く表情より生き生きしている人
一流とは話す表情よりも聞く表情が生き生きしている人
オンラインコミュニケーションでは、乱れた言葉遣いや口癖はオフラインの時よりも正直気になります
わざわざ相手の行動をストップさせるような言い回しは損してしまう
オンラインコミュニケーションこそわかりやすい間が必要
間は目の前にいる聞き手のための時間
はっきりものを言っても人から嫌われない人と、嫌われてしまう人の違いは、一言で言ってしまえば相手に対する敬意があるかどうか
オンラインでは特にこの人は自分の話をちゃんと聞いてくれる人なんだなとまずは思われることが後々あなたを救います
自分のことを理解をして欲しいのなら、同様に相手のことも理解しようとする面が必要になってきます
テレワークを中心とした働き方では、自らの発信がない限りは今どのような仕事に取り組み、何を悩んでいるのかも周りには全く伝わりません。
画面越しでも伝わる言語化能力を磨いていきましょう
話がうまいなぁ、この人の話は引き込まれるな、と思う人は、その場の情景をイメージさせることが上手です
臨場感のある話し方ができる人の言葉や、読者がその世界に入り込める文章には五感表現がよく使われています。
言語化能力の高い人は常に脳内で言語化が行われています
自分には関係ないと思った瞬間に人の成長は止まる
オンラインでは語尾の癖は想像以上に印象に残ります

5.商品の紹介